なぜか転生した人のお話
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5話:やばい…にげろぉぉぉぉ
前書き
ソールの目標
兄ちゃんみたいに
な ら な い
こと
ソロの目標
頼れる兄貴
【お家】
ソロside
「そうだ、二人に土産がある。」
やっと説教が終わり、ほっと一息ついた。
ところで、父ちゃんが袋を取り出した。
「「?」」
「帰る途中にアルカパに寄ったんだ。ほら、ソール。」
「わーい!銅の剣ーー♥えーいえーい!!」
父ちゃんから銅の剣を受け取ると、ソールは振り回しはじめた!!
「wa--ばか!あっぶねぇだろアホ!!」
「兄ちゃんは死んでもよーし」
「んだとアホ!兄貴様に向かってなんてことを!」
イッラ~っときた俺は鋼の剣を手に取り、ソールに剣の先を向け「斬ってやる…」と、冷たく言い放った。
みんな顔から血の気が引いている。
いやー……見てるこっちが怖くなってくる。
「ソロ…ソールはまだちっちゃいんだ。酷いことも言うが悪気はないんだよ…」「そうですよ坊ちゃん!」
父ちゃんとサンチョが後ろから恐る恐る止めに係る。
世界に俺以上怖い兄ちゃんなんていないはずだ。いや、いないね。このイケメンを利用すればモテるかなぁ。
まぁ、彼女いるけど(てへっ♥)
「あ……兄ちゃん「あ?」
「ご……ごめんなさい!」と、ソールは土下座してきた。
「ふっ…今回は許してやろう。俺は優しいからな、俺良い奴。」
爽やかに剣を鞘に仕舞、朝食に戻る。
なんか冷たい空気が流れている気がするが気のせい、気のせい。
「…はいソロ…」
父ちゃんが静かに濃い、赤いものを渡してきた。
「ターバンだ。前から欲しいと言っていただろう、丁度マントとお揃いのものがあったんだ。」
そうそう!紫はちょっと…と思ってたんだよ!
流石は俺の親父だ。気がきくな。うん。
早速巻いてみる。
……うん、サイズもぴったりだな
「父ちゃんありがとう!」
満面の笑みで俺はお礼を言う。
まぁ、まだピッチピチの12歳なんでね。一応。
みんなほっと胸をなでおろす。
「「ごちそうさま」」
俺と父ちゃんはほぼ同時に食べ終わった。だが………
ソール遅い!!
行きたい所あるのにぃ!!!
「あっ…パン…」
「とろい!出かける準備しろ」
パン(ソールの)を口に突っ込む。
「…分った……」
ソールはめっちゃしょんぼりしながら2階に上がっていった。
ちなみに、俺は準備終わっている。やっぱいい子だ俺。
ソロside end
ソールside
【教会】
「イェーイ!サマンサ★ただいまー」
教会に来てすぐに、兄ちゃんはサマンサに跳び付いた。
サマンサは教会でシスターをしている13歳の女の子だ。
兄ちゃんの彼女で、1つ年上だ。でも、小柄で145位しかない。
ランドセル開けられても教えてもらうまで気がつかないって位の鈍感だ。ププッ(笑)
「あー!ソロお帰りー……ソール君!?」
兄さんを抱き返したサマンサは、俺の存在に気がついたらしく兄ちゃんを突き放し、父ちゃんの立派な口髭を地面に描いていた俺に向かって突進してくる。
「……う…うわヤバ………」
サマンサの顔が怖くて動けない…
そう、まるでセールで欲しいものを取るため人混みの中を分けて走るオバサンの様な顔だ。
お…俺は……売りもんじゃね…ぇぞ!……
「きゃーーー!!」
「ぎゃーーーーーーーーー!」
(ドサ、ゴツ)
「うゎぁぁぁぁぁぁ!いったぁぁぁぁぁぁ(泣)」
俺は、サマンサに倒され、地面に頭を強打してしまった!
声を上げずにサマンサの腕の中で静かに泣く俺。
だって…痛いんだもん!
「大きくなったわねーー…あら?どうして泣いているの?」
くっ……心底ムカつく奴だ……
「…兄ちゃん行こう…」
「えっ…あぁ分った。じゃあなサマンサ」
「うん!また来てねーー」
「来るよ。」
「{誰が行くか……ケッ}」
(ゴッ)
「…痛い…」
ソールside end
ソロside
【洞窟】
いやー…さっきはびっくりしたなぁ
だって、サマンサが俺を突き飛ばすんだもん。まぁ、ソールは俺の弟だし可愛いのはあたりまえか………
……にしても
セバスチャンどこだよ!あの筋肉馬鹿野郎め!どうやったらあんなのが雑魚盛りだくさんの洞窟で迷子になんだよ?!馬鹿か?!いや、馬鹿だな。馬鹿決定。
「や…やったーー!やっと倒せたー!」
ソールがスキップしながら喜んでいる。
足元には血だらけのドラキーが落ちている。
喜ぶところじゃないけどこれはソールの初勝利なんだ。危ないし、邪魔だから戦わせなかったからね、あはは。
「湿気がやばい洞窟でーおっさんさーがしてるー♪どうして迷子になるんだい?……知らね」
洞窟の最下層に来た。
隣のお疲れソール君は、意味不明な歌を歌いながら一人でつっこんでいる。しかも、ドラキーの羽を剥ぎ取り、お守りにしている。メガンテ効果でもあるのか?いや、そんなもん見たことない。聞いたことはあるけどね、信じがたいね、うん
「ぐぉぉぉおお…がぁぁぁぁああ…ぐぉぉぉぉおお…」
凄まじい鼾が足元からする。
いや、お化け―とかないよね?
恐る恐る足元をみると…
セバスチャンいた――!
いたいたーーー!!
「にいちゃ……薬屋のおっさん?生きてる!岩の下敷きになりながらも、鼾掻いて寝てるっ!!奇跡だ!!!もう奇跡だ、これは」
なぜか一人で騒ぐソールの声でセバスチャンが起きてしまった。
危険だ……やばい………なぜかって?それは……
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁあああ、おぁぁぁぁぁぁあ、あぁぁぁぁぁぁぁああ」
寝起きの機嫌が村一番悪いから!
「うわぅぅぅぅうう…ぐあぅぅぅぅぅぅぅ…ぐああああああ!」
「逃げろーーーー!」
ソロside end
後書き
セバスチャンさん、
獣ww
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