久遠の神話
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第五十七話 北の国からその三
「酒はいいさ」
「そうなんだね。それじゃあ飲茶コース三人だね」
「それで頼むな」
「じゃあまずは何を頼むのかな」
「麺類にするか」
中田が最初に選んだのはそれだった。
「そうだな。広東だしな」
「広東風の麺類にするんだね」
「この焼きそばだな」
それだというのだ。
「五目海鮮焼きそば、それに塩ラーメンな」
中田が頼んだ麺類は二つだった。
「その二つ」
「僕は海鮮麺で」
「私もそれで」
上城と樹里は同じものにした。
「後は飲茶は」
「それは」
三人で色々と頼んだ、焼売なち餃子なり饅頭なりを色々とだ。八宝菜やチンジャオロースにピータン、その他にも野菜や魚介類のものを頼んだ。
全て頼んで暫くすると色々と来た、その味はというと。
「これは」
「いいですね」
「美味しいですね」
三人でそれぞれ言う。
「これが王さんお料理」
「凄いですね」
「幾らでも食べられるな」
「美味しいだけじゃないよ」
王はあまりもの美味さに驚く三人に笑って話す。
「さっきも言ったけれどね」
「医食同源ですね」
「そう、身体にもいいからね」
「どんどん食べていいんですね」
「美味しい、身体にいい」
そしてだった。
「しかも安いね」
「三拍子ですね」
「素材も考えてるんだよ」
そうだというのだ。
「いい素材をどれだけ安くしかも新鮮に手に入れるか」
「そのこともあるんですね」
「当然だよ。料理には素材が必要だね」
「はい」
上城もそjの通りだと答える。
「やっぱりいい素材がないと」
「いい料理は出来ないよ」
いい腕にだというのだ。
「だから素材もね」
「いいものを安く仕入れる、ですか」
「それをするのも料理人の腕の一つだよ」
「そうなるんですね」
「そう、私はそちらにも自信があるんだよ」
素材の調達にもだというのだ。
「だから安くもなるんだよ」
「あんたこの店で一番の料理j人だよな」
「自信はあるよ」
王は今度は中田に答える、中田は今は小龍包を口の中でスープの熱さを楽しみながらはふはふとしながら食べている。
その彼に答えて言ったのである。
「もっと言えばね」
「この中華街どころじゃなくてか」
「世界一だよ」
「まあ上には上がいるけれどな」
「上がいるなら追い越すだけさ」
自信jに満ちての返答だった。
「そうしてやるさ」
「そうか」
「ああ、そうだよ」
また言う王だった。
「私は世界一の料理人になるよ」
「ならこれからも美味しいものが食えるな」
「まあ君達が私に倒されない限りはね」
それが出来るというのだ。
「そうなるよ。後は」
「俺達が戦いから降りるかか」
「降りてくれたらそれに越したことはないしね」
王もこうした考えだった、戦って倒すよりもだというのだ。
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