| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア大帝国

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

TURN100 マッドサイエンティストその三

「帝はロマノフ皇帝と同じよ、放っておいたら危ないから」
「その通りです、同志カテーリン」
「ましてあの国が今の枢軸の中心だから」
「あの国に仕掛けなくてjは意味がありません」
「では同志ゾルゲに策はありますね」
「私は策があってこそ申し上げるのです」
 それがゾルゲだ、言葉はそれに基づくものがあって出すのだ。
 だからこそだというのだ、今も。
「それで博士にはクローンもです」
「おお、面白い作戦みたいですね」
「枢軸を一気に全て共有主義国に変えてみせましょう」
「えっ、そんなこと出来るの?」
 ミーリャはゾルゲの今の言葉に思わず身を乗り出して問い返した。
「太平洋が全部なの」
「はい、そうです」
「あそこにいる何百億の人達皆が共有主義になるなんて」
「それなら是非成功させるのです」 
 カテーリンもゾルゲの今の言葉にすぐに返した。
「同志ゾルゲ、何としても」
「わかっています、この作戦は必ず成功させます」
「作戦の全権を与えます」
 彼にその作戦の全てを委任するというのだ。
「では」
「はい、それでは」
「詳しいお話をしてくれますか?」 
 ロリコフはカテーリンに敬礼をし終えたゾルゲに彼から声をかけた。
「面白い作戦なら大歓迎ですから」
「それでは」
 ゾルゲも彼に応え話す、ソビエトは枢軸軍の侵攻に対して彼等が得意とする政治的な要素も含めた攪乱で対することにしたのだ。
 枢軸軍はシベリアからウラジオストクを制圧しラーゲリに向かった、その頃には修理をする艦隊も全てそれを終えていた。
 そのラーゲリに進むとここでもだった。
「やあ、ソビエト軍は相変わらず多いな」
「何処からこれだけの数を出すあるか」
 アメリカと中国が相変わらずの大艦隊を見て言う。
「うちより多いんじゃないか?」
「うちよりも多いある」
「ここまでの大軍を常に出せるのは国家システムが違うからだな」
「共有主義あるからな」
「共有主義は国家が全てを管理しますから」
 リディアが二人に説明する。
「軍も書記長の指示で極限まで集められるんですよ」
「それでか」
「あそこまで集められるあるか」
「そうなんです、もっとも船を動かせる人だけしか集められませんが」
 無闇に徴兵は出来ないというのだ、ソビエトも。
「何も知らない人を船に入れても動かないですから」
「それはそうなんだな」
「ソビエトでもあるか」
「はい、ソビエトでもそこはちゃんと考えています」
 さもないと国家自体が動かないからだ。
「それでなんです」
「流石にそこはちゃんとしているんだな」
「ソビエトでもあるか」
「そうです、それでなんですが」
 さらに話すリディアだった、今度の話はというと。
「ソビエトはヘリも使いますので」
「あれか」
 ドイツはヘリと聞いてすぐに応えた。
「あれを実用化したか」
「ドクツから譲渡された技術でして」
「あれを使ってか」
「枢軸軍は今はジェット機に乗っていますが」
「それで空母を運用しているがな」
「ソビエトではヘリです」
 空母にヘリを載せてそれでだというのだ。
「ヘリ空母を運用しています」
「そしてそのヘリ空母がか」
「はい、来ます」
「そういえば変わった空母があるな」
 プロイセンは目の前に展開しているソビエト軍を見て言った。
「枢軸のとは全然違うな」
「巡洋艦が右側にある空母みたいだな」
 右側は確かに巡洋艦である、甲板全てが飛行甲板で右側に艦橋だけがある枢軸軍の空母とはまた違う形だ。
「あの飛行甲板からか」
「ヘリが出ますので」
 無論着艦もあるというのだ。
「そのヘリもです」
「ヘリとはどういったものですか?」 
 シィルがヘリそのものについて問う。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧