蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
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これまでの設定を振り返ろう~第1回~
前書き
これまで出てきた設定と、紹介したくても紹介出来なかった設定をここで宏助と明の会話方式で出していきます。
え、こんな設定だったの・・・?というようなものもありますが、ご了承ください。
宏「ふぅ~。なんだかんだで、俺と明さんが会ってからもう一週間ですね。なんか疲れた・・・・・。」
明「いろいろありましたからね~。田中さんや坂口さんご夫婦の成仏とか、変な人達に狙われたり、有馬、っていう死神が出てきたり。そういえばあの人は結局もう一度同じ場所に行ったら消えていたんですよね・・・・。」
宏「槍と一緒に消えていて、壁に穴だけが空いていましたからね。麗さんにあそこの騒動のことはなんとか表に出ないように細工してもらったにしても、あの人の行方は気になりますね。自分で逃げたのか・・・?」
明「その可能性も否定できませんが、やっぱり一番有効な説だと思うのは仲間が助けに来た、っていう場合ですかね。」
宏「それはそうと、俺、色々疑問がありますよ。幽霊、魂、死神、とか色々非現実的なものが出てきたのに、まだ詳しい説明がされてませんよ。」
明「それもそうでしたね。じゃあ、この機会に一度、今まであったことについてと、私が知っているそれらの知識を宏助さんに話しましょう。」
宏「あ、是非ともお願いします。」
明「まず、人には必ず、魂が宿っています。これは大体人の、胸の辺りに有って、光っていて球形のぼやっ~としたものなんですけど。宏助さんも私のここらへんに見えますよね?(プニプ二)」
宏「み、見えますから変なところ出さないで下さいよ!」
明「あ、すみません・・・・。ともかくこの魂を見ることでその人の性格なんかが分かったりします。色や形が微妙に人によって違うので。しかし、宏助さんの魂は幽霊のものなんです。」
宏「はぁ・・・。」
明「人の魂は基本、死んだら天へと白い靄のようになって消えていくのですが、例外があります。この世になにかやり残したこと、すなわち未練があ
るとどういう訳か魂がこの世に留まり、魂が上半身は人の形をとり脚がなく、半透明な幽霊となります。未練が解消されれば成仏してやはり生きていたときと同じように天に行きますが・・・・・。」
宏「田中さんや、坂口さんなんかはそうでしたよね。脚のところに半透明の布みたいなものがついていて。」
明「で、これまで言ってなかったのですが幽霊も宏助さんと同じく超人的な力を持っています。」
宏「・・・・!?そうなんですか!」
明「例えば、田中さんは宏助さんが私を助けてくれようとしたときに宏助さんが凄い速さで走ったのに、それについてきたでしょう。坂口さんだって宏助さんに踏まれて平気で居ました。」
宏「たしかにあのときは気がつかなかったけど、坂口さんを踏んだときなんか普通の人間なら頭蓋骨粉砕してもおかしくない位の力だったっけ。」
明「ですが、幽霊は基本、現世のものには触れないので、さして意味はありませんが。幽霊が触れたり、会話が出来るのは基本、幽霊や死神と言ったこの世のものではないものです。」
宏「で、俺の魂が幽霊っていうのは・・・・?」
明「ああ、そうですね。幽霊は人の魂は見ることが出来ます。そして宏助さんの魂は普通の人間とは違って灰色で、光っていない。つまり、幽霊のものです。なんらかの理由が生じてとてつもない力を持った宏助さんの幽霊が肉体に戻ったことにより、生き返ったが、幽霊となったことで得た超人的な力はそのまま肉体にも影響を及ぼした・・・・ということでしょう。」
宏「なるほど・・・。だからこんな力が・・・・。しかし、そのなんらかの理由が分かりませんね。」
明「ええ。いくら幽霊でも死んだら死んだでもう二度と肉体には戻れないはずです。そこはまだ分かりませんね。」
宏「あ、それで死神とはどんな人達なんでしたっけ。」
明「死神はもう永遠に成仏出来ないと断定した魂を現世から消滅させる人々です。目的や正体は一切不明で、幽霊のようなのに脚があったり半透明じゃなかったりと、あの死神の人の魂も見えませんでした。」
宏「魂が見えない・・・・つまり、ない、ということでしょうかね。」
明「唯一分かってることはいつも黒を基調とした格好で、黒のベールと、幽霊達を排除させる不思議な武器を持っているそうです。幽霊も超人的な力を持っているのですが、死神を撃退したという話しは聞きませんからやはり宏助さんが倒した死神のように皆実力派なのでしょう。」
宏「あ、そっか。幽霊は死神に触れるんですよね。しかし、俺は田中さんのことは触れませんでしたが、死神は触れましたよ。」
明「そこなんです。幽霊や死神が見えたり、触れたりする例外の人々が世の中にはいます。世間一般では「霊感がある」と言われますが、要は霊に対しての近いなにかを持っているんです。霊感にも強弱があって、ぼんやりと気配を感じ取ることしか出来ない人もいれば、私のように意識すれば、見える、触れる、会話できる。という人も居ます。私以外にそんな人は見たことありませんが。」
宏「で、明さんがそういうことが出来るのは分かりますが、なんで俺まで・・・?」
明「宏助さんは、本質こそ幽霊ですが、目や耳は人のものなので、幽霊のことを見たりすることは普通は出来ません。でも、何故か私が宏助さんの近くにいることで、宏助さんは私と同じように幽霊に接することが出来るようですね。」
宏「その理由もまた不明ですね。ま、変な幽霊や死神からも明さんを護れる点では好都合ですけど。」
明「そうですね。あと、一回だけやったことがあるんですけど・・・・、私の右手と霊感が無い人が、私の左手が幽霊と、手を繋ぐことで、その霊感の無い人も幽霊の姿は見えず、触れなくとも、会話だけは出来る様になるんです。」
宏「へぇ、一体誰とやったんです・・・?」
明「それはですね・・・・・・」
ピンポーン
宏「お、麗さんが帰ってきた。ちょっと待っていてくださ~い。(ドタドタ)」
明「(あ、危なく言ってしまうところだった。これは麗に禁止されている話でしたっけ。危ない。危ない。)」
宏「(そういえば、明さんが幽霊の存在に気づいたきっかけってなんだろう?それにこういう話に詳しいけどまるで誰かから聞いたような口ぶり。田中さんみたいな他の幽霊の知り合いがいるのかな・・・・?)」
後書き
どうでしょうか?
次回から本編戻ります。
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