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ハイスクールD×D 最強の前世を持つ二人

作者:sukirumajer
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魔剣使いとの出会いと新たな仲間

魔剣使いとの出会いと新たな仲間

俺たちは今、賞金稼ぎの依頼を受けて森の中の廃墟にきている

レイ「こんなところにこんな建物があるなんてな~。今回は楽しませてくれるよな?」

ユリ「わからないわね…」

今回の依頼は、この廃墟に住み着いているはぐれ悪魔十数人の討伐だ。

レイ「それじゃあ行きますか」

ユリ「そうね」

◆◇◆◇◆◇廃墟内◆◇◆◇◆◇

廃墟内は十字架があったり、キリストの像があったりと教会っぽい

レイ「ここは元教会か?」

ユリ「そのようね」

レイ「とりあえずもう少し進んでみるか」

ユリ「レイ、ちょっと待って」

レイ「ユリ?どうかしたのか?」

ユリ「この教会、地下に完全に密封された部屋があるわ」

レイ「それがどうかしたのか?」

ユリ「その中に人が何人かいるの。かなり危ない状態でね」

レイ「何だって!?ちっ!早くそこに行くぞ!」

俺がそれを聞いて下に向かおうとすると

はぐれA「誰だ?てめぇら?」

はぐれB「あらあら、わざわざ食べられに来たのかしら?」

レイ「ちっ!こんなときに!」

俺は弓を作り出し構えるが

ユリ「レイ、私がやるわ」

レイ「いいのか?」

ユリ「ええ」

ユリはそう言い、手を前につきだした

ユリ「無光なる最果ての渦、永遠の安息へと導け〈ブラックホール〉」

ユリが詠唱を終えると、目の前に黒い渦が発生し、周囲の物を飲み込み始めた

はぐれ「くそっ!なんだよこれは!?」

はぐれ「こんなの聞いてないわよ!」

はぐれ十数人『グワァァァァ!』

黒い渦ははぐれ悪魔をも飲み込み、そして消える頃には周囲には何も残っていなかった

レイ「相変わらずえげつねぇな」

ユリ「あなたには言われたくないわ。それよりも早く行きましょう」

レイ「ああ、そうだな。で、入り口はどこだ?」

ユリ「埋められてしまっていて、わざわざ〈ブラックホール〉を使ったのに出てこなかったわ」

レイ「仕方ないな、こい〈ブリューナク〉」

俺は手元に水色の槍を作り出す。この槍は使用者が魔力を込めることにより、威力が増す。

レイ「まあ、半分くらい込めるか〈零式奥義 弐乃型 迅雷乱光閃〉!」

俺は槍に半分くらいの魔力を込め、奥義を繰り出す。この奥義は高速で槍を突き刺すのを連続で行う、ただそれだけの奥義だが、その速さが普通じゃない。一瞬の間に九回の突きを繰り出すというおかしい技だ。自分で言うのも変だが、まあそんな技を地面に向かって放つと瓦礫も粉々になり、地下が完全に露になる。そこには毒ガスが蔓延していた。そしてそこにいる人たちは全員小学生ぐらいの子供だった。しかし全員が瀕死の状況だ

レイ「人為的かよ!ユリ!なんとかなるか!?」

ユリ「ええ、大丈夫よ!山海を放浪する天の使者よ、契約者の何おいて命ず、出でよ風の精霊シルフ」

ユリが詠唱を終えると目の前に緑色の髪をした女性が現れた。ユリの世界で大精霊と呼ばれる存在で、シルフは風の精霊の王して君臨していたらしい。今は別の精霊がトップらしいが

シルフ「何か御用ですか?主様」

ユリ「周りの毒ガスを吹き飛ばして」

シルフ「了解です」

シルフは周囲に風を巻き起こし、毒ガスだけを吹き飛ばした

ユリ「ありがとう」

シルフ「それでは私はこれで」

シルフはそう言い、姿を消した。ちなみにユリがシルフを使った理由は、風属性の魔術だと子供達まで吹き飛ばしてしまう可能性があったからだと思う

ユリ「これで大丈夫ね。急いで回復させましょう」

レイ「俺は魔術を使えないから任せたぞ」

ユリ「ええ、分かったわ。彼の者達を、死の淵より呼び戻せ〈レイズデット〉」

ユリがそう言うと、子供たちは全員光に包まれ、光が止むと全員不思議そうな顔をして立ち上がった。全員がこっちをじっと見ている中、子供たちの中から二人がこちらに近づいてきた。将来は美男美女になりそうな二人だ

???「あなた方が僕たちを助けてくれたのですか?」

レイ「俺達というか実質ユリだけだけどな」

ユリ「いえ、私たちよ」

レイ「ハイハイわかったよ」

???「そうですか…ありがとうございます。あなた方がいないと私たちは死んでしまうところでした」

ユリ「いえ、礼には及ばないわ。私たちはやりたくてやったんだから」

???「そう言う訳にはいきません。何かお礼をしたいのですが…」

ユリ「いいわよ別に」

???「いえ!そんなわけにはいきません!」

強情だな…

ユリ「レイ、どうしよう…」

レイ「仕方ねぇな…俺に任せろ。おい、お前ら名前は?俺は九重 零(くのう れい)だ。そんでもってこっちが」

ユリ「えっ?えっ?どういうこと?」

レイ「いいから自己紹介しろよ」

ユリ「よくわからないけど分かったわ。私は十六夜 友梨(いざよい ゆり)よ」

祐斗「僕は木場 祐斗です」

火織「私は神崎 火織です」

レイ「よし、火織に祐斗な、覚えたぞ。それじゃあお前らが大きくなったらもう一度俺たちに会いに来い。その時にお礼をしてくれ」

祐斗「えっ?でも…」

レイ「それが嫌だってんならお礼は受け取らねーぞ?」

ユリ「そういうことね…流石はレイね」

祐斗「わかりました。それじゃあ僕たちが大きくなったらまた会いに来てください」

レイ「わかったよ。ああ、そうだ。行く宛がないんならここで待ってな。知り合いに引き取ってくれそうなやつがいるからよ」

祐斗「そ、そこまでしてもらう訳には!」

レイ「これは俺が勝手にやるんだから、その願いは聞けねーな。それじゃあな」

ユリ「またね」

俺たちはそう言い、後ろに聞こえる声を無視しながら教会から出ていった。

レイ「なあ、ユリ。あれって木場 祐斗だよな?」

ユリ「ええ、多分ね」

レイ「つーことはこれは聖剣計画か…胸くそわりぃ計画だな」

ユリ「ええ、そうね…何でこんなことをするのか理解できないわ」

レイ「ホントにだな…で、そこの木の影に隠れているやつ、何のようだ?」

ユリ「襲撃者かしら?」

俺は弓を作り出しその方向に向ける

火織「ちょ、ちょっと待ってください!火織です!神崎 火織です!」

木の影から出てきたのは、さっき別れたはずの神崎 火織だった

ユリ「火織ちゃん?どうしたの?」

火織「え、え~と、その…」

レイ「焦れったいから早く用件言えよ」

火織「す、すいません…あ、あの!私を一緒に連れて行ってくれませんか!?」

レイ「は?何でまた」

火織「お二人と一緒にいたいからです!初めて話した時からお姉さんとお兄さんがいたらこんな感じなのかな~
と思ってて…だから、ダメ…ですか?」

火織は泣きそうな顔をして頼み込んできた

レイ「はぁ、そんな顔したら断れねーよ…ユリ、いいだろ?」

ユリ「もちろんよ」

火織「ありがとうございます!そ、それじゃあ、お兄さん、お姉さんと呼んでいいですか!?」

レイ「好きにしろ…」

ユリ「レイ?照れてるの?可愛いわね」

レイ「う、うるせぇ!照れてねーよ!」

火織「お兄さんもお姉さんも楽しそうですね!私も交ぜてくださいよ!」

こんな感じで今回の依頼は終了した。ちなみに教会の子供たちはサーゼクスに引き取らせた。俺が電話でその旨を伝えると喜んで引き取ると言っていた。説明を省くと通話時間は数十秒程度だ。
それと今回の依頼をクリアして帰ってきたら、なぜか二つ名がついていた。俺が『冥府の帝王』で、ユリが『冥府の魔女』だ。まあ、二つ名は前世でもあったから大して気にしないで行こうと思う。



 
 

 
後書き
急展開ですね…わかります 
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