インフィニット・ストラトス 復讐を誓った血継限界の転生者
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IS学園入学
今日から俺はIS学園に入学する事になった。今はSHRが始まり、自己紹介の時間になっているが正直どうでもいい。それにしても一夏がいるのは分かっていたがまさか箒もいるとはな。
パアンッ!といきなり大きな音がなった。
「げえっ、関羽!?」
一夏はそう言うとまた、パアンッ!と叩かれた。確かあの人一夏の姉さんだな。教員だったのか。
「誰が三国志の英雄か、馬鹿者」
織斑千冬。確か篠ノ乃束の無二の親友って聞いたな。なら、奴の居場所や白騎手のパイロットのことも知っているかも知れないな。俺がそんなことを考えているといきなり黄色い声援が教室内に響いた。
「キャー!千冬様、本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでした!」
「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」
それは遠路はるばるご苦労様。
「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!」
「私、お姉様のためなら死ねます!」
「……毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ感心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者を集中させてるのか?」
確かにここがあの倍率一万超えもするIS学園のクラスだとは思えないな。てか、俺の頭の中のエリートのイメージとは実際違うのかもなエリートって。
「で?挨拶も満足にできんのか、お前は」
「いや、千冬姉、俺はー」
パアンッ!本日三度目か。
「織斑先生と呼べ」
「……はい、織斑先生」
「え……?織斑くんって、あの千冬様の弟……?」
「それじゃあ、男で『IS』を使えるっていうのも、それが関係して……」
「ああっ、いいなぁっ。代わってほしいなぁっ」
「じゃあ、もう一人のほうは一体……」
あーあ。くだらない視線を感じる。
「さあ、SHRは終わりだ。諸君らにはこれからISの基礎知識を半月で覚えてもらう。その後実習だが、基本動作は半月で体に染みこませろ。いいか、いいなら返事をしろ。よくなくなっても返事をしろ、私の言葉には返事をしろ」
暴君かこの人。一夏も大変だな、こんな姉を持って。
◇
「なあ、お前って燐だよな?」
「なんだ。久しぶりに会った知り合いに対して失礼だなお前」
「ヤッパリ燐か。なあ、一時間目の授業難しくなかったか?」
「お前……相変わらずバカなんだな。一年の一学期、しかも最初の授業の感想がそれか。どこが難しいんだこれの?」
基本中の基本なので難しいところがどこにあるのかが分からん。むしろ、俺はこの女子達の視線をどうにかしたい。
「……ちょっといいか?」
「え?」
そこにやってきたのは箒だった。
「……箒?」
「…………」
「久しぶりだな箒。なんだ一夏に話でもあるのか?」
「あ、ああ。できれば燐も一緒に」
「俺はいい。“二人っきりで”話してこいよ」
「そ、そうか。分かった」
そういって箒は一夏を連れて教室から出ていった。まだ好きなのかあいつ。
「ちょっと、よろしくて?」
俺は唐突にかけられた声のほうを見るとそこにはロールがかった髪の金髪女子が立っていた。同じクラスの確か名前は、
「イギリス代表候補のセシリア・オルコットだったけ。なんかようか?」
「あら、よくご存知で」
「長ったらしく自己紹介してたろ、さすがに覚える。で、用件は?」
「あら、それが女性に対する態度かしら。極東の男は礼儀がなってませんわね。親の顔が見てみたいですわ」
「生憎、両親とももう死んでる」
「え、あ、ああ、そうでしたか!」
オルコットは地雷を踏んでしまったといわんばかりの顔をしている。自分から喧嘩を売っといてこれとは、イギリス人てくだらないんだな。
キーンコーンカーンコーン
「二時間目が始まるぞ。さっさと席についたほうがいいぞ」
「わ、分かってますわよ!」
オルコットは自分の席に戻っていった。ふ~うるさい奴がやっといなくなったな。そういえば一夏の奴二時間目の授業大丈夫なのか?
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