インフィニット・ストラトス 復讐を誓った血継限界の転生者
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プロローグ3 復讐の誓い
父さんと母さんが死んでから3日が経ち、家には俺達三兄弟と黒いスーツ姿の強面の男2人だった。
「君達のご両親については残念だが、『白騎士事件』の死傷者は0と書かせてもらった。君達には悪いがこれも世界の為。ご両親には新しい世界の礎になってもらう」
黒スーツの男達はそれだけ言って帰っていった。答える気力の無い俺達は何も口に出さなかった。俺はふと、転生前に神が言った言葉を思い出した。
『きっとそこは天国だぞ』
「……なにが天国だ。俺達のいるこの世界は地獄だ…殺してやる…」
「お兄ちゃん?…」
「俺達を…俺達の家族をこんな風にした元凶の『白騎士事件』の関係者、父さんと母さんの死を隠蔽した政府の奴ら全員殺してやる。1人残らず殺してやる!」
俺はただ混みあがってきた、怒りをただ口にした。
「燐…僕も手伝うよ。家族を殺されて黙っている程、僕の沸点は高くない」
「ワタシもやる!お母さんやお父さんを殺した奴を絶対に許さない!」
「お前……ロクな人生を送れなくなるぞ。それでもいいのか?」
「「うん!」」
「そうか……分かった」
その日から、俺達の復讐劇は始まった。俺達は母方の叔母の家に引き取られることになった。それから俺達は武術の得意な師匠の下で武術の技術を上げ、忍術は父さんが昔、修行を行っていた、『龍地洞』で修行を行う日々を送り、もう六年が経った。
ー◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ー
「火月、身体はだいじょうぶなのか?」
「だいじょうぶだよ。先生も不治の病だなんて大げさ言ってるけど、そんなたいしたことじゃないよ」
火月は『万華鏡写輪眼』の第三の瞳術、『須佐能乎』をリスクで細胞を痛めたせいで重たい病にかかって入院してしまった。
「それはそうと燐。白騎士事件について何か分かったことは?」
「あれが篠ノ乃束によるマッチポンプだってことくらいのしかな。それより俺達の専用機についてだが」
「今、僕達の専用機を作ってるんだっけ。優秀な科学者を誘拐して幻術に掛けて操って作らせている…あれがどうしたの?」
「誘拐したところは別に言わんでいい。それに、誘拐して来たのは俺だけど操ってるのはお前の瞳術だろ。まあいい、その専用機だが、実は完成してな今、焔が記念すべき第一回目を操縦している。お前もゆっくりでいいから、治せよその病気」
「ハイハイ」
「じゃ、俺帰るからなんか欲しい物があったらメールしろよ」
俺はそれだけ言って、『万華鏡写輪眼』の右目の瞳術『神威』で家に帰ることにした。火月がこちらを微笑みながら見ていたので手を降って、時空間移動をした。俺は父さん達の時のように思いもしていなかった。俺が帰った十分後に火月の容体が急に悪化して、死んでしまったことなんて。
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