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カンピオーネ!5人”の”神殺し

作者:芳奈
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草薙家は化物ばかりか!?

 
前書き
電波を受信したので書いてみた。後悔はしていない。思いつきで書いたので、時系列などは確認していません。変な部分があっても、笑って許してください。 

 
「・・・・・・。」

「ん?おお、お帰り静花。どうした?機嫌悪そうだな。旅先で何かあったのか?」

 草薙家の玄関。そこに無言で立っていた草薙静花に、兄である草薙護堂は首をかしげた。何故か、物凄く機嫌の悪そうな、ジトっとした目で護堂を睨んでいるのである。

 草薙静花は、この長期休暇を利用して父親と海外旅行へと行っていた。しかし、それはこの妹の機嫌が悪い理由には繋がらない筈だ。あの、娘を溺愛している父親である。もし彼女の逆鱗に触れるような真似をしたのなら、絶対にご機嫌取りをするはずだからだ。むしろ、彼女の機嫌が治るまでは、家に返さないかも知れない。(因みに、彼の祖父である一郎も「ちょっと知人に会ってくる」と言い残していなくなっている。女性関係でないことを祈る護堂だった。)

 それに、彼女が護堂を睨んでいる理由も不明である。そもそも、今回の旅行に護堂はついて行っていないのだ。彼女の機嫌を損ねるなんて、出来るはずがなかった。
 ・・・だが、現に彼女は護堂を睨んでいる。

「・・・どうした?俺、なんかしたか?玄関とかの掃除はしたよな・・・?飯も作ってあるし。」

「・・・・・・・・・。」

 護堂が話しかけても無言のまま。流石に居心地の悪くなってきた護堂は、このまま自室に退散しようかと思った。・・・その時、

「・・・お兄ちゃん。」

「な、なんだ!?」

 ここまで低い声で話す妹を見るのは何年ぶりだろう?などと、現実逃避気味に考えた護堂だったが、現実は彼の思考を待ってはくれない。自体は、思わぬ方向へと動き始めていた。

「お兄ちゃんさ―――

「護堂大変よ!!!今連絡が入ったのだけど―――!

 静花の声に被せるように、叫びながら草薙家の扉を開けたエリカ。しかし、彼女の目の前には静花が立っていた訳で、彼女は言葉を止めた。

「し、静花・・・様。」

「はぁ!?」

 自分の耳が変になったのかと護堂は疑った。あのエリカが、何故妹に敬称を付けるのか?何故彼女を恐るような目で見ているのか?全てが分からなかったのだ。

「いいんですよエリカさん。いつもと同じで。・・・お兄ちゃんに報告しにきたんでしょう?さぁ、私なんて気にしないでどうぞ。」

「し、静花?」

 威圧感。護堂とエリカは、彼女からとてつもない威圧感を感じ取っていた。これは、王者の持つ気配。

「ご、護堂・・・あのね―――

「草薙護堂!貴方の祖父が、神殺しに成功したと報告が―――

「護堂さん!弦蔵さんという人が貴方の父親だというのは本当―――!

「王様!草薙真世って王様の母親―――!?

「お、落ち着け皆!何があった!?」

 リリアナ、祐理、恵那がエリカの言葉に被せるようにして扉から突っ込んできた。そして、全員が叫ぶ。

「静花ちゃんが―――

「一郎さんが―――

「弦蔵さんが―――

「真世さんが―――

『神殺しになっちゃった!!!』

「・・・・・・はあああああああああああああああああ!?」

 神殺し一家。

 日本の一部では非常に有名だった草薙一族が、世界中に恐れられることになったのは当然の話である。 
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