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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第6章 無限時計編
  真の悪(ワル)再び

「ここだ!」

「ようやくですか。」

「なっがーーーい!!!」

俺達は目的地にたどり着く事ができた。空高く長い螺旋の形の塔であった。

「古今東西の魔法に関する本が大量に納められているという、魔導図書館・・・。」

そう、実は図書館であったのです。

「また、バカデッカイ建物だねえ。」

「頂上が見えないよ~。」

「でも、余りくる人はいないみたいですけど。」

「勿体ない話だわ。過去の知識と結晶なのに・・・。」

「確かにな。」

俺達はそんな話をして、エルザさんが魔力を使い、扉を開けた。
扉はどうやら引きどの様に動き、丸く多き扉だった。

「「「「「「!!!」」」」」」

俺達はその中を見て驚く。大量の本があったからだ。

「これが全部、魔法の本!?」

「想像してたのより、ずっとすごいわ!」

「レビィさんが見たら、喜びそうだもんね!」

「ルーシィさんもな。」

エルザさん以外の俺達はそう言うのだった。

「しかし、どの本も随分と古びているな。」

エルザさんはそう言い、1冊の本を手にした。


ドサ・・・


「!?」

エルザさんが取った本と同じ表紙の本が落ちた。

「・・・!!?」

何か驚いているエルザさん。

「う・・・!」

そしたら次は真っ白なった!?

「どしたんですか・・・・・・・・・!?」

エルザさんが見たモノは・・・!!


















ボヨン、ボヨン!


黒色で・・・ケツのようなのがあった・・・・・・。

「どっかで見た事あるなぁ・・・」

あ~、まさかと思うけど・・・ま~さ~か~・・・。

「何・・・これ・・・?」

「さあ・・・」

カナさんとウェンディ達もこっちへ来た。

「・・・・・・。」

エルザさんは剣を出し、それを突いてみた。


ツン


「いってーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」

ドサァーーー!!!


「「「「「「!!!??」」」」」」

突然の大声と、本が雪崩の様に落ちてきた!!

「逃げろ!!!」

エルザさんの言葉で、俺達は全力で走った。
シャルルとミントは(エーラ)を出し、その場から離れる。

































少しして・・・

「うわぁ・・・。」

「大量に落ちて来ちゃったね。」

「誰が片付けるの?」

ウェンディ、ミント、シャルルがそう言う。
ちなみに、シャルルとミントはまだ(エーラ)を出している。



ガサガサ・・・


「!」


ガサガサ・・・!


「「「・・・!!」」」

何かいる・・・!!

「「「ぷはぁーーーーーーーー!!!!!!!」」」

「「ああーーーーーーー!!!!!!」」

「「?」」

「ん・・・?」

「「「ああーーーーーーーーー!!!!!!!」」」

出てきたのは・・・ウェンディに黒タイツを着せた、あの3人組だった。

「ケツプリ団の皆さん!!」

で、ある。

「「「女神様ーーー!!!!!」」」

3人はウェンディに近寄って来た。そんな事させません、させません、させませんよぉ!!!!

「死ねぇ!!!!!!!!」

俺はライト・スピアガンを放った。


ダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!!!!


「「「ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!!」」」

ライト・スピアガンをくらう3人。

「さぁ、行こう。」

「何しやがる!!」

「チッ!生きてたか。」

俺は舌打ちして、そう言う。

「殺しちゃダメでしょ!犯罪だよ!!!」

「コージが黒いよぉ~・・・!!」

カナさんとミントがそう言う。

「ゲゲェーー!!」

「兄貴!!こいつこの前俺達を殺そうとしたガキでやんす!!!」

「何ぃーーー!!!」

どうやら俺の事を思い出した様だな。

「貴様らか。以前ウェンディに、口にするのも憚れている事をしたのは・・・!」

「恐ろしい・・・だと!?」

「ウェンディに、身の毛もよだつ格好をさせたと言うではないか!!」

「(う~ん・・・あの姿は実にいいと思うが・・・。)」

エルザさんの言葉に俺は心の中でそう思う。

「格好とは・・・・・・・・・・・・これのことかぁ!?」

「「じゃぁーん!」」

子分2人があの時のウェンディが着たタイツを出した。

「はぁ!!それは・・・///////////」

顔が赤くなるウェンディ。

「結構喜んで着てたでやんすよ。」

「似合ってたんすよ。」


シュキーン!


「「?」」


ズバ、ズバ、ズバ、ズバン!!


「「「ああーーー!!!破いたぁ!!!!」」」

「(あ、ああ・・・。)」

俺も・・・・・・それには少し・・・いや結構、ショックだった。破いたのはシャルルだった。

「ウェンディにそんな恐ろしいモノを着せて・・・・・・アンタ達は悪魔よ!!」

「そうだそうだぁ~!!」

シャルルとミントがそう言う。

「そうだよ!可哀そうに!」

カナさんもそう言う。

「あの列車強盗の一件からシャルルは悪夢にうなされる日々が続いたわ。」

「・・・え?俺、始めて聞くけど・・・。」

聞いてないぞ、そんな話・・・。

「あ、忘れてた。」

ミントがそう言う。おい、お前・・・。

「そう・・・夜な夜な、全身真っ黒のウェンディの大群が・・・私を追い回すの・・・!」

「私は別に何もなかったよぉ~。」

シャルルの言葉にミントはそう言う。

「真っ黒の、ウェンディの大群・・・」

俺はそれを想像してみた・・・。
































「「「「「「「「「「お兄ちゃーん!」」」」」」」」」」

黒タイツのウェンディが俺によって来る。

「だーい好き!!」

と、言ったり・・・

「手・・・握っていい?」

と、言ったり・・・

「この髪型・・・どう?」

「デートして!」

と、言ったり・・・

「私の作ったお弁当、食べて。」

と、言ったり・・・

「キスして・・・////」

と、言ったり・・・

「抱きしめて・・・////」

と、言ったり・・・

「一緒に・・・お風呂入って・・・////」

と、言ったり・・・

「一緒に・・・寝よ・・・////」

と、言ったり・・・

「・・・・・・・・・・・・結婚して/////////」

と、言ったり・・・!!!








































「・・・素晴らしいと思う。」

0.5秒間の想像であった。

「何を想像したの、コージ?」

ミントがそう尋ねるが、俺は答えなかった。

「ああああああああ!!!!!!!!!!」

「っ!?」

突然、シャルルが叫び声を上げる。そして・・・

「う、あぁ・・・あの悪夢が・・・蘇る・・・。」

シャルルは気を失い、それと同時に(エーラ)が消え、その場から落ちる。

「シャルル!!しっかり!!」

カナさんがシャルルをキャッチし、呼び掛ける。

「ほぅ・・・悪夢か・・・?子分共、集合!!!!」

「「へい!!」」

3人は話し合い(?)を始めた。

「聞いたか!俺達は『恐ろしい』そうだ!!」

「悪夢、恐怖は最高の褒め言葉でござんすね、兄貴!」

「これからも、恐怖と悪夢のどん底を、人々に叩きこんでいくっすよ、兄貴!!」

「いや待て子分B、奴は寝込んだ。」

「「「だーっはっはっはっはっはっは!!!!」」」



































「辞世の句は終わったか?」

「「「!!!!」」」

俺は闇の巨手を出していた。驚く3人組共。そして・・・


ガシ!!


3人どもを捕まえる。

「もう1度言う。辞世の句は終わったか?」

「ひぃーーー!!!」

「怖いです兄貴!!!」

「お、おおお落ち着け子分C!」

「よーし・・・今から殺す。」


「嫌だからダメだって!!!」

カナさんがそう言う。

「それに、そこの本を散らかしたのそいつ等だから。」

「散らかしたら片付けろー!!」

シャルルとミントがそう言う。というか、もう起きたのかシャルル。

「・・・・・・・・・うん。それはそうだな。」

俺は闇の巨手で捕まえた奴等を離す。


パッ


「「「どわ~っ!!」」」


ドシン!


「ほらぁ、その本片付けろ。」

俺は不機嫌な顔でそう言う。不機嫌にもなるよ。こんな奴等がいてね!!

「「「ん?」」」

3人組は散らかっている本を見る。

「・・・と、言う事だ。お前達、やっておけ。」

「ええ~!?」

「倒したのは兄貴っすよー!」

「口答えするなぁ!!罰として、腕立て伏せ36回!!!!」

「そんなぁ・・・!!」

「また中途半端な・・・。」

「いいからやれ。」




























「いいから、さっさと片付けろ・・・。」

俺は闇の巨手を3つ出して、奴等に向かって言う。

「「「は・・・はい・・・。」」」









































数分後・・・

「お・・・終わりましたぁ~・・・。」

「つ、疲れたっすぅ・・・。」

「情けねぇぞぉ・・・はぁ、はぁ・・・お前等ぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」

ようやく終わった様だ。

「そういえば気になっていたけど、ここで何してたのぉ~?」

ミントが奴等に尋ねた。

「ふっふっふ・・・悪の世界じゃ、みんな知ってるぜ?」

「まさか俺ら妖精の尻尾(フェアリーテイル)が何かを探している事をか?」

「そのとーおり!!!!今お前等妖精の尻尾(フェアリーテイル)が探している物は、
 世界をひっくり返す程のすっげー宝だって!!」

「だから、そいつをかっさらえばぁ!!」

「ケツプリ団は世界の支配者っすぅ!!」

「じゃあここで殺す!」

俺は奴等を殺しにかかろうとした。


































「ダメです!!」

「「「いいっ!?」」」

「なぁ!?」

奴等と俺はウェンディを見て驚いた。










































何と、あの時の全身黒タイツの服を着ていた!!!!!


「「「あああああああ!!!!!」」」

「あ、あああ・・・・!!!」

「あ、ああああああああああ!!!!!!!!!!!ガク。」

「シャルル!!」

「また気を失ったぁ~!!!」

「何故、その服を・・・!?」

エルザさんはウェンディに尋ねた。

「こんな事もあろうかと思って、用意してたんです。」

なん・・・だと・・・!?

「お願いお兄ちゃん。殺したりしないで?」

「な・・・だ、だが・・・なぁ・・・!」

「お願い・・・。」

そんな可愛すぎる顔と上目使いでしたら・・・俺・・・俺・・・。

「うん、わかった。」

こう言うしかないよ。

「うおぉぉ~!女神様が俺達を助けてくれたぁ~!」

「あんな悪魔みたいな小僧を止めてくれたぁ~!」

「一生ついて行きたいっすぅ・・・!!」

3人組は涙を流し、そう言う。


ザァ!


「?」

ウェンディは1枚の紙を出した。

「皆さん!私が言った事を忘れたんですか!?
 真の悪はやめて、将来の為に勉強をするって、あなた達は本当はいい人達です。
 無理をして、悪を演じるだけなんです!どうか、本当の自分に気づいてください!」

ウェンディが3人に向かってそう言う。

「(絶対こいつ等、そんな事ないと思っているぞ・・・。)」

俺は心の中でそう思う。

「本当の・・・自分・・・?」

「思い出してください。子供の頃の事。
 野山を駆け巡り、日が暮れるまで泥んこになって遊び、友達と笑いあって、
 夢を語り合ったあの日々を・・・・・・。きっと、本当の自分が見えてくる筈です。」

ウェンディはそう言う。

「(今のウェンディの顔・・・・・・美しく綺麗だった・・・・・・。)」

俺は心の中でウェンディの顔の事を思っていた。

「あの子、どこまで本気なの・・・?」

「以外に全部な気がするよ・・・・・・。」

シャルルの言葉にカナさんがそう言う。

「兄貴ぃ~!!!」

「どうするッスかー!!!??」

「子分ども情けないぞぉ!!真の悪がこんな事で泣いてどうする!!」

3人組、全員泣いてるぞ・・・特にリーダーの奴、お前、完全に泣いてるぞ!

「「兄貴!!!」」

「俺達は真の悪こそが、本当の俺達だと思っている!!」

「「うんうん!!」」

「そいつを否定するんなら、教えて貰おうか!!
 ケツプリ団の、本当の自分とやらをぉぉぉ!!!」

「知るか。とっとと失せろ。ウザイ。」

俺はそう言う。

「なんつうガキだ!!!」

「俺達の恐ろしさを思い知らせてやるぞぉ!!!」

「「おおーー!!」」

「上等!!!」

「貴様を倒して!」

「お宝手に入れて!」

「ケツプリ団を世に知らしめるんだぁ!!!」





































「悪いけどよー。そいつは無理だぜ。」

「!!!」

ダダダダダダン!!!

「おっと!!」

「何!!?」

「この声って・・・!」

「よう。」

ハートフィリア邸で出会った、あの銃使い野郎!!!

「何者だぁ!!」

「俺の名は俺はレギオン隊の銃騎士、サブ・マーシン!!」

「レギオン隊!!」

「来たわね!!」

「よおガキんちょ。」

「・・・!!」

野郎が来やがったか・・・!!

「・・・・・・ん!?」

奴はウェンディを見た。そして・・・・・・






















































「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」

「「「「!?」」」」

「な、な・・・なんて素晴らしい格好だぁ!!」

奴はウェンディの格好を見てそう言う。

「え・・・え?」

「お嬢さ~ん!!!!それは俺の為に着てくれたのですねぇ~!!!」

バーーーーーーン!!!

「おごぉ!!?」

「違うわぁ!!!!」

俺は闇の巨手で奴を殴る。

「!?」

俺は後ろを向いて驚く。

「今だ!!子分ども!!」

「「おう!!」」

「喰らうがいい!!!ガスケツ!プリプリ!エクスタ・・・」

「光竜の肘打ち!!!」

俺は光竜の肘打ちで、このクズ共をぶっ飛ばした。
光竜の肘打ち、肘に光を纏い攻撃する技である。


バアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!


「「ぎゃああああああああああああ~~~~~~!!!」」

「また出てやるからなぁ~~~~~~~~!!!!!!!!」

クズ共は右の方へ飛ばされながらも、そう言うのだった。

「やっぱ許せねえ奴等だ。」

俺はそう言う。

「もうお兄ちゃんったら!」

「待ってウェンディ!」

ウェンディが俺の下へ行こうとするが、シャルルが止める。

「痛ってぇぜ!!!」

「ち、死んでなかったか。」

「当たり前だ!!あの子と結婚するまでは死なん!!」

「そん事させるか!!ウェンディは誰にも渡さん!!!!」

「絶対に俺のにしてやる!!!!」


バチバチバチバチバチ!!!!!!!!!!


「うわあー!!!火花が散ってるよぉ~!!」

「これはヤバいわね・・・。」

「お、お兄ちゃん・・・。」

「モテモテね、ウェンディ。」

「からかってる場合ではないぞ。」

エルザさん達はそんな事をしゃべっているが、今はどうでもいい。

「お前にウェンディは渡さない!!!!」

「絶対に俺の嫁にする!!!!」

俺の負けられない戦いが始まる!!!! 
 

 
後書き
どうもお久しぶりです、白鋼です。
仕事や疲れなどで中々進めなくって、本当にすみませんでした!!!
まさか1月半かかってしまうとは思いませんでした・・・・・・。
次こそは早く出そうと思います。
次回はコージにとって、負けられない戦いです。お楽しみに!!! 
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