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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第6章 無限時計編
  それぞれの旅

一方、グレイ達の方で・・・

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

リオンさんがグレイさんを見ていおり、グレイさんもリオンさんの方を見る。

「(何というか・・・・・・空気が重い・・・・・・。)」

何故かリオンさんと一緒に行動する事となってしまう。
この事はもう分身と本体の俺の方には言っておいたが・・・

「(はぁ・・・。)」

「三角・・・関係・・・」

後ろにいるジュビアさんが何か言い始めるな・・・これは・・・

「ジュビアはグレイ様一筋・・・でも・・・でも・・・!
 それでグレイ様との仲がより一層深まるなら、それはそれで・・・ス・テ・キ(ハート)」

あんたねぇ・・・・・・

「だから何でお前がついて来るんだよ!?」

グレイさんがリオンさんに向かって言ってきた。

「貴様如きが時計の部品を探し出せる筈がないからだ。」

「ああ!?何だと!!」

「(本体の方からも連絡はきた。やっぱり情報は漏れてるか・・・。)」

俺は心の中でそう思う。だが、こんな状況じゃあ言えないなあ・・・。

「元々貴様はこの様な複雑な任務には適していない。
 7年経っても、それは変わらない。寧ろ、7年前よりもっと退化している可能性すらある。」

それは酷いかと・・・・・・

「何が退化だコラァ!!
 そもそも俺らは封印されてただけで、実際には7年も経ってねえんだよ!!!」

俺は違いますけどね・・・(本物の話しですけど。)

「ジュビアはグレイ様一筋・・・でも、そんな関係になったら、
 ますますグレイ様を何とかしたいと思う!それが・・・ス・テ・キ(ハート)」

いい加減に戻って来てください・・・。

「ナツにもそんな酷い事言われた事ねえぞぉ!!やんのかぁ、あぁ!!?」

「そうやってすぐに熱くなる。氷の使い手の癖にくだらない餓鬼め。」

「『くだらない』って、もっと酷ぇぞ!!」

「いつでも勝負してやる。だが、今は時計の部品探しが先決だ。俺に任せておけ。」

「お前・・・・・・!!!その情報、何処で聞いた?」

「だだ漏れだ。」

「ちぃ・・・!」

やはり漏れている・・・くそ・・・!

「はぁ~!ジュビア、じれったい!!」

あんたはいつまでそうなっている気だよ・・・。

「何だかよくわかんねえ、この疲労感は何だ・・・!?」

グレイさん、辛いと思いますが・・・頑張りましょう!!!









































一方、こちらでは・・・

「おっとこ~鍋~、んふふ~ふ、ふふ~。」

エルフマンさんが料理を作っていた。作れたんですね・・・。

「こういう所で食べると、きっと気持ちいいわよ~。」

ミラさんがそう言う。
シートを引いて、テーブルとイスを置き、ミラさんとリサーナさんはイスに座っていた。
ちなみに、情報が漏れた事は話しました。

「ああ、姉ちゃん。この味は(おとこ)だ!」

それはいいですけど・・・

「ミラ姉・・・」

「?」

「ちょっと、場所のチョイスが・・・」

「ここ・・・下が海ですよ・・・(汗)」

そう、場所に問題が・・・・・・・・・下は海、つまり・・・・・・・・・

「あら~そう?」

(おとこ)だ!」

「「・・・・・・・・・・・・(汗)」」

俺とリサーナさんは何も言わなかった・・・いや言えなかった・・・。




























一方、ナツ達の方では・・・

「あなた方は・・・?」

「実はわしらは考古学協会の者でしてな。」

4人の中で背が高く、歳もまだ若そうな人が言ってきた。

「考古学協会?」

「さよう。実は、妖精の尻尾(フェアリーテイル)が時計の部品を探しているという噂を聞きましてね。」

「「・・・・・・!」」

「やっぱり・・・・・・本体の方とグレイさん達の方の俺からも聞きました。
 どっかで漏れてしまった様です。」

俺はルーシィさん達にそう説明をする。

「でも、どうして・・・」

「もしかして!!ギルドの中に裏切り者が!!!」

「どういう事?」

ハッピーがミッシェルに訪ねる。

「レギオン隊は情報情勢が厳重な筈です。あそこから漏れたとは考えにくい。
 だとすれば、ギルドの誰かが漏らしたとしか!!」

「そんな筈ないよ!!」

ルーシィさんがそう言う。

「私はまだギルドの皆さんの事よく知らないから、何とも・・・」

「気持ち悪い~・・・」

「あんたは緊張感なさ過ぎ!!!てか、乗り物酔いし過ぎだから!!!!」

ルーシィさんはナツさんに向かってどうなる。

「それで?」

「俺達にどうしろと?」

「実は、時計の部品集めをやめていただきたいのですよ、実は。」

「何でよぉ!?」

「『実は』が多すぎだよ!」

ハッピー、今はそれは関係ない。

「どうしてですか?」

「それぞれの部品は遺跡や聖堂に分散されていると聞いております。」

白髪で望遠鏡を杖代わりにしている老人がそう言ってきた。

「あなた達はそれを集めに行くのでしょ?」

老人はん望遠鏡でルーシィさんを見る。

「そこまでわかっているなんて・・・。」

「漏れすぎだろ・・・。」

これはある意味ヤバいか・・・。

「実は実は!!『星空の鍵』には考古学的検知から
 非常に興味深い意味が考えているのです、実は。」

「どういう事?」

「実は実は!!あの物語は・・・」

「物語は・・・?」

「実は・・・古代の遺跡や聖堂といった考古学的には重要な場所を特定したと考えておりまして、
 実は、実は!それを物語として少女を探す場所として
 なぞられたのではないかという仮説があるのです。
 実は実は、我々考古学協会としてその場所を特定し、
 早急に文化遺産として保護したく、実は!!」

「時計の部品など探されては、折角の遺跡が荒らされるのではな・・・」

「「・・・・・・。」」

「そういう訳でしてな。時計の事は忘れて欲しいです。」

「いや、忘れなさい。」

虫メガネを持った、メガネをかけた老人がそう言ってきた。

「忘れるも何も、あの本から遺跡の事、すぐにわかっちゃったけど、
 あれも子供の頃に・・・」

「「「「・・・!?」」」」

ルーシィさんの言葉に驚く考古学協会の人達。

「ルーシィ、案外頭いいんだね。」

ハッピーの言葉にルーシィさんがそう言った。

「は・・・!ルーシィ?」

「?」

リーダーの人がルーシィさんの名前に反応した。



























一方、グレイ達の方で・・・

「ここだ。」

俺達は目的地の遺跡についた。

「遺跡?」

「岩でできた遺跡ですね・・・。」

俺とグレイさんは目的地の遺跡を見てそう言う。
遺跡は岩の柱の様なモノがいくつもあり、それが斜めやら横やらでできていた。

「ルーシィの話によれば、この遺跡のどこかに時計の部品があるそうです。」

ジュビアさんがそう言う。

「これ、どうやって探せばいいんだ?」

グレイさんがそう言う。

「「さあ?」」

「『さあ?』じゃねえだろ!!!」

「と、とりあえず、まずは遺跡の周りを見て、入口を探しましょう・・・(汗)」

少し大丈夫かどうか不安になってきた・・・。







































一方、ルーシィ達の方で・・・

「ルーシィさん!!」

「うわっ!?」

「時計の事は忘れなさい!!」

まだ言うのかよ・・・。

「忘れられる訳ないでしょ!!!」

ま、そうでしょうね。

「何故です?」

望遠鏡を杖代わりにしている老人がルーシィさんに訪ねた。

「お父さんが死ぬ時に、あたしに残した遺言だから!」

「の・・・お・・・!?」

「7年間、ずっと、あたしを待ってた、お父さんが・・・・・・
 世界に混沌が訪れるのを防ぐために、あたしを信じて、最期に託したんだ!!
 そんな大事な物、簡単に忘れる訳にはいかないのよ!!!」

ルーシィさんはそう言う。

「ルーシィ姉さん・・・。」

ミッシェルさんは涙を流してルーシィさんの名前を言う。
ルーシィさんも瞳に涙が出ていた。俺とロメオは黙って聞いている。

「実は・・・実は・・・」





































「それは感動的な実はですねえ!!」

「うんうん。」

「確かに、何とも麗しい家族愛。」

すごい光っているよ、この人達・・・・・・。


ひゅう~


「でゅぐ!?」

「あ・・・!!」

「おわぁ~!!!」


ドボーン!!



「ナツー!!」

「ナツ!!」

「「ナツさん!!」」

「ナツ兄!!」

ナツさんが風に飛ばされて海に落ちた!!!さらに!!!!

「シャー!!」

「おわぁ!!」

「何か変な鮫が出てきた!!!」

鮫は尻尾が長く、全身が灰色で変な顔をしていた。

「ナツ兄が食べられちまう!!」

「くそ!!」

俺は(エーラ)を出した。

「コージ(分身)(かっこぶんしん)(エーラ)できるの!!?」

「まあな!!」

ただし、(エーラ)は蝙蝠の様な翼である。

「この野郎!!」

俺は闇竜の鉄拳で殴る。


ドーーーン!!


「ギャオオオオ!!!」

鮫に当てる事ができた。しかし・・・


ヒュウウウウ!!!


「!!!」

この鮫の尻尾は長く、自分の顔も届くくらいあった。

「(やべ・・・!このまま当たったら、消えちまう!!)」

闇分身で滅竜魔法が使えるとは言え、所詮は分身。攻撃をくらえば消えてしまう。

「(くそ・・・!!)すまん!俺はここで消える!!」

「「「「!?」」」」

「ダーク・フォース!!」

俺はダーク・フォースを唱える。
ダーク・フォースはイビルゲート、ブラッディクロスなどの時に使わないと本来は意味がない。
だが、本体が修行したお陰で、こんな方法がある。

































自爆と言う名のな!!

























ドドド、ドドド、ドドドドン!!!

「シャアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

鮫は闇分身の自爆により、倒す事ができた。しかし、闇分身が消えてしまった。

「闇分身が消えちゃった!!」

驚くミント。

「消えるって、こう言う事!?」

「それよりナツが・・・!」

「「「「・・・!」」」」

「「!?」」

突如、考古学協会の4人が走り出した。

「「「「とおぉ!!」」」」


ドボーーン!!


「ええ~!!?」

先程の4人が海へ飛び込み、驚くルーシィ。

「実は、ルーシィ・ハートフィリアさんの御仲間なのでしょう!!」

リーダーの人がそう言ってきた。

「実は実は!助けなければ!!」

彼らは、ナツを助けてくれるようであった。

「おわぁ~!!」

「「!?」」

「気持ち悪りぃ~!!ああ~!!」

「波でも酔うんだ!!?」

「ええ~!!?」

ナツが波の揺れで酔う事に驚くハッピーとミント。


ガシ!


4人がナツの元へ到着し、腕を掴んだ。

「せ~の・・・」

「「「「お戻りなされ~!!」」」」

「おわぁ~!!」

そのままナツを船の方へ投げた。


キュン、ドーン!


「お!?」


ドン


「戻ったぞ!!」

何と、ナツの体が元に戻ったのだった。

「何で!?」

驚くハッピー。

「実は実は、我々も少々魔法が使えます!
 ルーシィ・ハートフィリア様の感動の実話に感激し、ナツ様をお救い、元の姿に戻しました!」

リーダーの人がそう言った。

「おお!ありがとうな!!」

ナツは礼を言う。

「旅を続けなされ!納得がいくまであなたが実はそれを望むなら!!」

リーダーの人は大声でルーシィに向かって、言うのだった。

「ありがとう!!!」

ルーシィは礼を言う。手を振り、彼らと別れたのであった。

「う・・・あ・・・!」


ドン!


「「「「!?」」」」

「気持ち悪ぃ~・・・。」

「あ、ははは・・・(汗)」

ナツはまた酔ったしまうのであった。




「驚きましたな?」

「ハートフィリアとはのう・・・。」

「という事なら、間違いなくたどり着いてしまうぞ・・・。」

「行かせてよかったのか、ジャンリュック?」

「・・・不思議な縁だのう、ジュード・・・。
 しかしこのままでは、お前さんの娘がたどり着く先は・・・・・・」

彼らは、その様な事を言っていたが、ナツ達の耳には、もう届いてはいなかった。






































「・・・あ。」

「どうかしたの?」

ウェンディが訪ねてきた。

「・・・ルーシィさんの所の闇分身が消えました。」

「・・・戦闘でか?」

「・・・・・・まぁ、一応そうですね。」

俺はエルザさんにそう言った。

「じゃあ、私達もそろそろ行くか。」

「楽しいピクニックは終わり~・・・。」

「あのねえ!その為に来たんじゃないでしょう!!」

ミントにの言葉に怒鳴るシャルル。

「では、行くぞ!!」

俺達も進み始めるのだった。







































一方、グレイ達の方にて・・・

「こっちです!」

俺は入り口を見つけ、グレイさん達を案内した。

「ここが入口か・・・・・・て、これか?」

「ええ・・・まぁ・・・。」

「あからさまに怪しいなぁ。

入口の近くには、明らかに岩に顔と腕があった。

「調べようと思いましたが、一応皆さんを呼んだ方がいいと思いました。」

「いや、良い判断だ。」

俺の言葉にリオンさんがそう言った。

「取りあえず、入るしかない様ですね。」

ジュビアさんがそう言う。しかし・・・!


キュイーン!


「禁じる!!立ち入れる事を禁じる!!」

岩の一部が光、目となり、喋り出した。

「門番のようですね・・・。」

「たく・・・悪ぃが・・・」

「遊んでいる暇はない!!」

「ですね!!」


俺等がそう言う。それと同時に門番が腕を伸ばして殴りかかろうとして来た。

「ふあああ!!」

「はあああ!!」

「はっ!!」

リオンさんは門番の右腕を、グレイさんは左腕を、俺は両手首を攻撃した。


だが・・・!!!


「「っ!!?」」

「なっ・・・!?」

ボン!!


「闇分身が消えた!?」

驚くジュビア。さらに・・・!


ドーン!

「何だこりゃあ!?」


ドーン!


「手ごたえが全くない!!?」

魔法で攻撃したが、効いていなかった。

「魔法が無力化されている・・・?」

ジュビアがそう言う。

「じゃあ、闇分身が消えたのも、無力化されて消えたっつうことか。」

グレイがそう言う。

「メンドくせぇな!」









































「あ・・・。」

「どうした?」

「また分身が消えたの~?」

「ああ、グレイさんの所だ。遺跡を見つけて、門番と相手して・・・消えちまった。」

「グレイさん達の方はどうなったの?」

「さぁ・・・先に闇分身が消えてしまいまして・・・多分何とかなったっと思う・・・。」

ウェンディの言葉に、俺はそういう説明しか言えなかった。

「そうかい。」

「我々も目的地の遺跡へ行くぞ。」

エルザさんの言葉に、俺達は頷く。

数分後、


ちなみに、門番はジュビアが倒し、遺跡の中でグレイ達がシュガーボーイと戦い勝利し、
時計の部品を手に入れた事はまだコージ達は知らない。





























「完全に道に迷ったな・・・。」

数分後、道に迷いました。

「さっきから、同じ所をぐるぐると回っているみたいだね。」

地べたに座っているカナさんがそう言う。

「地図は、どうなっているんですか?」

同じく地べたに座っているウェンディがエルザさんに訪ねる。

「細かい道順までは書かれていない。
 標識を頼りにするようにと、指示はされているんだが・・・」

「・・・ん?」

俺は標識を見た。俺は闇分身との連絡などで標識を見ていなかった。

「これ・・・逆さまになっていませんか?」

俺はそう言う。標識は本と矢印だけだが、よく見ると、逆さまになっていた。

「本当だぁ~!」

「誰かが悪戯で、標識の向きを変えたのかしら・・・?」

ミントとシャルルがそう言う。

「たちの悪い悪戯だねえ。標識の向きを変えるなんて、犯罪だよ。」

「まったくです。」

カナさんの言葉に俺は頷いて言う。

「1つ間違えれば、大事故になりうるんだから。」

「近くまで来ている筈だ。地図を見ながら、慎重に進んでみよう。」

エルザさんがそう言い、俺は標識を直し、その尚した方の絵を見て、矢印の方へ行った。

「ただの悪戯なのかしら・・・?
 それとも、誰かが私達の邪魔をしようと・・・・・・?」

シャルルがそう言う。



















ガサガサ・・・


「ん?」

何か音がしたな・・・?

「どうしたの、お兄ちゃん?」

「・・・・・・・・・・・・いや、何でもない・・・。」

気のせいだったかもな・・・。

































がさがさ・・・ボヨン!ボヨン!


コージの聞いた音は、気のせいではなかったようであった。
のちに、とある連中と再び会ってしまう事は、コージはまだ知らなかった。 
 

 
後書き
お久しぶりです。白鋼です。
最近仕事で疲れて、中々進めなかったが、ようやく出せました!!
次回はアニメを見た方なら知っていると思いますが、アイツらが出てきます。
コージが怒りMAXです。お楽しみに~!! 
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