魔法少女リリカルなのは~過去を捨て今を生きる者~
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A’s編
小さな勇者たち
前書き
コメントでスピード感の話をされて、A's編って今までに比べて圧倒的に話数少ないですよねってことを思い出した作者でっす!
そんでもって、最近オリジナル編の執筆を始めていきなりスランプに陥った作者でっす!
・・・どうしよう、全然手が動かない。
ので、もしかしたらA's編で強制終了しちゃうかもですけど、別に大丈夫だよねっ!
それではっ
あのあと、オレたちはアースラへと移動した。
検査の結果、はやてが倒れたのはただの疲労だとわかったし、不自由な足も闇の書の侵食が止まったから、そのうちに治ることもわかった。
でも・・・。
「夜天の書の破壊!?」
「防御プログラムは破壊したはずじゃ・・・!」
フェイトとなのはが、クロノの話を聞いていた時に言った。
「ナハトヴァールは確かに破壊されたが、夜天の書本体がプログラムを再生してしまうそうだ」
手元の資料をみながら、クロノが言う。
「今度は、はやてや騎士たちも侵食される可能性が高い。夜天の書が存在する限り、どうしても危険は消えないんだ・・・」
「だから彼女は今のうちに自らを破壊することを申し出た」
クロノに続いて、ユーノも説明する。
「そんな・・・」
「でも。それじゃあ守護騎士たちも・・・」
オレたちは二人の説明から、騎士たちも末路も想像してしまう。
「ううん、私たちは残るの」
「ナハトヴァールと共に、我ら守護騎士も本体から開放したそうだ」
シャマルとザフィーラが現れ、言う。
「それで、リインフォースからみんなにお願いがあるって」
「お願い・・・?」
シャマルの言葉に、オレたちはまた顔を見合わせた。
雪の降る夜。
オレたちが指定された場所に行くと、その場にはリインフォースとシグナムがいた。
「来てくれたか」
オレたちの砲を向き、言う。
「リインフォース、さん」
「そう呼んでくれるのだな」
少し嬉しそうな顔で言った。
「あの、あなたを空に還すの、本当に私たちでいいの・・・?」
フェイトが小さな声で言う。
そう、オレたちがシャマルを通して言われたこと。それは、彼女を空へと還すことだった。
「お前たちだから、頼みたい」
「はやてに挨拶、しなくていいのか?」
この中で最もはやてと繋がりが深い慎吾が尋ねると、リインフォースは顔をうつむかせ、
「主はやてを悲しませたくないんだ」
といった。
そして少しすると、ほかの守護騎士も現れる。
「そろそろ始めようか。夜天の書の、終焉だ」
オレたちはリインフォースを中心にして、デバイスを向ける。
すると、少しずつ光が強くなっていき、粒子が現れる。
もうすぐ消えてしまう。そう思った時だった。
「リインフォース!」
はやての声が聞こえてきた。
自宅から車椅子にのってここまで来たらしい。
「あかん、やめてリインフォース!破壊なんかせんでええ!私がちゃんと抑える!大丈夫や、こんなんせんでええ!」
「主はやて、良いのですよ」
「いいことなんてない!いいことなんか、なんもあらへん!」
はやては目に涙をためながら、破壊を望むリインフォースに叫ぶ。
しかし、彼女はなかなか首を縦にふらない。
いや、たぶん彼女は何があっても縦にふることはないだろう。
なんとなく、そう感じた。
「ホンの僅かな時でしたが、あなたと共に空を駆け、あなたの力になることができました。心残りは、ありません。だから、私は笑って逝けます」
「そんなん・・・そんなんちゃうやろ、リインフォース!」
そう言ってはやては車椅子を動かすが、降り積もった雪に隠れた凹凸に引っかかり、車椅子を倒してしまう。
「なんでや・・・これからうんと、幸せにしたげなあかんのに・・・」
「大丈夫ですよ。私は既に、世界で一番幸福な魔道書ですから」
そう言ってリインフォースははやてを立ち直らせる。
「我が主、一つだけお願いがあります。私は消えて、小さく無力な欠片へとなります。もしよろしければ、私の名はその欠片ではなく、あなたがいずれ手にするであろう新たな器へと送ってあげてくれませんか?祝福の風、リインフォース。私の願いは、きっとその子に受け継がれます」
「リイン・・・フォース・・・」
「はい、我が主」
そしてはやては大粒の涙を流し、リインフォースは中心へと戻る。
すると、また光が集まっていく。
「我が主、守護騎士たち、それから小さな勇者たち。・・・ありがとう」
そう言い残し、リインフォースは夜の闇へと消えていった。
後書き
セリフが映画より少なくなってるのは作者の気力が少ないから。
決して面倒になったわけではありません!
で、A's編はあと二話残ってます。
陽龍と慎吾のオハナシ・・・じゃないや、お話と、めっちゃ短いただのエピローグ。
そのあとは前書きに書いた通り、オリジナル編に入ります。
まあ、そのオリジナルの最初はいつものプロフィールなんですけどね。
そんな感じでA's編も残りわずか!
作者の気力が持つことに期待し・・・ないでください☆
それではっ
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