魔法少女リリカルなのは~過去を捨て今を生きる者~
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A’s編
さあ、終わらせよう
前書き
作者にとって。
コーンアイスはかぶりつくもの。
棒アイスは舐めるもの。
舐めてる最中に溶けて服に垂れるのはご愛嬌ってもんですよねっ!
うん、どうでもいい。
そして、もうすぐA's編も終わりますが、終わったらまた少し投稿ができなくなります。
それではっ
目を開けると、そこにはオレ、浅賀陽龍の世界があった。
まあ、崩壊しかけてるんだけどね。
でも、そこにはかけがえのない、大切な人達がいる。
フェイト、美愛、アリシア、なのは、慎吾・・・。
大切な、とても大切なオレの親友たち。
何も言わず、ただオレたちは視線を交わしてから闇の書を見た。
彼女は帰ってきたオレとフェイトを睨んだかと思うと、左腕に巻き付くナハトヴァールを押さえつける。
「ああ、あああぁぁぁああぁッ!!」
ナハトヴァールが腕だけでなく、全身に巻き付こうとした時だった。
『外で戦ってる方、すみません、協力してください!』
声が聞こえてきた。
この声って・・・。
「はやて!?」
『この子に取り付いている黒い塊を!』
「あああぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁッ!!」
はやてが何かを言うが、同じように闇の書も悲鳴をあげる。
その時、モニターが開いた。
『みんな、聞こえる!?』
モニターから聞こえてくるのはユーノとアルフの声。
『融合状態で主が意識を保ってる。今なら防衛システムを融合機から切り離せるかもしれない!』
「本当!?」
「ユーノ、具体的にどうすればいいんだ!」
『みんなの純粋魔力砲でその黒い塊をぶっ飛ばして!全力全壊、手加減なしで!!』
「さっすがユーノ!わかりやすい!」
頭の残念な美愛も、ユーノの言葉ですぐに理解し、戦闘準備を開始する。
「慎吾、お前も手伝ってくれ」
「ああ。いまさら敵味方なんでどーでもいい!クリミナル、行くぞ!」
<はい、マスター>
慎吾もクリミナルの準備を始める。
そして、そう言うオレも。
「ヤミ、ぶっ飛ばすぞ!」
<全力全壊で行きます!>
「中距離殲滅コンビネーション」
「ブラストカラミティ!」
「さあ、終わらせよう」
「この理不尽な戦いを!」
「これで、終わりだっ!」
「って、なにこのセリフ!?」
「「「「「「バスターーーーーーーー!!」」」」」」
オレたちの攻撃はナハトヴァールを押さえつけていて動かない闇の書にしっかりと直撃する。
そして大規模爆発。
ひゃっはー!
とか思っていると、何故かヴォルケンリッターが復活する。
そして中心にいるオレたちの友達、はやて。
「夜天の光に祝福を!リインフォース、ユニゾン、イン!」
そう言うとはやての胸になにかが入り込み、はやての外見が2Pカラーになる。
そしてヴォルケンリッターとの感動の再開。
ヴィータがはやてに抱きついて大泣きしていた。
「すまない、水をさしてしまうんだが。時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。時間がないので完結に事態を確認したい」
というか、本当にKYだな、クロノ。
「あの黒いよどみ、闇の書の防衛プログラムで、あと数分で暴走する。間違いないか?」
クロノの指差す先では黒いよどみからミミズみたいなやつがグネグね動いている。キモイ。
「うん。自動防衛システム、ナハトヴァール」
<周辺の物質を侵食し、ナハトの一部にしていく。臨界点が訪れなければ、この星一つくらいは飲み込んでしまう可能性がある>
デバイスのような状態の闇の書・・・リインフォースが言う。
というか、この星一つ!?どんだけー。
「停止のプランは用意してある。あとはこちらで何とかする。・・・と言いたいところだが、協力者は多くいた方がいい!」
そう言うクロノは手に持っていたデバイスを起動させる。
「守護騎士の皆はこの呪いを終わらせるため。陽龍たちはこの世界を守るため。協力してもらえるか?」
オレたちは顔をみて、頷き合う。
「まず、ナハトの展開する多重防御をみんなで破壊」
「本体に攻撃を与えてコアを露出」
「そのあとはユーノくんたちの強制転移魔法でアルカンシェルの前に運ぶ!」
オレたちは行動することを口に出して確認する。
「あ、その前に・・・シャマル!」
「みんなの治療ですね。クラールヴィント、本領発揮よ。風よ、癒しの恵を運んで」
シャマルが言うと、オレたちの怪我が治っていく。
「湖の騎士シャマルと、風のリング、クラールヴィント。癒しと補助が本領です♪」
シャマルの魔法はオレのように大雑把な回復とは違い、本当に極めたものだった。
「あ、ついでに慎吾」
「なんのついでかはわからんが、どうしたんだ、陽龍?」
オレは少し離れた場所にいる慎吾に話しかける。
「この戦いが終わったら、話がある」
「おー、了解。今のを死亡フラグにして死ぬんじゃねーぞ?」
「それは慎吾の役目だろ?」
「相変わらずひでぇ!」
オレたちはそう言って笑い合い、戦いの準備に取り掛かる。
今回はアルフ、ザフィーラ、ユーノがコアを露出させるまでのサポートをすることになった。
「夜天の魔道書を呪われた闇の書と呼ばせたプログラム、ナハトヴァールの侵食暴走体。闇の書の、闇」
闇の書は不思議な変化を起こして人型に似たような形に変形していた。
「先人突破!なのは、ヴィータ、行ってこい!」
オレは二人に指示を送る。
「おう!・・・合わせろよ、高町なのは」
「うんっ!」
まずはなのはがアクセルシューターで攻撃。
そしてそのあとすぐにカートリッジをロードした状態のヴィータが一つ目のバリアを破壊する。
「シグナム、フェイト!」
「行くぞ、テスタロッサ」
「はい、シグナム!」
最初にフェイトが攻撃し、バリアを発生させる。
そしてそのあとにシグナムが物理攻撃とは違う、貫通系の攻撃で内部から攻撃を与え、フェイトが力技で破壊する。
しかし、それだけでは闇の書の動きは止まらない。
むしろ、またバリアを張ってくる。
「美愛、アリシア、慎吾!」
未だに出ていないオレたち四人が、今度は出撃する。
「絶対、倒すよ!」
「慎吾、足引っ張ったら怒っちゃうよ?」
「なんでアリシアは足引っ張ると思ってんの!?」
「ほら、巫山戯てないで行くぞ!」
まず最初にアリシアが三人のステータスを底上げし、そのあとはチャージに入る。
次に溜めの少ない慎吾が双剣を持って突撃する。
「喰らいやがれ!剣気開放、風塵劫風斬(シュナイデン・ヘレヴィント)!!」
慎吾の魔法は剣に風を纏わせて切れ味を増すだけでなく、周囲の空気までもを匠に操って加速までしていた。
「次は私だね!来たれ氷精、爆ぜよ風精「氷爆(二ウィス・カースス)」!」
美愛は闇の書の周りに大量の氷を出現、爆発させ凍気と爆風で攻撃する。
「アリシア、行けるか!?」
「もちろん!闇夜切り裂く一条の光。我が手に宿りて敵を喰らえ!白き光(フルグラティオー・アルビカンス)!」
アリシアは現在使える最強の魔法、を使用する。ちなみに効果は周囲に大量の稲妻を発生させるため、割と高度な魔法だったりする。
そして、最後に。
「ものみな焼き尽く浄化の炎。破壊の王にして再生の微よ。我が手に宿りて敵を喰らえ。紅き炎(フラグランティア・ルビカンス)!」
オレは爆炎を放ち、闇の書に突撃する。
発生させた爆炎がロケットのようにオレを加速させる。
「我が身に宿りし炎、集いきたりて敵を撃て!紅蓮蜂(アペス・イグニフェラエ)!!」
そして爆炎となっていた炎が形を成して蜂になり、当たったものを片っ端から爆発させていった。
すべての攻撃が終わるとバリアは砕け散り、何にも守られない闇の書が現れる。
「はやて!」
「彼方より来たれ、宿り木の枝。銀月の槍となりて打ち貫け。石化の槍、ミストルティン!」
はやての放った魔法はそのまま闇の書にあたり、身体が石になって固まってゆく。
「ラストを頼むぞ、クロノ!」
「凍てつけ!」
たった一言で周囲の気温が一気に下がり、闇の書は氷漬けになる。
「なのは、フェイト、陽龍、美愛、アリシア、慎吾、はやて!」
そしてオレたちは魔力を溜め、もう一度放つ。
「全力全壊!スターライト・・・」
「雷光一閃!プラズマザンバー・・・」
「今ここに古より甦れ、太古の炎よ。純粋なる穢れなき炎、全てを滅ぼせ」
「蒼き水の波紋、我が足元に広がれ。其れよ、針と成せ」
「影の地、統ぶる者。スカサハの我が手に授けん。三十もの棘を持つ愛しき槍を」
「虚空より風を起こせ、砂塵の嵐で埋め尽くせ。見えなき無数の刃、彼の者を刻め」
「・・・ごめんな、おやすみな。響け、終焉の笛。ラグナロク・・・」
「「「ブレイカァァァァァアアアァァァ!!」」」
「灼熱焔舞!!」
「氷針獄零凛!!」
「雷の槍(ヤクラーティオー・フルゴーリス)!」
「風塵猛刃!!」
オレたちの攻撃は何も守るもののない闇の書に直撃し、しっかりと破壊してゆく。
そして露出してゆくコアをシャマルが捕獲し、アルフとユーノがアースラの軌道上に転移する。
コアは転移中もなお回復を続ける。
そして完全回復する前に、リンディさんがアルカンシェルを発射する。
アルカンシェルは無事にあたり、完全消滅する。そして、再生反応も、ない。
「戦闘、終了だ。協力に感謝する」
クロノの言葉を聞き、オレたちは顔を見合わせる。
みんな、怪我もなく無事。しっかりと、世界の危機を救ってみせた。
そう思ったとき、はやてとリインフォースの融合が解かれた。
上空にいたはやては地上へと落ちるが、すぐにリインフォースに助けられる。
しかし、はやては目のつむったまま、開けることはなかった。
後書き
ちなみに今回出てきた詠唱はネギ○!とそして不滅○神域封剣から頂いちゃいました。
だ、だって思い浮かばなかったんだもん!そして多分二回目はない!だって覚えてらんないから!
はい、すんません。
調子乗ってました。
ちなみに最近ハマってる曲はアンイ○ストールです。
それではっ
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