ヴァルハラ
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してあげたいこと
前書き
今更ですが、ジークフリートは北欧神話ではシグルトと呼ばれています。でもジークフリートの方がわかりやすいと思うので、この小説ではジークフリートでいきます。
「英雄・・・?」
俺、御伽勇真は驚きのあまり、唖然としていた
「そう、俺はもともと英雄だったんだよ」
と、ジークは言った。しかし俺はその言葉に疑問を感じた
「もともと?なら、もう英雄じゃないってことか?」
「まあ、そうだともそうじゃないともいえるかな」
俺はジークの言っていることよくがわからなかった
「どういう意味だ?」
俺がそう尋ねると、ジークは「うーん」と唸り、言った
「まあ、簡単に言うと、俺自信がもう英雄じゃないと思ってるからだよ。でも、まだ英雄の証を持ってるから、まだ英雄だともいえるんだよ」
「英雄の証?」
ジークはコクリと頷いた
「君と同じだよ。捨てようとしても捨てられないんだ」
ますますわからん。俺と同じ?捨てられない?何が?
「あ、あの~・・・」
いままで黙っていたシロンが口を開いた
「ん?どうした?」
「私にはよくわからないんですが、ジーク様はマスターの味方なんですよね?ならべつに問題無いんじゃないですか?」
まあ、確かにジークが今どんな立場だとしても、もと英雄が味方なら心強いしべつに問題無い。・・・いや、まてよ
「ジークって英雄だったんだろ?」
「ああ、そうだよ」
「だったら、俺よりジークが覇王を倒したらいいんじゃないのか?」
そう、クソがつくほど弱い俺より、英雄と呼ばれるジークのほうが覇王を倒せる確率が絶対高いと思う
ジークは苦笑いをして言った
「そうか、君の試練は覇王を倒すことなのか。それは無理難題を押し付けられたね」
試練?何それ?という視線をシロンにおくった。それに気付いたシロンは言った
「ええと、勇者や英雄と呼ばれる方々は神々に与えられた試練をクリアしなければならないんですよ。マスターの場合は覇王を倒すことですね」
なるほど。説明ご苦労様
「じゃあ、ジークも試練をクリアしたのか?」
「うん。まあ、俺のはちょと特殊だったけどね」
へぇー、そうなのか。ジークはどんな試練を与えらたんだろ
突然、ジークが何かを思い付いたように言った
「そうだ、先輩として君になにかしてあげたいと思ってんたんだ。君、覇王を倒せると思うかい?」
もちろん俺な答えは決まっている
「まさか、これっぽっちも、全然っ思ってないぞ」
と、俺が言うと
「そうか、よし!俺が君にしてあげることが決まったよ!俺と戦おう!」
と、ジークは満面の笑みで言った
そうか、なるほどなるほど
・・・・・・・・・・・・・え?
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