マジカル☆ウィッチルフェイちゃん!
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マジカル☆ウィッチルフェイちゃん新しいお友達と出会う
前書き
全話のイッセー部分を少し書き直しました
お寿司。それは至高の料理でした。特に舌に乗せるととろける様な大トロは正に最高です。脂っこくて子供じゃないと大変ですが、今は正に美味しいです。ちなみにわさびは駄目でした。泣いちゃいましたよ。
「ごちそうさまでした」
「お粗末さまでした」
「しかし、よく食べた」
「あうっ……自分でも驚きです……」
姫島家に上がらせて貰って、とっても美味しいお寿司をご馳走になりました。特上ですよ、特上!
「そうだ、朱乃と遊んであげてくれないか? 私は少し妻と話があるのでな」
「いいですよー。でも、約束もあるので公園になりますけど……」
「君が護衛してくれたらいいさ。朱乃、ルフェイちゃんと遊んできなさい」
「はい、わかりました」
朱乃ちゃんはどことなくぼーっとしています。それは無理は有りません。先程の事件の記憶を封印するためにバラキエルさんが術を行使したからです。普通の子供にとってはショックが大きいですから。
「行きましょう、朱乃ちゃん」
「はい」
朱乃ちゃんの手を掴んで神社から公園に向かいました。その時、新たに大きな気配を感じました。遠目で見ると、着物を着たおじさんが神社に入る所でした。
公園に着くまでの道が、にわかに騒がしいです。どうやら、山火事があったようで、大変そうです。
「ここで遊ぶのですが、少し待っててくださいね」
「わかりました」
私は朱乃ちゃんをブランコに乗せた後、隠匿して魔術式を発動させます。発動するのは天候操作の魔術で、大量の魔力を消費しますが、元が膨大なので問題は有りません。私が発動した魔術により、天候が変わって雨が降り出すでしょう。
「朱乃ちゃん、こっちで遊びましょ」
「?」
朱乃ちゃんを連れて滑り台のある大きな山の遊具みたいな場所に作られている洞窟になっている部分に入り、中でトランクからシートを引いて座ります。ランプも出して火を灯せば即席の秘密基地です。
「何をするのですか?」
「占いとかどうですか?」
「いいですね」
私はタロットカードを取り出して、朱乃ちゃんを占ってあげました。外は雨が降りだした事で、この中にも子供達が入ってきます。
「お友達が出来るみたいですね」
「そうですの?」
「ええ」
他の子供達が占ってといってきたので占ってあげます。他にもトランプなどを提供して皆で遊びます。そんな感じで過ごしていると、珍客がやって来ました。
「あら、魔女のタロット占いかしら、面白いわね。私もしてくれるかしら?」
「はい、いいですよ。悪魔さん」
やって来たのは真紅の髪の毛をして、身なりのいい服装をしたお嬢様です。占ってあげたら朱乃ちゃんと同じ感じでした。
「それにしても、悪魔さんが何故ここに?」
「私はここにこれば将来のお友達が出来ると、お父様の眷属に占ってもらったのよ。だから、ここに来たの。察するに貴方の事かしら?」
「いえ、こちらの子ですよ。朱乃ちゃん」
「は、はい。私は姫島朱乃です」
「私はリアス・グレモリーよ」
「私はルフェイ・ペンドラゴンです」
お互いに自己紹介した後、お友達になりました。色々と楽しい会話を行い、トランプなどで遊びました。時間が夕方になるぐらいまで居ると、男の子がボロボロの姿で入ってきました。
「イッセー、遅いぞ!」
「いやぁ、皆ごめんな。ちょっと山火事に巻き込まれてさ……」
他の知り合いの子供達が次々に少年を起こりましたが、聞き捨てならいない事が有ります。イッセーですって……まさかの主人公じゃないですか……確かに面影は有ります。小さな頃の写真で見た感じにそっくりです。
「ちょっと、そこの貴方、怪我しているじゃない。そんな状態で遊びに来たら駄目でしょ」
「し、仕方無いだろ。約束してたんだから……」
「いえ、駄目ですよ。怪我をしたら治療をしないと。それに火傷を放って置くのは駄目です」
私は携帯電話で救急車を呼び出しました。その後、逃げ出そうとする彼をリアスちゃんと朱乃ちゃん、私で押さえ込んで救急車に叩き入れてやりました。
「それって便利ね」
「ええ、便利ですよ。携帯電話は現代の必需品です」
私は携帯電話の便利差を説明してあげます。
「私にも出来るかしら?」
「私も、やってみたいです」
「なら、ご両親に相談して許可を貰えたら一緒に買いに行きましょう」
「そうね、それがいいわ! 連絡先はルフェイを通せば大丈夫よね。あ、ところでこの住所って分かるかしら? そこにお兄様がいるのだけど……」
渡された地図に載っている住所は直ぐに分かりました。だって、そこは―――
「ここ、私の家ですね……」
悪魔と堕天使が神社で会合?
どうなっているのですか?
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