マジカル☆ウィッチルフェイちゃん!
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マジカル☆ウィッチルフェイちゃんアイスフェスティバルを楽しむ①
ついに今日、アイスフェスティバルが始まります。私は暖かい格好をして、もこもこのコートを着て、外に出ます。今日は無数に展示されている作品の評価会なので、エスカちゃんとエリスちゃんと、そのお友達と一緒に回る予定です。
「ルフェイちゃん!」
「おはようございます」
「おはよー」
エリスちゃん達は直ぐに見つかりました。大きな氷のアーチの前で待ち合わせしましたから。
「私はさくらだよ。日本から来たんだ」
「よろしくお願いしますね、さくら」
金髪蒼眼のさくらと名乗った少女はあの人です。
「あ、これお近づきの印にどうぞー」
「あ、どうも。美味しそうないちご大福ですね」
「うにゃっ、知ってるんだね~」
「はい。ちょっと行きたいと思ってますから」
「なら、ぜひ初音島においでよ!」
「そうですね。いけるようになれば、ぜひ」
あるんですか、初音島。なら、あの欠陥品はいずれ修復しに行かねばなりませんね。
「すいません、遅れました」
「エスカ、おはよ」
「おはよー」
皆で挨拶して、4人で見て回るので、そのままアーチを潜っていきます。すると、直ぐに飾られた小さな氷像が見えます。兎だったりリスだったり猫だったりとするので、この辺りは1年生の作品ですね。
「綺麗だね」
「うにゃ~ボクの習った魔術と全然違うから、小さいのしか作れなかったよ。それにしても綺麗だね!」
「皆さん、凄いですね」
「そうですね……あ、橋からソリかスキー、スノーボードを選べるみたいですね」
アーチを潜ってしばらく進むと、城の出口に付きます。この先にある大きな橋は少し坂になっています。ここから下り坂になっているので、雪が積もって滑っていけるようです。
「一応、迂回路も下にあるみたいですけど、どうしますか?」
「乗るよ!」
「楽しそうだしね」
「が、頑張ります」
私の言葉にエリス、さくら、エスカと答えて、各自好きな乗り物を選んで行きます。私は……スノーボードを選択しました。足をしっかりと固定し、グローブを装着します。
「先に行きますね」
「「は~い」」
「待って、ボクも行くよ」
「では、競争です」
「いいよ、負け無いからね!」
私とさくらは同時に滑り出して、加速していきます。さくらはスキーを選択していますが、かなり上手いようです。私? 私は前世の技術と身体強化の魔法でどうとでもなります。
「くっ、上手い」
「さくらこそ……ジャンプ台ですね」
橋が一部盛り上がっているので、間違いないでしょう。私はカーブに身体を傾けて、雪を巻き上げながら、人を回避しつつ橋へと入りました。
「あはは、楽しいね!」
「そうですね!」
さくらも私もスピードを落とさずにジャンプ台へと入っていきます。私は腰を落として、頭から2回転して、身体をひねりつつ、空中で体勢を整えて着地して加速していきます。
「むむっ」
「何点ですか?」
「86点かな」
「なかなか厳しいですね」
「だって、ジャンプ距離を稼ぐのに魔術を使ったじゃない」
「バレましたか」
流石に2回転する程の飛距離はありませんでしたし。そんな風に会話しながら滑っていくと、終点の下へと到着しました。
「やっぱり短いですね」
「そうだねー、少し雪だるまでも作る?」
少待つので2人で雪だるまを作って待ってると、2人が一緒のソリに乗って降りてきました。
「止めてぇえええええええぇぇぇっ!!」
「いやぁあああああああぁあぁぁぁぁっ!!」
「シールドネット。浮遊」
私は言われた通りに、ソリをネットで受け止め、2人は浮遊術式で浮かせて助けました。
「あ、ありがとう」
「ありがとう、ございます」
「ブレーキかければよかったのにね~」
「「あはははは」」
さては忘れてましたね。それに簡単な魔術を使えばいくらでも助かったはずなんですが。
「取りあえず、迷宮の作品を見に行こうよ」
「そうですね」
このアイスフェスティバルは色々なアトラクションが作られており、大変楽しいです。学生がする文化祭みたいな物なのですが、魔術があるせいか、規模がおかしいのです。一日じゃ回りきれないくらいあるので、毎年楽しみにできそうです。
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