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マジカル☆ウィッチルフェイちゃん! 

作者:メア
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マジカル☆ウィッチルフェイちゃんリーちゃんを作る

 





 今日はアイスフェスティバル当日……の前日で、締切日です。今日、作品を登録すると、配置される場所が決められて搬送されます。ちなみに今日の魔力増加量は3倍です。

「ふぁぁぁ、眠いのです~」

 ベットから起き上がって、布団をたたんで外に出ます。その後、ネグリジェの寝巻きにローブを羽織って、着替えの黒色のワンピースと下着、タオル、洗面具、コートを持って転移します。その後、面倒なので転移でお風呂場へと移動します。その瞬間、目の前に人が転移してきました。少し離れていますが。

「あれ? 転移位置がずれた?」

「レイチェル先輩、おはようございます」

「ああ、ルフェイちゃんか。おはよう。というか、お前のせいか」

「にゃははは」

 レイチェル先輩が転移しようとした場所、転移先には私の出現位置だった為、魔力量の多い私が優先されて、先輩は少し離れた場所に転移したのです。ちなみにちゃんと人や物が無い場所に設定され、少し浮いた状態で転移されます。地面などに足とかが埋まったら面倒ですから。そう、面倒です。もう一度転移しなおすのがです。その後、空いた穴を修復しないといけませんから。

「それより、アイスフェスティバルはどうするんだ? 参加するよな? というか、参加しないと許さんが」

「ご心配なさらずともちゃんと作ってますよ」

 服を脱ぎながら先輩とお話ししつつ、魔術を使って空間内を暖めます。もちろん、脱いだ物はちゃんとたたみますよ。服を完全に脱ぐとやっぱり寒いです。ちなみに先輩の方をみません。先輩は16歳の女性ですから、既に出る所出ているのです。元男としては少し恥ずかしですし。ただ、性的興奮はしません。私も女ですし。そう、あるのは……

「……妬ましい……です……」

「ふふん」

 ブルンブルンと揺れるおっぱい……確実に未来の私よりあります。ちなみに将来は下手したら原作のルフェイちゃんより絶望的かも知れません。だって、お母様がツルペタですから。

「成長を頑張りなさい。まだ子供なんだから大丈夫よ」

「お母様の胸から絶望的です」

 しょんぼりしながらトコトコと脱衣所から浴場へと入ります。そこは凄く寒いので、息が白くなっています。

「今日の昨日の掃除当番はまだやってないわね。注意しなきゃいけないわね」

「まあ、準備に忘れてたんでしょうね。追い上げに必死だったんでしょう」

 ここのお風呂は室内風呂です。家には負けますが、大きな大きな浴槽が2つあって、片方が泡風呂でもう片方は普通のです。ただ、凍っています。

「断熱結界を展開完了……掃除を任せていい?」

 先輩が軽く指を振って魔法陣を作り出して結界を貼りました。これが無いと直ぐに冷えて凍っちゃうのです。

「大丈夫です。浄化術式を全面展開。水を分解して再構成」

 浴場全体の汚れを全て浄化して新品同様のピカピカ状態にした後、水を分解して綺麗な水に再変換して浴槽を満たします。

「加熱、一定温度を維持」

 魔力を一気に放出して温度をあげます。40度くらいの温度になったら、後は維持するだけです。次にシャワーですが、そちらは大釜に入っている水を加熱して維持しておくだけでいいです。後は勝手に各シャワーに流れますから。

「悪いね、本来は上級生の役目なんだけど、この時期はどうしてもフェスティバルの方に魔力を使っちゃうからね」

「そうですよね。魔導具でどうにかできないかな……?」

「いや、普通にシャワーを導入すれば解決なんだけどね。でも、うちってここ数年負け続けているからね。設備があんまりなんだよね。グリフォン寮のウィルベルがここ3年くらいポイントを総取りしてるからね」

 寮は4つあり、私のいるドラゴン寮、グリフォン寮、セイレーン寮、ユニコーン寮があります。

「本当に悔しいわ、あいつ大魔術を平気で飛ばしてくるからね。でも、今回はわからないけど、来年からはルフェイちゃんが参加できるから大丈夫よね」

「が、頑張ります」

 レイチェル先輩と一緒にお風呂に入りながら、そんな話をしていました。

「よし、身体を洗ってあげる」

「あ、ありがとうございます……」

 綺麗に洗ってもらい、気持ちよかったです。ただ、先輩の身体を洗うのは色んな意味で疲れましたけど。



 先輩と朝食を取った後、別れて倉庫に向かいました。そこには既にエスカちゃんとユウカナリア先生が居ました。

「ブレードとアッタクブースターの取り付けを完了したわよ」

「各部チェック以上ありません。何時でもいけます」

「ありがとうございます。それじゃあ、ゴーレム化の魔術を使いましょう。エスカちゃんは外に出ていてください。魔導書の魔術を使いますので」

「わかりました」

 耐性が無いと飲み込まれちゃいますからね。

「ん~どうせなら見ていきなさい。大丈夫、アタシが守ってあげる。ここは先生に任せなさい!」

「どうしますか? ユウカナリア先生が守ってくれるなら平気だと思いますけど……」

「見てみたいので、お願いします」

「わかったわ。任せなさい」

「はい!」

「では、これより、ゴーレム作成と魂製造を行います」

 術式を起動して、ゴーレムの術式と魂製造を行います。魔力を全て叩き入れての大魔術です。

「凄い魔力ですね……」

「禁術扱いだけど、ここまでの魔力なんていらないわよ……どんなの作る気よ」

 詠唱を行い、術式が進むに連れて、動力炉が起動して青い光を発しだします。それは透明なパーツを青く綺麗に見せだしました。そして、1時間後には瞳に赤い光が浮かび上がり、起き上がって誕生の産声を盛大に上げました。

「名前はどうすのよ?」

「名前はリーゼです。リーゼ・ジェノザウラーです!」

「格好良いですね!」

 嬉しそうに唸りながら顔を寄せてくるリーゼの冷たい頬っぺたを撫でてあげます。

「相性はリーちゃんですね」

「いかついリーちゃんね」

「あははは」

 契約術式を準備して、召喚出来る様に契約します。無事に契約出来ました。

「次はエスカちゃんですね」

「私もいいんですか?」

「はい、もちろんですよ」

「じゃあ、よろしくお願いします」

 それからエスカちゃんも契約をしました。これで、私達は何時でも呼び出せます。

「先生は……」

「アタシは自分用の貰うからいいわ。後で作ってね。もちろん、コクピットありよ!」

「わかってますよ」

 笑いながら、リーちゃんを沢山見回します。装甲は白い氷を作った所以外は青くなっています。膨大な魔力も生み出しているので、高位の魔獣といっても納得できます。

「お前達、さっさと登録しに行ってこい」

「あ、そうですね」

「時間があんまりないかも」

 フルカネルリ先生の声ではっとして、急いで倉庫の扉をあけます。

「どうせなら、これに乗っていきましょうよ」

「そうですね。リーちゃん、乗せてください」

「GURU」

 差し出してくる尻尾を伝って登り、エスカと一緒に頭に登ります。

「高いですね」

「そうですね」

 角を2人で持って、飛び上がって近くに来たユウカナリア先生の誘導に従って移動していきます。落ない様に色々と術式を起動してどうにかしていますので問題有りません。

 吹雪の中、倉庫から出て来たリーちゃんを見て、皆が驚愕しています。芸術品としても素晴らしいですよ。それに内包する魔力が高いので生半可な攻撃なんて無効化されますし。

「人が塵芥のようだね」

「エスカちゃん、それはまずいよ」

「あははは」

「アンタ達、道を開けないと潰れるわよ!!」

 ユウカナリア先生が先導して注意してくれる御蔭で楽に登録場所に到着しました。他にも大きいのは有りますが、こちらの方が出力は圧倒的でしょう。

「降りましょう」

「はい」

 エスカちゃんの手を取って、風の魔術で重力を殺しながら地面に降り立ちました。それから、駆け寄ってくる先生に登録手続きをしてもらいます。そして、操作権の一部譲渡を行って、私達は無事に参加出来る事が決まりました。

「2人共、フルカネルリが完成パーティーの準備をしているから、さっさと帰るわよ!」

「「は~い!」」

 それから、用意された美味しい料理を食べて思いっきり騒いだ後、次の日を楽しみに眠りに付きました。






 
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