マジカル☆ウィッチルフェイちゃん!
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マジカル☆ウィッチルフェイちゃん黒魔術試験を受ける②
改造案を説明し、その有用性とどのような現象によってなるかを論理立ててしっかりと説明し終わりました。
「はい、これで終わりです。ご清聴、ありがとうございました」
頭を下げて言うと、沢山の拍手が聞こえてきました。それに“あれ?”っと思って顔を見ると、何故か沢山のクラスメイト達が先生と一緒になって座りながら拍手しています。何事ですか!
「???」
いつの間にこんなに増えているんですか。エリスとそのお連れさんに教えていた、だけなのですが。
「うん、素晴らしかったよ。っと、授業時間に入っているし、試験として適応しよう。ルフェイ・ペンドラゴンは文句なしの満点だ」
「はっ、はい、ありがとうございます」
立ち上がった先生がそんな嬉しい事を言ってくれたので、私は大人しくエリスの隣に座ります。
「やったね、おめでとう。それと、ありがとう」
「ありがとうございます。それと、気にしないでください」
「さて、テストを行うが、全員ペンドラゴンが説明してくれた物を使用できた奴は後で教えてもらった理論を使って、自身の魔法を改造すれば加点してやる。もちろん、さっきの魔法でもいい。では、テストだが、エリス・スタージア。君からやってみろ」
「はい!」
「「頑張って」」「頑張ってください。エリスならできます」
「うん! エリス・スタージア。行きます!」
立ち上がったエリスを他のクラスメイトも応援し、私も応援しました。エリスも元気に返事をして、実技場の端っこに作られた的に向かって、両手で片手ずつ術式を展開しました。
「先生。ルフェイちゃんは私達の班が考えた魔法を改造してくれたので、これを使いますが大丈夫ですよね?」
「ああ、構わんぞ。アレンジを入れれば追加の加点を与えるだけだ。ペンドラゴンはボロクソに言っていたが、アレでも合格ラインには達していたぞ。英才教育を受けて、あそこまで魔術に精通しているペンドラゴンが1年という事自体がおかしいだけだし、気にしなくていい。ただ、先生が考えていた宿題を潰されただけで、先生がこれから苦労するだけだ」
「あぅ」
シラフに戻ったルフェイちゃんは先生の声に落ち込んでしまいすよ!
恨みつらみも少し入っているようですし。
「分かりました。じゃあ、ちょっと冒険してみます。アイシクル・バラッジ!」
エリスは両手の術式に連射という項目を追加して、本当に氷柱を瞬時に形成してどんどん放っていきます。放たれた氷柱は目標に突き刺さり、後続がどんどん命中して、深々く突き刺さっていきます。
「うむ。合格だ。お前も満点だ」
「はぁ、はぁ……ありがとうございます……」
「おめでとうございます。ただ、連射するなら何発か指定しないと駄目ですよ」
地面にしゃがみこんで息を整えているエリスを支えて、私はつい、余計な事を言ってしまいます。
「ありがとう。ルフェイちゃんって魔術の事になったら容赦ないよね。御蔭で上達できるんだろうけど」
「ごめんなさい」
それから、エリスの班の人達が終わり、先生が次の的を用意しだします。次の人達は準備する事になりました。
「ねえ、ルフェイちゃん。火ってどうやって自然に起こすんだ?」
次のグループの男の子が私に聞いてきたので、私はちゃんと答えてあげます。
「それはですね……熱量と発火する物資……いえ、この辺は魔力の方が早いですね。簡単にいえば、今みたいに晴れてる日限定ですが、着火物質として形成した魔力を作り、太陽の光を集束させて集めて形成した魔力に照射……ぶつけます。そうすると火が起こります。後は形成した魔力と酸素……空気が尽きない限りは燃え続けます。なので、オススメは風の魔術との複合が一番火力が出ますよ」
「ありがとうよ! 先生、いいかー?」
「いいぞ」
「行くぜ、フレイムソード!」
男の子は空中に剣状の魔力を作り出して、教えた通りに発火させました。
「今だぞ!」
「ああ! ウィンド!」
その班の子達が空気を送ったり、太陽光を集めて激しく燃え盛らせました。それを的に向かって投げました。
「させるかっ!」
先生は水の魔術で消してしまいました。
「ちょっ、何するだよー」
「そうだぜ、先生ー」
「お前らは合格でいい。これ以上的を壊されたら、俺の給料が下がるんだよ! いいか、お前らが優秀なのはわかった。だから、先生に向かって攻撃してこい。先生が直接判定してやる」
世知辛い世の中のようです。魔術の研究ってお金かかりますからね。学園から研究施設は貸し出されますが、授業以外で使う素材は実費になるので大変だそうです。
それから少しして、私のクラスは全員合格しました。点数に差はあれど、概ね60点以上です。私の忠告を聞かずに自然科学を使わなかった人達が60から80点くらいです。使った人達は70から90くらいでした。
「早めに終わったな。さて、本来なら検討会に入るんだが、お前らは次の時間もテストだから、白魔術に関してルフェイの講義を受けろ。俺はちょっと、学園長室に行って、教材の注文してくるわ」
「えっ、先生……何勝手に……」
「問題無いだろ。後で何か買ってやる」
「じゃあ、ケーキの材料を指定するので買ってきてください」
「わかった」
これで美味しいケーキが食べられます。家じゃ料理はさせてくれないからね。流石に子供すぎるそうだよ。
「じゃあ、白魔術の講義を始めますね」
「「「は~い」」」
全員にケアルじゃない、ケアルラを教えてあげました。
「FFか。知ってる。やったー」
「俺もー」
「リジェネは?」
「ヴァニッシュデスは?」
「アレは禁止技ですよ! というか、出来ますけど魔力が足りませんよ。リジェネは出来るので教えますね」
その結果、全員がリジェネを使えるようになりました。それと魔力増加方法を聞かれたので、毎日しっかりと使い切る事だと教えておきました。
「つまり、リジェネを使っていればいいんだろ?」
「だよな。維持してようぜ」
「賛成ー」
それから、私達が受けた試験は皆でケアルラとリジェネを見せたら満点を貰いました。むしろ、先生も教えてと言われたので、皆さんが代価を要求して教えていました。代価は簡単です。定期的に私に魔術を教えて欲しいから、休みに教室を一つ貸す事でした。先生の参加も条件に許可が得られました。でも、私にメリットが有りません。そう言ったら、先生が授業として素材を提供するように交渉してくれるそうです。つまり、私は無料で実験ができる上に皆と仲良くなれてハッピーという事です。ボッチは錬金術とか、真面目に出る授業の時、大変困るのですよ!
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