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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)

作者:あちゃ
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第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
  第61話:夜の宿屋で大暴走

 
前書き
大騒ぎ序章の第2話
60・61・62話同時掲載! 

 
(サラン)
アローSIDE

今のオイラは人間だ!
本当はダメなんだろうけど、進化の秘法ってヤツを使い妖狐から人間へと進化した。
だからオイラ達に壁は無い。

今までは人間のリューラと妖狐のオイラには、種族の壁が存在し結ばれる事は無いと思ってた……
でも、その壁は消え去りオイラの思いをリューラに伝える事が出来る。
だから今、オイラはリューラの部屋で彼女を前に想いの全てをさらけ出している!

「本気なんだリューラ……オイラ、君の事が好きなんだ!」
「……そ、そんな……急に……」
突然の告白にリューラは頬を染め困っている。

当然だろう……
いきなり告白されれば誰だって驚くし、リューラの性格からしたら恥ずかしくもあるだろう。
だがオイラは想いを出し続ける!

「オイラ妖狐だったから、リューラと結ばれる事はないと思ってた……でも人間になれた! 一緒に旅をしようと思った時から好きだったんだ! だから……」
顔を真っ赤にしオイラを見詰めて困ってるが、嫌がっている様子ではない。

リュカさんに相談しアドバイスを貰っただけはある……
やっぱり彼女は押しに弱いみたいだ。
だからリュカさんも『頑張れ』って言ったのだろう……よし、最後の一押しだ!

「リューラ! オイラ頑張るから、一緒に子作りしよう!」
「……こづ……!?」
あれ? 困り顔が、目を見開いた驚き顔に変わった……

「な、何を言ってるんだアロー!!? い、いきなり……こ、こづ……その……バ、バカ!」
「な、何を怒ってるんだリューラ……?」
どうしたんだ……さっきまで順調だったのに……?

「だ、だって……いきなりそんな……すっ飛んだ事言われて……」
「すっ飛んだ? 何がすっ飛んでるんだ? オイラ別に飛んでないぞ」
おかしい……何やら雰囲気が変わってきた……

「アロー……貴方はもう少し人間の事を学ぶべきよ……それからこの話の続きをしましょうね」
あれ? リューラが部屋のドアを開け、オイラを出て行かせようとする……
ダメだよ……まだ話の途中だし、子作りしてないし……

「で、でも……オイラはリュカさんに相談したんだ! そうしたら子作りしろって……」
「……お父さんがそんな事言う訳無いでしょ!」
あ、やべぇ……怒らせちゃった。
でも本当だし……リュカさんからOK貰ったんだから!

「本当だよ……リュカさんに『オイラと(つが)いなり、子作りをしよう!って言おうと思う』って言ったら、『はぁ……まぁ……その……頑張れ……』って言ったんだ! 頑張れって……頑張って子作りしろって……」
「そ、それ違う! 子作り頑張れって言ったんじゃない!」

「そんな事無いよ! オイラは確かに言われたんだ……リュカさんに頑張れって言われたんだ! 嘘だと思うなら確認しに行こうよ! 今すぐリュカさんのとこに行って確認しようよ!」
疑われたオイラは、リューラの手を引きリュカさんの部屋に赴く……

「ちょ……だから違うんだって……あぁ、もう解らないかなぁ~!」
オイラに手を引かれ困惑の声を上げるリューラ。
でも本当にリュカさんは頑張れって言ったんだ……

絶対にそれを証明してみせるんだ!!

アローSIDE END



 
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