リリカルなのは 仮面の男
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第六話 ライダー対ライダー
第六話 ライダー対ライダー
いつもの通り一文字は翠屋でコーヒーを飲んでいた。するとなのはが言ってきた。
「そういえば思ったんですけど」
「どうした?」
「一文字さんって仮面ライダー2号なんですよね?」
「ああ」
「じゃあ仮面ライダーって他にも居るんですか?」
「まあな後10人ほど」
「へ~たまに皆さんで集まったりするんですか?」
「おいおい。部活動じゃないんだ。そんな用も無く集まったりしないよ。もっとも戦いが起きたら別だけどな」
「え?」
「仮面ライダーって戦いがあるところに必ず行く。甲斐が無くてもな」
一文字が再びコーヒーに口をつけるとテレビのニュースが流れた。
『臨時速報です!!ただ今宝石強盗が起こり犯人は仮面ライダーと名乗ったといことです!』
「ブゥゥ!!ゲホッ!ゲほ!!げホ!!ゲホッ!ゲホッ!!!」
「いいい一文字さん!!大丈夫ですか!?」
コーヒーを噴出した一文字の背中をさするなのは。
「どういうことだ!!?」
「もしかして誰かが」
「そんな馬鹿なはずは無い・・・ジュエルシード?なのはちゃん今日はもう帰るんだ」
一文字は翠屋を飛び出すとバイクに跨った。そして事件現場の宝石店で降りた。すると現場の人間から一文字は取り囲まれた。
「なんだ・・・あんたたち」
「お前バイク乗りか?」
「ああ、この先に停めてきたか」
「バイク乗りは信用できねえ」
「仮面ライダーかもしれないからな」
一文字は騒ぎが広がらないうちに撤退をすることにした。
(この町の住人は仮面ライダーに不信感を抱いている・・・もしジュエルシードが狙いならなのはちゃんが危ない!!)
一文字は高町邸に急いだ。
一方なのはは部屋で考えにふけていた。
「はぁ・・・一文字さんどこ行っちゃったんだろう」
するとなのはの部屋のドアがノックされた。
「は~い」
なのはが部屋のドアを開けるとそこには仮面ライダーが立っていた。
「ちょっと一文字さん!いくらなんでもふざけ過ぎ!!」
「・・・・・・・・・・」
仮面ライダーは何も言わずなのはに近づいた。
「一文字さん?」
すると仮面ライダーはなのはの首を絞めはじめた。なのはの身体が宙に浮く。
「なのは!この!なのはを放せ!!」
ユーノが仮面ライダーに体当たりを仕掛けるが仮面ライダーは揺るがなかった。
「ゆ・ユーノ君・・い・一文字さん!!・・やめて」
「なのはちゃん!!」
戻ってきた一文字が目の前の仮面ライダーを殴り飛ばした。なのはが仮面ライダーから解放されると一文字がなのはの前に立った。
「大丈夫か?なのはちゃん!!」
「い・一文字さんが二人!!??」
なのはは目の前の一文字と仮面ライダーの姿を見てパニックになっていた。
「お前は・・・本郷?」
だが目の前の仮面ライダーは手袋とマフラーの色が違ってた。
「いや・・・本郷じゃない・・・貴様ショッカーライダーか!!変身!!」
一文字は仮面ライダーに変身するとショッカーライダーを追いかけた。一文字が表に出るとショッカーライダーの姿は消えていた。
「逃がしたか!!」
「うわあああああああ仮面ライダーだ!!」
目の前を通り過ぎた人物は一文字に恐怖している。
(・・・一度変身を解くか)
このままの姿で行動することが出来ないため一文字は変身を解き再びなのはの部屋に行った。
「なのはちゃん大丈夫か?」
「はい・・一文字さんあれは」
「ショッカーライダー・・・俺たちの後継機みたいなもんだよ」
「え?」
「さてと。ちょっくら行ってくるか・・・」
「行ってくるってどこへ?」
「あんだけ目立つんだ。目撃者くらい居るだろう」
一文字は目撃者の証言を頼りに地獄谷へ向かった。
「おっと・・・おいでなすったな・・・」
一文字が振り向くと6人のショッカーライダーが立っていた。
「雷よ!」
ショッカーライダーの電撃が一文字に襲い掛かる。一文字はとっさに避けると変身ポーズをとった。
「変身!!」
ベルトの風車が回り一文字は仮面ライダーに姿を変えた。
「ライダーキック!!」
一文字がライダーキックを繰り出すがショッカーライダーは右腕を掲げた。その途端見えない壁にさえぎられ一文字のライダーキックが抑えられた。
「防御結界!?」
一文字は距離を置くとショッカーライダーの一人が魔力弾を放ってきた。
「ぐ!お前たち俺の知ってるショッカーライダーじゃないな」
「その通り・・・俺たちは更なる改造を受け格段に性能が上がった・・・ある男の手によってな」
「へっ・・・大方そいつもプレシア・テスタロッサとか言う奴とつるんでるんだろ?」
「貴様に答える筋合いは無い!」
ショッカーライダーがそのまま空高く舞い上がった。
「ライダーキック!!」
「く!ライダーキック!!」
ショッカーライダーと一文字のライダーキックがぶつかり合う。
「トオオ!!!」
一文字が風力エネルギーを蓄えるとショッカーライダーをライダーキックごと貫いた。一文字はそのまま降り立ちショッカーライダーが防御結界をある前にライダーパンチで破壊した。残り4人するとショッカーライダーたちは一文字を羽交い絞めにした。
「なに!?」
「ふん!!」
「ぐあ!!」
そのまま殴りつけられる一文字。その時桃色の閃光がショッカーライダーに命中した。爆風を利用し一文字は抜け出すとショッカーライダーを殴り倒した。すると一文字は閃光が走った方角つまりなのはと合流した。
「なのはちゃん!」
「一文字さん!!」
「何で来た!」
「だって一文字さんだけをつらい目にあわせるなんて」
なのはの表情を見た一文字は。
「へっ・・・じゃあやるか危ないから前にだけは出るな・・・ユーノ、なのはちゃんを守ってくれ!」
「わかりました!!」
「じゃあ行くぞ!!」
一文字となのは、ユーノのコンビネーションがショッカーライダーを追い詰めていく。ショッカーライダーにライダーパンチで強襲しまたしてもショッカーライダーを倒した。残り3人。
「一文字さん避けて」
なのはのレイジングハートの光弾がショッカーライダーを怯ませた。
「よし!とお!!ライダーキック!!」
一文字のライダーキックがショッカーライダーに炸裂した。
「ぐあああ!!ライダー以上の力なのに!!」
目の前で爆発するショッカーライダー。
「ちい!!」
ショッカーライダーが魔力弾を一文字に放つと結界が構築され魔力弾を防いだ。
「ユーノ君!」
「油断しないで!!」
「うん!!」
なのはは再びレイジングハートを構えた。
「トオ!トオ!!」
一文字の拳がショッカーライダーに突き刺さる。
「ライダーパンチ!!」
一文字のライダーパンチがショッカーライダーを貫いた。またしても破壊されたショッカーライダー。残りは2人となった。
「馬鹿な!俺たちはライダー以上の力なのに!!何故だ!!」
「へっ!俺たちにはお前たちに無いチームワークがあるからな」
一文字の接近戦、なのはの遠距離戦、ユーノのサポート、バランスよく構成されそのため一文字はなのはの動きがわかり、なのはも一文字の動きがわかった。ユーノもバックアップに回ることで防御は気にしなくて良い。そうこうしているうちにもう一人のショッカーライダーが破壊され最後の一人になってしまった。
「く!」
ショッカーライダーはサイクロンに跨り撤退した。
「逃がさん!!」
一文字もサイクロンで追いかける。デッドヒートが繰り広げられると一文字は跳んだ。
「なに!?」
「ライダァァァァまぁぁんじキィィック!!!!」
ショッカーライダーは防御障壁を展開するが一文字のライダー卍キックが貫きショッカーライダーを破壊した。
「一文字さん!!」
「なのはちゃん」
「あれは一体?」
「わからない。だがあのショッカーライダーは何者かによって手を加えられていた・・・裏で一体なにがあるんだ」
一文字は謎が謎を呼ぶこの怪奇事件を黒幕を突き止めなければならない。この後地獄谷の一角で戦う仮面ライダーの映像が公開され仮面ライダーは無実となった。
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