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ヘタリア大帝国

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TURN82 ケツアル=ハニーその六

「我々は戦いそして勝つ!」
「奴等は敵じゃない!」
「枢軸が何だ!」
「そして奴等を屈服させ何をするか!」
「エロゲを差し出させるべきだ!」
「それしかない!」
 何故かここでこれが出て来る。
「エロゲ万歳!」
「エロゲ三昧の日々!」
「特に日本帝国はエロゲの産地だ!」
 この世界でも実際にそうだったりする。
「貢物は凄くなるぞ!」
「日本待っていろ!」
「御前達には期待している!」
「そしてだ!」
 さらに言うハニーだった。
「女神!女神が増えるぞ!」
「のぞみ以外にも女神が来てくれる!」
「そうなるのか!」
「そうだ!女神は多ければ多いだけいい!」
 ハニーはピラミッドの頂上から主張する。
「いいな、のぞみも!」
「えっ、私も!?」
 見ればハニーの後ろにはメキシコにキューバ、アルゼンチン、チリ、ペルー、そしてハニーにとって祖国であるブラジルもいる。一応人間の服を着てはいる。 
 そしてハニーの横には中南米の神の儀式の服を着た女がいた、見れば。
 茶色のボブで眼鏡をかけた気弱そうな顔立ちの少女だった、その少女にだ。
 ハニーは顔を向けてこう言うのだった。
「そうだ、我等jの女神も戦うのだ!」
「そもそも私女神じゃないですよ」
「いや、女神だ!」
 ハニーはあくまで主張する。
「それに違いない!」
「私日本人ですけれど」
「そのエロゲのメッカ日本から来た!」
 これが理由だというのだ。
「この国に流れ着いてきたな」
「それはその通りですが」
「あの時のことは覚えている」 
 ハニーの口調が妙に懐かしむ優しいものになっていた。
「のぞみ、御前や皆は宇宙船に乗っていたがな」
「急に出て来たエアザウナの動きに巻き込まれまして」
「そうだった、皆は無事だったが」 
 だが宇宙船は動けなくなりそしてだったのだ。
「この国に流れ着いた」
「折角四国にいるお祖父ちゃん達のところに行こうと思ってたのに」
「何故お父さんやお母さんはいなかった?まだ幼かったが」
「叔父さんが一緒じゃないですか」
「あの叔父さんか」
「今あっちにいますけれど」
「ホーーーー!」
 見れば年配の禿げたアジア系の男がハニワやアステカの人達と一緒になってそのうえで楽しく叫んでいる。
「何か昔のこと全然忘れていて」
「この国は楽しいからな」
「元々エロゲ好きだったかも知れないですけれど」 
「ついでに言うと毎日祭りに宴会があるぞ」
「そうした国だからですね」
「そうだ、染まる人間はすぐに染まる!」
 そして過去のことも忘れてしまうというのだ。
「それがアステカ帝国だ!」
「それはいいんですけれど」
「御前は自分を人間だと言うのか、まだ」
「だから私は人間なんです」
 のぞみは訴えかける顔になっている。
「紛れもなく」
「いや、女神だ!」
 ハニーに普通のやり取りは効果がない、それでだった。
「エロゲの聖地日本帝国から来た女神だ!」
「そもそも戦争してどうするんですか?」
「だから勝ってだ」
 とりあえずこれは絶対だった。 
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