リリカルなのは 仮面の男
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第二話 仮面ライダー
アジトの改造ベッドそこには一文字隼人が雁字搦めにされて横たわっていた。
「一文字隼人・・・スポーツ万能・・・中でも柔道六段・・・空手五段の腕前・・・こやつこそあの憎き仮面ライダーを倒せる・・・素材だ」
「やめろ!やめてくれええええええええええ!!!」
一文字の身体にメスが入った。
第二話 仮面ライダー
「ライダァァァパンチ!!」
怪物にライダーパンチをお見舞いした瞬間、怪物は粉々になった。
「あっけないな・・・」
仮面ライダーはなのはに振り向いた。
「あ、あの・・・」
「大丈夫・・・なにもしやしないさ・・・家まで送ろう・・・」
「その・・一文字さん」
その言葉を聞いた瞬間、仮面ライダー一文字隼人は振り向いた。
「・・・見ていたのか?」
「その・・・ごめんなさい・・・」
気まずそうになるなのはだが一文字は当然だと思った。この異型の姿を見られたのだから。
「まだ終わっていません!!」
なのはの抱いていたフェレットが声を上げると怪物が再生し始めた。
「逃げろ!!」
「けど!!」
「ためらうな!!」
一文字はなのはを逃がすと再び怪物に対峙した。
「打撃は効かないってか・・・ならジュエルシードごと破壊してやる!!」
「駄目です!!そんな事したらこのあたり一帯が吹っ飛んじゃいます」
一文字が構えた瞬間フェレットが叫んだ。正直ジュエルシードについて知識の無い一文字は構えを解いてしまった。
「くそ!!」
一文字は防戦になった。破壊すなわち周辺の破壊のため攻撃できない。
(くっそ・・・いっそ海にでも叩き落すか)
その頃一文字の戦いを見ていたなのはは唖然としていた。攻撃できない一文字を見ていた。すると手にしていたフェレットがなのはに言った。
「あの人を助けたいですか?」
「え?方法があるの?」
「・・・はい・・・けど・・・あなたを巻き込んでしまいます」
フェレットの表情になのはは決心した。
「くっそ!ライダァァパンチ!!」
一文字のライダーパンチが怪物にヒットするが実体の無い怪物は分散しては再生した。
「くそ!本当に海に叩き落すか!!」
「一文字さん!!もう一回怪物をバラバラにしてください!!」
「なに!?」
一文字が振り向いた瞬間そこには白いローブと表現したほうがいいのか姿の変わったなのはが居た。
「なのはちゃん!その姿は!?」
「話は後でゆっくりします!!」
フェレットが叫んだ瞬間一文字は怪物を片手で受け止めた。
「ライダァァきりもみシュート!!!」
一文字は怪物を真空投げで空中に放り投げた。無防備になっている怪物に向かって一文字は跳んだ。
「空中ならバラバラにしても破片は広がらないぜ!!」
一文字のジャンプは怪物の上を行った。
「ライダァァキィィック!!!」
仮面ライダーの必殺技。ライダーキックが炸裂すると怪物はまた砕け散った。一文字もジュエルシードを破壊しないように力は絞っている。すると地上でなのはが呪文を唱え始めた。
「ん?」
するとなのはの持っていた杖にジュエルシードが回収された。
「どうなった?」
「大丈夫です。封印は完了しました」
杖がなにやら答えている。一文字となのはは変身を解いた。
「一文字さん・・その」
なのはは突然自分に起きた変化に戸惑っているようだったが一文字は冷静だった。するとサイレンの音が響いた。
「もしかして。もしかしなくてもここに居る私って」
「疑われるだろうな」
すると一文字はなのはとフェレットを担ぐと自分のバイクに乗せた。
「え!えっと」
「ずらかれ!!」
「ごめんなさ~い!!」
一文字が一目散にバイクを走られせた。公園に着くと一文字はなのはとフェレットをベンチに座らせた。
「ほら」
「あ、ありがとうございます」
なのはは一文字から差し出された缶ジュースを手にした。とりあえず自己紹介することになった。
「私は高町なのは。みんなはなのはって呼ぶよ」
「俺は一文字隼人。またの名を仮面ライダー」
「僕はユーノ・・・ユーノ・スクライア・・・スクライアは部族名なのでユーノが名前です」
そしてユーノからなのはへの説明が開始された。そして説明が終わるとなのはが一文字に質問した。
「・・・あの・・・一文字さんはなんでここに」
「ああ、なんか頭に響いて・・・そこのフェレットさんの声がな」
「すみません・・・もしかしてあなたも魔導師ですか?」
「いやそうじゃないが」
「じゃあなんで思念通話が」
「どうやらテレパシーの類は偶然拾ったんだろうな・・・俺から送信することはできないけど」
「そうですか・・・」
ユーノは納得すると一文字の肩に乗った。
「さぁてと。こんな夜中だし、なのはちゃん、送っていくよ」
「はぅ~お願いします」
一文字はなのはのことを家まで送った。すると恭也達に見つかってしまうのだが、一文字の説得とユーノの事で納得したが許す条件が一文字と恭也の組み手だった。
翌日
ユーノから送信されるジュエルシードの情報と流れ。翠屋でコーヒーを飲みながらそれを聞いて一文字は思った。
(やれやれとんでもないことになったな)
ふと考える一文字。正直ジュエルシードが危ないということは知っていたが物理破壊が難しいということだった。
(これは結城あたりに手伝ってもらうかね)
テレパシー送信兼ジュエルシード封印のための装置を作るため仲間に連絡を取ろうとしたその時。
(ジュエルシードが活動を始めました)
それ聞いた一文字は。
「桃子さんごちそうさん!!急いでるから代金ツケで!!」
「え?ちょっと一文字さん!!」
慌ててバイクを走らせた。向かったのはどこかの神社だった。ちょうどそこにはなのはも居た。
「なのはちゃん!」
「一文字さん!!」
目の前に居たのはケルベロスのような化け物だった。
「あれいったい!?」
「下がってろ!!」
「一文字さん気をつけてください!!実体を持った分強力になってます」
「オッケー・・・・」
一文字は変身ポーズをとった。
「変身!!」
するとベルトの風車が回転し一文字の姿が変わった。
「トウ!!」
一文字のパンチが怪物にヒットする。
「なのはちゃん!下がってろ!!」
「え?」
「戦いは俺に任せろ・・・」
「ちょっと一文字さん!!」
怪物と一文字の攻防が繰り広げられる。なのはは今自分にできることをしようとする。この間の変身の呪文を言おうとするが長かったのか覚え切れていない。
「うわ!どうしよう!!」
「落ち着いて!なのは落ち着いて!!」
慌てふためくなのはをユーノが落ち着かせる。
「ライダァァパァァンチ!!!」
一文字のライダーパンチが炸裂し悶絶する怪物は苦し紛れになのはに向かっていった。
「しまった!!」
一文字が怪物を追うが間に合わない。
「きゃああ!!」
するとなのはの持っていた赤い珠が光だしなのはの姿が変わった。そして結界のような物がなのはを守った。
「え?」
「なに?」
その光景に一文字もユーノも驚いていた。
「い・一文字さん!!」
「わかった!トウ!!」
一文字が跳躍し怪物の上を取った。
「ライダァァァキィィック!!」
一文字のライダーキックが炸裂した瞬間なのはの呪文が唱えられジュエルシードが封印された。
「ふぅ~終わった~」
一文字は変身を解くと、なのはを送るためバイクに跨った。
「ほら!乗った乗った」
「はい!」
こうして一文字となのは、そしてユーノのちょっと変わった日常が終わっていった。
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