インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才
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転入生
Side:真理
俺を含め、ジークフリード社から選抜した男四人組は今、IS学園の受付にいる。
「ここがIS学園ですか。中々綺麗な場所ですね」
「バロウお前は絵を書くのが上手いから、いろいろ書きそうだな」
俺の横で話しているのはバロウ・エシャロット。ジークフリード社のIWSのテストパイロットをしているフランス人の天才画家少年だ。年は水月と同じ16で小柄だが、精神的には水月より大人だ。
「真理、俺と水月の手続きは終わった。担任が迎えに来るらしいからここで待ってろだと」
「ハイハイ。どうやら来たみたいですよ。織斑千冬って事は水月とバロウか」
「待たせたみたいだな。私は織斑千冬、バロウ・エシャロットを受け持つクラスの担任だ」
「よろしくお願いします。バロウ・エシャロットです」
バロウが頭を下げると水月が不思議そうな顔で織斑千冬に自分のクラスについて聞いてみた。
「あのーボクはバロウとは違うクラス何ですか?」
「ああ、生徒会長の希望で鬼灯弟は1年4組だ。他の先生達が来るからお前達はここで待機だ」
「「「分かりました」」」
俺達が返事をすると、織斑千冬はバロウを連れて行ってしまった。俺達もすぐに来た担任に連れられ自分たちの教室に向かった。
ー◇◇◇◇◇◇◇ー
「では、神倉君ここで待っていてくださいね」
「分かりました」
担任はそう言って、先に教室に入っていった。しばらく教室内で話しをして呼ばれたので教室に入ると見事に女子しかいなかった。しかも、1人の女子はケータイ隠して動画取ってるし、よく見たら刀奈だし。
「神倉君挨拶をお願いします」
「これからこのクラスで世話になる神倉真理だ。短い間だがよろしく」
女子達は静かに俺の自己紹介を聞いている。そして皆いきなり
「「キャアアアアアア!!」」
映画館のスピーカー並みにすごい大音声で叫び始めた。
「やったぁ!このクラスで良かった~!!」
「超イケメン!!ヴィジュアル系男子!!」
「銀髪に赤い瞳!!ハーフなの!?」
いや、俺はクォーターだけど。
「ハイハイ。皆さん静かに!じゃあ神倉君は更識さんの横ね」
「分かりました」
俺は苦い顔をしながら、刀奈の横の席に座った。
「あら、ずいぶんと大人気ね。神倉君」
「なんでそんなにキレ声なんだ楯無」
なんでかキレ声の刀奈さん。てゆうか男子1人来た位で騒ぎすぎだろこのクラス。他の奴らは大丈夫か。
ー◇◇◇◇◇◇◇◇ー
Side:バロウ
「バロウ・エシャロットといいます。ジークフリード社のテストパイロットをやっています。皆さんこれからよろしくお願いします」
「えーと、男子ですよね?」
1人の女子が手をあげながら質問して来た。確かに僕は声が年の割りには高いし小さいけど女子ではないよ。
「はい。けどなんでそんな質問を?」
「いやだって」
女子がそう言うとクラス全員が1人の女子に視線を向けた。
「ぼ、僕!?」
「前科持ちがいるから」
「そうなんだ」
「今回は時間があるから、3つまで質問をしていいぞ」
織斑先生がそういうとみんな元気よく手をあげて来た。
「では、相川」
織斑先生が指定すると相川さんは立ち上がり元気よく質問してきた。
「あの!趣味はなんですか!?」
「絵を書くことと家事かな」
「あ、ありがとうございます!」
相川さんは何故か嬉しそうな顔をしながら席に座った。質問が終わるとまたみんな手を元気よくあげてきた。
「では、鷹月」
「どこの国の出身なんですか?」
出身国か。やっぱりこうゆういろんな国の人がいる学校だとやっぱり気になるかな。
「フランスです。ちなみにこのクラスにいるシャルロット・デュノアとは幼なじみです」
「「えー!!」」
クラスのみんなは驚きながらシャルロットをまた見てる。
「デュノアさんどうゆうこと!?」
「なんで今まで黙ってたの!?」
「ずるい!デュノアさんずるいよ!」
「え、ちょっと、みんな落ち着いて」
シャルロットの静止を聞かずに立ち上がりよってたかっていると織斑先生からのゲンコツをくらった。
「お前達そんなに元気なら今日のIS実習は倍の量を出してもいいようだな」
「いえ、そ、それは」
「フン、もうこんな時間か今日は四組と合同で実習だ!織斑、エシャロットと四組の鬼灯を連れて第四アリーナに来い」
「分かりました」
「では、遅れずに来い」
織斑先生はそれだけ言って教室を出ていった。
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