闇王幻想入り物語
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序章 第三話 最強の闇vs最凶の悪魔
先程の部屋で戦うには狭すぎるのでヴリトラは闇エネルギーを使って四次元空間をつくりだした。そこなら本気で暴れても周りに被害は一切及ばない。
ドオォォン ドオォォン ドオォォン
ヴ「フッ!」
ズザザザザァァッッッ
フ「アハハハハ!凄い!あなた強い!!」
他人が見たらただの狂っている少女にしか見えない。だがヴリトラには「おもいっきり遊べるのがただ嬉しいだけ」としか見えなかった。
気がつけば数多の気弾がヴリトラに襲ってきていた。
ヴ「いくらなんでも多すぎだろ...だが!!」
彼が出た行動は、避ける、防ぐでもなく。
ヴ「ららららららららららららららららららぁぁぁぁぁ!!!!!」
弾幕全てを
ドドドドドドドドドドドドオォォォォォォォン
『拳』で打ち消した。
フ「わぁぁ...!!」
こんなメチャクチャなことするヴリトラにフランは驚くしかなかった。
フ「凄い.....
キュッとして....」
ヴ「あん?」
フ「ドカン!!」
ヴ「!!」
ドオォォォォォンッッッ
負けじとフランは破壊の目を使った。だが、そのおかげでヴリトラの頭部が木っ端微塵になった。頭部を失った巨体は後ろに倒れた。
フ「あ....!!」
フランはすぐに彼の元に寄り添った。ついいきおいに乗って、破壊の目を使ってしまった愚かな自分に腹が立った。
やっと出来た友達を...自分は壊してしまった。
フ「なんで...私はいつも...」
フランが泣き崩れたその時だった。
ヴ「何を泣いているんだ、フラン。」
フ「だって....ヴリトラが....
え?」
その声がした直後、突然ヴリトラの身体が起き上がった。気がつけば頭部が生えていた。
フ「ヴリトラぁ!!」
ガシッ
フランは友達が生きていたことに喜び抱きついた。だがそれと同時に疑問もあった。
フ「ヴリトラはどうして生きてるの?頭....壊れちゃったのに...」
ヴ「ああこれか?実は俺の本体は胸の中心にあるこの宝玉なんだ。この宝玉で闇エネルギーを操って身体を構成してるんだ。この身体は移動とかするための飾りみたいなもんだ。だからよっぽどのダメージでないかぎりどこかの部位が木っ端微塵になっても復活するんだ。
さっきのがあとちょっと強かったらヤバかったが。」
さすが闇の王。不死身かwww
フ「でもよかった...ホントによかった...!もしヴリトラが死んでたら私...!!」
ヴ「オーバーすぎたろ、
おっと、ちと長居しすぎたな。そろそろおれは帰るぜ。」
フ「え...もう帰るの?もっと遊ぼうよぉ!」
ヴ「大丈夫、明日も来てやるさ。」
フ「ホントに明日も来てくれる?」
ヴ「あぁ、明日も明後日も明々後日も、毎日来てやるさ。それに明日はお土産持って来てやるからさ、楽しみにしてろよ!」
フ「...うん!わかった!」
ヴ「フッ、じゃあまた明日。」
フ「また明日!!」
闇の王ヴリトラは次元の穴をつくりだし、その穴に消えていった。
吸血鬼の少女 フランドールはこれからの毎日が楽しみどたまらなかった。
早く明日にならないかな。今日はそんな思いをのせながら過ごした。
今度会うのは100年後になるとも知らずに、彼女は待ち続けた。
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