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遊戯王GX-音速の機械戦士-

作者:蓮夜
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-制裁タッグデュエル-

 
前書き
スパロボZが忙しく更新が遅れました。

あと、おまけで高校生になる準備で。 

 
side遊矢

−制裁タッグデュエル。
クロノス教諭が十代と翔を退学させるために仕組んだ作戦で、十代と翔はタッグデュエルで勝たなければ退学になってしまう…が。
亮と十代がデュエルし、そのデュエルから翔はなにかが吹っ切れたようでいつもより強気になっていた。
息があったコンビネーションで、十代と翔はクロノス教諭の刺客である伝説のデュエリスト、迷宮兄弟を打ち破り、無事にこの学園に残れるようになった…
…らしい。
そう。『らしい』なのだ。
俺こと黒崎遊矢は、とある事情により闇のゲームをすることとなり、その時に負った傷(表向きには、ナイフを持った不審者を相手に明日香を庇って負傷、力を振り絞って撃退した。という事になっている。)が原因で保健室に入院。
そのせいで、俺は制裁タッグデュエルを見ていないィィィィ!!
一応、入院中は三沢や明日香、十代、翔、隼人、亮、ラー・イエローの友人たちが見舞いにきてくれて嬉しかったし、授業等もノートを写してもらっていたから問題ない。
だ・が!!
伝説のデュエリストのデュエルを見れなかったのは、とても残念である。

そんな感じで、制裁タッグデュエルは終了しました。
俺はすっかり蚊帳の外だったけどな!!

そんな感じにこの世の不条理について考えながら学園内を歩いていた。
今日は日曜日。
学園内でも定休日だ。
「相変わらず遠いな、ここは…。」
朝から、十代たちに
「一緒に宿題をやろう」
と誘われたのだ。
三沢も誘ったのだが、今日は用事がある。とのことだった。
「十代、いるか?俺だ。」
「おお!遊矢、来たかぁ!入ってくれ。」
「それじゃお邪魔しますっと…」
オシリス・レッド寮の十代たちの部屋に入る。
そこには、十代、翔、隼人のいつものメンバーが揃っていた。
「よう遊矢!まあ、座ってくれよ!」
「座るなって言われても座る。」
今日の宿題はデザイン。
カードのデザイン等を考え、実際に書く授業である。
まあ、こんな宿題に十代たちといえども苦戦するとは思えないので、
『喋りながら楽しくやろう。』
と言うことだろう。
「さて、早速やるか。」
4人で顔を合わせながら筆を進める。
「へへ!やっぱり強そうなHEROみたいな奴が良いぜ!」
「僕はやっぱり機械族かな…隼人くんはどうする?」
「俺は魔法カードにするんだなぁ。遊矢は、どうするんだぁ?」
「ここはあえてトラップだろう。」
「し、渋いッスね…」
全員で喋りながら書き始める。
「それにしても、今回の騒ぎは驚いたよなぁ。」
「遊矢くんは他人事ッスけど、僕とアニキは大変だったッス!!」
「でも面白かったよなぁ!タッグデュエル!」
「最初は翔にビックリしたけどなぁ。」
「そうそう、プレイングミスばっか。」
「ぐっ!それは言わないで欲しいッス…」
そんな他愛のないことを喋りながらデザインを完成させていった。
「俺のは、こいつだ!!」
十代が書いたのは、いかにも十代らしい戦士族。
「アニキらしいッスね…僕のは、これッス!」
それも、翔らしい機械族。
「なんか弱そうだな。翔の機械族。」
「そんなことないッス!アニキの戦士族こそ、馬鹿っぽいッス!!」
「なんだと!!」
確かに。両方とも。
「隼人のはどうだ?」
2人で言い争いをし始めた義兄弟を放っておき、隼人の絵を見ることにした。
「俺のはこれなんだなぁ。」
そう言って隼人が見せたのは、太陽が昇るエアーズロックだった。
「おお!すげェ!!」
「そ、そんなことないんだなぁ…」
「いや、これはすげェよ。そういや、今、インダストリアル・イリュージョン社にカードデザインの応募があったな。」
隼人は謙遜するが、これは凄い。
「お、そりゃいいな。やってみろよ隼人!!」
「そうッスよ!」
何時の間にか十代と翔も隼人の絵を見ていた。
「良し!じゃあ頑張って見るんだなぁ!!」
隼人はとたんにやる気を出し、またもう一枚書き始めた。
「遊矢くんのはどんなんスか?」
「俺のはこんなんさ。」
スピード・ウォリアーが青眼の白龍を蹴り飛ばしているトラップ。
「…オーナーに知られたら殺されるッスよ…」
「いや、絶対にこれを提出する。」



昼飯時になったので、十代たちの部屋からラー・イエローの自分の部屋に戻り、デザインを置いて食堂へ向かった。
「よう、三沢。これから昼飯か?」
「ああ。遊矢もか?」
食堂に行ったら、三沢がいたので、一緒に食べることにした。
「そういや、朝に言ってた用事って何だったんだ?」
「なに、ちょっとデッキのことについて相談を受けていたんだ。」
筆記試験のトップであり、気さくで話しやすい三沢には色々相談が来るのだ。
「へぇ。誰からだ?」
「オベリスク・ブルー女子の宇佐美さんからだ。」
「ああ、あの恐竜デッキの。」
あだ名はウサミン。
「それで恐竜デッキについて色々レポートを書いて、後は遊矢に勝てるように妖怪デッキの調整だな。」
「勝率は五分五分だろう…ま、機械戦士も絶賛成長中だけどな。」
二人して笑いあった。
三沢はライバルというか親友というか…まあ、どっちもだな。
なんせ、ラー・イエローのダブルトップだからな。
…何度も言うが、気に入ってはいない。



昼飯を食べ終わった後、三沢と別れて学園をブラブラしていた。
この学園に来てから、森林浴が好きになった気がする。
「シニョール遊矢ですーカ。何をやっているーノ?」
「ちょっと散歩です、クロノス教諭。」
クロノス教諭と会った。
「そうデスーカ。ゆっくりすると良いノーネ。」
クロノス教諭は良い先生何だがなぁ。
エリート意識が強く、あまり好かれてはいない。
「ところーで、シニョール遊矢とシニョール三沢は、何でオベリスク・ブルーに入らないノーネ?」
「ああ、三沢と約束したんですよ。オベリスク・ブルーに入るのは、2人一緒か、どちらかが負け越した時って。」
どちらかがラー・イエローのトップと呼ばれるようになるか、二人でオベリスク・ブルーのトップを目指すか。
「ナルホドナルホド。それは良い考えなノーネ。二人でお互いを高めあっていくノーネ。」
そう言ってクロノス教諭は去っていった。
本当に、良い先生何だがなぁ…



灯台に行ってみると、亮と明日香がいた。
「よう、何やってんだ?」
「遊矢か。俺は潮風に当たりにな。」
「私は散歩してたら偶然。」
亮っていつも灯台にいる気がするな。
「噂をすれば…という奴だな。明日香。」
「ちょ、ちょっと亮!」
噂?
「丁度今、明日香がお前が廃寮での闇のゲームで自分を守ってくれたことを話していたところだ。」
「ほほぅ…明日香もなかなか可愛いところが…」
「そっ!それより、二人ってたまにデュエルしてるんでしょ!勝率はどうなの!?」
照れ隠しだろう、明日香が急に話題を変えた。
そして、
空気が凍った。
「え?」
「そうだな、前回のデュエルはサイバー・エンド・ドラゴンが遊矢をいとも容易く蹴散らしたな。」
「嘘をつくな亮。まあ、前々回のデュエルはそのサイバー・エンド・ドラゴンをニトロユニットで爆破したがな。」
「いや、前々々回は…」
「私は勝率を聞いたんだけど…」
いきなり言い争いを始めた俺たちに、明日香は若干引いていた。
「「二勝二敗だ」」
「ま、次は俺が勝つがな。」
「今度は俺の勝ち越しだな。」
「………」
「………」
「「デュエル!!」」
「…ハァ。」



「行け、ラピッド・ウォリアー!!亮にダイレクトアタック!ウイップラッシュ・ワロップ・ビーン!!」
「ぐああああっ!!」
亮LP500→0
「よっしゃあああッ!!俺の勝ちだな!!」
「ただ運が良かっただけじゃないか!次は俺が勝つ!!」
そう言って亮はオベリスク・ブルーの寮へ向かった。
デッキを調整するつもりだろう。
「返り討ちにしてやる!」
そろそろ遅い時間だな。
「帰るか、明日香。女子寮まで送ってくぜ。」
「ええっ!?い、良いわよそんなの…」
「ナイフ持った不審者に襲われたら困るからな。気にするな。」
二人で女子寮に歩き始めた。
「…それにしても、もう少し良い言い訳は思いつかなかったか?何だよ、ナイフ持った不審者って。」
「し、仕方ないじゃない…必死だったんだから…」
本当に明日香はからかうと楽しいな。
「俺が怪我したら必死になってくれるとは、流石は恋する乙女だな。」
「へ?こ、ここここここここここ恋する乙女!?」
なんだこのリアクション。面白い。
「ほら、前に新パックで当てたじゃん。恋する乙女。」
「え…ああ…このっ!!」
平手打ち。
「痛いわ!!何すんじゃあ!?」
「うるさい!!」
顔を真っ赤にした明日香とリアルファイト。
デジャヴ。
そんなことをしている内に、女子寮の入り口に着く。
「じゃ、こっからは男子禁制だからな。」
「え、ええ…」
「またな。」
「そっその、遊矢!」
明日香に呼び止められた。
「守ってくれて、ありがとう…」
そう言って、女子寮の中へ入っていった。
「恋する乙女、かぁ…」
そんな声が聞こえた気がするが、ここにいつまでもいたら不審者なので、さっさとラー・イエローに帰った。

デュエルアカデミアの休日は、こんなもんだ。
 
 

 
後書き
評価、お気に入り登録数もなかなかの数に行きました!
ありがとうございます!!
何か特別編とかやりますかね?

感想・アドバイス待ってます!! 
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