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インフィニットストラトス サタンと契約した憤怒の一夏

作者:マンモス
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IS製作会談

俺は朝川を連れて、先日永良が話していたIS企業『上條技研』に来ていた。他のIS企業に比べあまり大きくはないが、周りの自然が気持ちいい所だ。

「ねぇ、織斑。確か玄関前で待っとくのよね?」

「ああ、時間になったら向こうから来るらしいが、…そろそろだな」

「清彦君が紹介してきたの子供達は君達かい?」

自動ドアから出てきて俺達を呼ぶのは、五十代前半の初老の男性だった。ていうか、清彦ってだれ?

「永良さんの下の名前よ。永良清彦が永良さんのフルネームなの!」

「あいつ清彦って名前だったのか」

「フフ…どうやら清彦君の紹介した人物みたいだな、まあ入りなさい。冷たい飲み物でも出そう」

俺達は初老の男性に連れられて社長室に入った。中には白衣を着た1人の女性がいた。俺達はソファーに座ると社長さんは冷えった麦茶を俺達の前に出してくれた。

「さて、自己紹介しよう。私は上條大間、そして彼女は上條凛。私の息子の妻で今回君達のISの製作チームのリーダーを務める者だ」

「俺は織斑一夏だ。まぁ、顔を見れば分かると思うがあまり詮索をしないでくれ」

「私は朝川水美といいます」

「2人の事は清彦君からいろいろと聞いているよ。清彦君は死んだ息子の昔からの親友でね、私とも付き合いがあるんだよ」

今の言葉でなぜ永良が今まで俺に協力して、ここを紹介したのか分かった気がする。俺はポケットから一つのUSBメモリーを取り出し社長に渡した。

「この中に作って貰いたいISの設計図が入っています」

俺が渡すと上條凛さんが受け取り、端末に繋げて中の確認をした。

「すごい!この中にあるIS全て第三世代と同等かそれ以上の性能があります。十年前に作られた物とは思えません。ただ…」

「何か問題でも?」

「うちにあるISコアは四つだけで、中の設計図の機体を作るにはあと二つたりないんです」

「確かにそれは問題だ。どうする織斑君?」

社長の言葉にサタンが俺の頭の中である提案を出した。

(…一夏。どこからか奪ってきたらどうだ?)

(どこだよ)

(IS学園とか)

(IS学園か。確かにいいかもなってバカか!セキュリティーの警報ですぐバレるわ…あぁ、そうかあの機体を使えばいいか)

「優先的に一つの機体を作るにはどの位時間がいりますか?」

「そうですね。製作チームはプロばかりだし、設計図から作るわけじゃないから……掛かって一週間から二週間位ですね」

「分かりました。では、この機体を優先的に作ってください。今日は話し合いの時間をいただきありがとうございます」

「いやいや、私の方こそ礼を言うべきだよ。悪を滅ぼす為に活動している君達の手伝いをさせて貰えて光栄なのだから。それに私は最初は君の言葉使いを聞いてヤンキーかと思っていたけど、そうでもないみたいだし」

「ヤンキーって」

俺をヤンキーと思ってたらしく社長が本音を言うと、ヤンキーという言葉に反応した朝川は笑いをこらえている。

「機体が完成した君達を呼ぶよ」

それだけ聞いて俺と朝川は社長室から出て上條技研の外に出てバス停に向かった。

「朝川。機体が出来たらお前には初仕事があるから覚悟しとけよ」

「ハイハイ」





 
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