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学園黙示録 終末と武器商人

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計画

 
前書き
あらすじ

職員室に向かう高茂。途中、化け物に襲われる琴魅を助け出し、一緒に職員室に向かう。そして、小室孝らとの合流。職員室にて小休止もとい計画を企てる 

 
~職員室~

孝「これでいいな」

そう言って簡易バリケードを見る。男性陣で作ったようだ

高「そうですね。しばらくなら持ちこたえるでしょう。」

麗「皆、水があったわ。」

麗が皆に水を配る。安心したように皆ほっとした。高茂は机の上に座った

沙「高茂」

高「おや、高城さんどうかしましたか?」

声を掛けられ振り返ると眼鏡からコンタクトに変えた高城がいた

沙「その、さっきもいったけど助けてくれてありがとう」

高「良いんですよ。誰もが危ない状況です。お互い助け合うのが一番ですね。無理に一人で生き残ろうとすればそれはかえって危険を伴います」

沙「そうね。それは尤もだわ。それにしてもこの事態どう思う?」

高「おや、聡明な高城さんなら答えは出ていると思いましたが?」

沙「さすがにこの状況は怖いわよ。それに人が人を食うなんて世迷言信じられると思う?」

高「ですが、今起きている事は夢でもなんでもありません。現実です。ならば、それを受け入れるほかないでしょう。これが、ゲームや映画、漫画などでしたらもっと気楽になれることでしょうがね」

そう。人が人を食うなんて映画やゲームでの出来事であっただろうと冷静な奴は言えるだろうが現実に起きているのだ。しかも自分の目の前で友人が、得体の知れないものに

沙「そうね・・・・・あんたの言うことは正しいわ。でも、簡単に認めたら自分自身が壊れそうで怖いわ。」

高「大丈夫ですよ。それを言える時点で高城さんは気付いているんだと思いますよ。まっそれより、この先の方が重要ですね。いつまでもここに居る訳にはいかないでしょう。孝君」

孝「ん?なんだ?」

高「テレビを付けてもらえますかね?情報があるかもしれません」

孝「そうだな。」

そう言って孝はテレビを付ける。みんなの視線もテレビに向く

孝「なんだよ・・・・これ」

テレビで報道されていたのは世界でも同じことが起きているということ。米国では政府がホワイトハウスを放棄し洋上の空母に避難。中国は北京全市で大炎上。ロシア政府は崩壊。イギリス・フランスでは暴動が横行。国内でも何百万人もの死傷者が出てきていた。

麗「い、いつも通りの・・・・日常が戻るわよね?皆が倒しくしていたころに戻るわよね?」

麗が孝の服の裾を掴みながら言う

沙「なるわけないし~」

孝「高城、何もそんなこと言わなくても」

沙「パンデミックなのよ?分かる?」

平「パンデミック?」

孝以外にも疑問を思っている者がいたようだ。高茂・静香先生・高城は分かっている

高「感染爆発の事ですね。一番有名なのは国死病とかですね。最近だと鳥インフルエンザですね。」

孝「流行病ってことか?だとしてもワクチンとか作るんじゃないのか?」

高「普通の病ならまだしも死体が動くなんて事例は今までなかったでしょう。もし、分かったとしても政府はそれを公表はしない」

孝「なんで!?そんなことしたらパニックが大きくなるのに」

沙「政府側でも死体が動くなんて世迷言流したくないんでしょ?それにパニックを恐れているのよ。」

平「でも、パニックなら今起きてるじゃないですか。」

沙「そこが甘いわよデブチン。パニックが起きたら秩序が崩壊し、民衆をコントロールできなくなる。そうしたらどうなる?あっさりと自滅に落ちるわよ。」

高「だからこそ、自力でどうにかするしかないんですよ。平野君」

冴「高茂君の言うとおりだ。チームだ。チームを作るのだ」

冴子の一言で皆が頷く

高「まぁ、この人数でしたら車での脱出が妥当でしょう。幸い、運転手がいますし」

そう言って静香先生を見る

静「え?わ、私?」

沙「そうよ先生。このなかで運転できるのは先生だけなんだから。しっかりしてよね。」

静「う~分かりました」

高「とりあえず、使えそうな資材を確保し、早急にこの場を離れるとしましょう。孝君、家族を探すのでしょう?」

孝「ああ、皆の家を順に回ってそれで・・・・あの・・・・」

高「その先を読んでいなかったのですか?まぁ、探した後でも問題ないでしょう。孝君、リーダーは頼みましたよ」

孝「俺?いや、俺より、高茂の方が・・・・・」

高「僕はそんなの真平ごめんですから、めんどくさいですし。」

孝「め、めんどくさいって・・・・・・」

高「それに君には強い決断力と行動力があります。それは皆を引っ張ってくれるでしょう。だからこそ、君に頼みたいのですよ。」

孝「わ、分かったよ。なんとかやってみるよ」

高(あきらかにめんどくさそうな顔してたなwまっ俺はこの方が楽なんでな。自由に動けるし)

孝「じゃあ、さっさとこっから脱出しよう。先生、バスの方はお願いしますね。」

静「はぁ~い」

その後は必要な物資を補給し、脱出の準備を進め、簡易バリケードをどかす。前衛には高茂・毒島。後衛には平野・宮本が付き、真中に孝などを置いた(自己紹介は事前に済ませてある)

高「じゃあ、逝くとしますか。」

孝「高茂、なんか字が違うような・・・・・」

高「気にしてはいけませんよ。さぁ、出陣です」

そう言って扉を開ける。どこから来ていたのか化け物がいた。高茂は躊躇することなく蹴りをかまし、吹っ飛ばす。同時に近くにいた奴の頭を掴み蹴飛ばした奴の方向に投げ飛ばす。

孝「す、すげぇ・・・・」

冴「白兵戦も得意なのだな。高茂君は」

高「言ったじゃないですか。護身術程度だって。さっ行きましょう。」

そう言って全員移動した。

~廊下~

孝「それにしても教室棟は悲惨な状況だな。」

北「皆、こっちから出ようとしてたみたいですし、それで、大きな混乱が起きたんだと思います。」

沙「北原の言う通りよ。皆我が身が大事の如く。他の奴らを置いていっても脱出しようとした。その結果。奴らが来てしまい。被害がネズミの如く増えたってところね」

そう言って状況把握していたところ

?「キャーーーー!!!」

高茂達が進む方向から悲鳴が聞こえてきた

高「おや、生存者がいたようですね。行きましょう」

そう言って急いで先に進むと階段の踊り場で奴らに囲まれている数人の男女がいた

「くるなぁ!!」

奴らがにじり寄ってくる。生存者はダメかと思っていた。しかし

高「人を食うのは道徳主義に反しますよ。さっさと地獄に戻ることをお勧め致します」

そう言って高茂の放った回し蹴りが奴らの頭に直撃頭が消える。同時に冴子の木刀が他の奴らの頭を潰す。平野は上から援護射撃しようとしていたがすでに終わっていた

孝「お前ら大丈夫か?」

「あ、ああ」

男子生徒が言う

麗「咬まれた人はいない?」

「いませんいません」

女子生徒が慌てて言う

麗「本当みたいよ彼女たち」

孝「俺たちここから脱出するんだが一緒に行くか?」

「ああ!」

そう言って他の生存者とともに脱出を試みるのであった。 
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