遊戯王GX-音速の機械戦士-
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-地獄デッキ-
前書き
よっしゃあああッ!!
お気に入り登録数が20件を突破しました!!
更なる満足へ!!
side遊矢
「貴様がこの頃天上院くんにつきまとっていると噂の黒崎遊矢だな!この俺様とデュエルしてもらおう!!」
デュエルアカデミアの森を明日香と歩いていたら、ブルー制服の変な奴に絡まれた。
何が、どうして、こうなった?
時間は少し遡る…
先日のオシリス・レッド寮でのデュエルから、十代たちと一緒にいることも多くなった。
基本的にいつも一緒にいるメンバーは、俺、三沢、明日香、十代、翔だ。まあ、明日香は枕田たちといることもあるが。
たが、今日の俺は1人でブラブラしていた。特に用事も無く歩くだけでもここ、デュエルアカデミアは広く、散歩をするにはとても良い場所である。
「のんびり森林浴…たまにはこういうのも良いな…うん。」
俺以外にも、なかなかの人数が集まっている。…何故だろう。オシリス・レッドの奴らが多い気がする。
更にブラブラしていたところ、知っている顔に遭遇した。
「明日香じゃないか。お前も森林浴か?」
明日香だった。
「まあ、そんなところよ。試験勉強の気晴らしにね。」
試験勉強?
「そういえば、そろそろ試験だったな。」
デュエルアカデミアには1ヶ月に一回テストがある。筆記試験と、同じ寮で成績が同じくらいの者との実技テストだ。
「ずいぶん余裕ね…オベリスク・ブルーに入れるかも知れないのよ?」
「オベリスク・ブルーねぇ…別に興味が無いな。それだったら三沢や仲の良い奴がいるラー・イエローの方がマシだ。」
「なるほどね。確かにオベリスク・ブルーの男子は好かれていないしね。」
話している間に、気がつくといつも釣りをして明日香と話す場所に着いていた。
先客がいたがね。
「天上院くんじゃないか。この俺に何か用かい?」
オベリスク・ブルーの男子が、パンを食べていた。
「万丈目くん…相変わらず自信家ね。たまたま通りかかっただけよ。」
あのブルーの男子は万丈目というらしい。
「ん、お前は…」
万条目がこちらを見る。
「黒崎遊矢!!」
そして、話は冒頭部分へ戻る…
「明日香。何時のまに俺はお前につきまとっていたんだ?」
「万丈目くん…そんなつまらない噂信じているの?」
「黒崎遊矢!貴様はイカサマをして天上院くんに勝ち、罰ゲームという名目で連れ回しているらしいじゃないか!?」
人の話を聞け。
「ちょ、ちょっと万丈目くん!その噂はどういうこと!?」
明日香からすれば堪ったものではないだろうな。
「天上院くんは黙っていてくれ!!黒崎遊矢!俺様とデュエルしろ!!」
少しは人の話を聞け。
「ま、いいだろう。デュエルならやってやるよ。」
デュエルディスクをセット。
「俺様が勝ったら、天上院くんを解放してもらう!!」
「じゃ、俺が勝ったらお前が持ってるドローパンを一つもらうぜ。」
「「デュエル!!」」
デュエルディスクに『先行』と表示される。
よっしゃあああッ!!
ようやく先行を取ったぜ!…と、言いたいところだが手札が悪いな。
良いカード、来いよ!!
「俺のターン、ドロー!」
げ。
「どうした黒崎遊矢!手札事故か!?」
「…恥ずかしながら、その通りだ。」
俺のその一言で万丈目は笑い、明日香は驚いた。
「ハーッハッハッハ!!所詮はラー・イエローの雑魚だったか!!そんな奴だから、そんなデッキしか使えんのだ!!」
「あ!?今何つったァ!?」
突然不良のような言葉使いをした俺に万丈目が驚く。
「遊矢…言葉使いが酷くなってるわよ…」
「万丈目、さっきまではお前の事なんぞどうでもよかったが、俺の機械戦士たちを馬鹿にした罪は重い!!全力で叩き潰してやるよ!!」
「…ふ、ふん!出来ることならやってみるんだな!!」
勝ってみせる。
例え手札事故が起きていようが、俺の機械戦士を馬鹿にした奴には!!
「俺はシールド・ウォリアーを守備表示で召喚!!」
シールド・ウォリアー
ATK800
DEF1600
「俺はこれでターンエンドだ。」
「ハーッハッハッハ!!そんなやられることが専門のザコモンスター一体でターンエンドとはな!手札事故とは本当のようだ!」
ゴチャゴチャとうるさい奴だ。
「俺様のターンだ!ドロー!…クク!なかなか良い手札だ!」
万丈目が手札を一枚ディスクにセットする。
「俺はまず、地獄戦士を召喚!!」
地獄戦士
ATK1200
DEF1400
「そして通常魔法、二重召喚!!このターン、俺は通常召喚が二回出来る!俺は地獄戦士をリリースし、地獄将軍・メフィストをアドバンス召喚!!」
悪魔の馬に乗った悪魔が勢いよく現れる。
地獄将軍・メフィスト
ATK1800
DEF1700
「更に、地獄将軍・メフィストに装備魔法、デーモンの斧を装備し、攻撃力が1000ポイントアップ!!」
地獄将軍・メフィスト
ATK1800→2800
「行け、地獄将軍・メフィスト!シールド・ウォリアーに攻撃だ!」
地獄将軍・メフィストの剣にシールド・ウォリアーは切り裂かれる。
「地獄将軍・メフィストには貫通能力があり、戦闘ダメージを与えた時、相手の手札をランダムに一枚捨てることが出来る!…俺から見て一番右のカードを捨てろ!」
遊矢LP4000→2800
「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンドだ!」
「俺のターン、ドロー!」
流石にマズいな。
負ける気はさらさら無いがね!
「俺はレスキュー・ウォリアーを召喚!!」レスキュー・ウォリアー
ATK1600
DEF1700
「そしてレスキュー・ウォリアーをリリースし、ターレット・ウォリアーを特殊召喚!!」
ターレット・ウォリアー
ATK1200
DEF2000
「攻撃力1200だと?ふん。地獄将軍・メフィストの敵ではないな!」
「ターレット・ウォリアーの効果!リリースした戦士の攻撃力分攻撃力をアップさせる!」
ターレット・ウォリアー
ATK1200→2800
「地獄将軍・メフィストと同じ攻撃力だと!?」
「バトル!ターレット・ウォリアーで、地獄将軍・メフィストに攻撃!リボルビング・ショット!!」
「チィッ…迎撃しろ!地獄将軍・メフィスト!!」
地獄将軍・メフィストの剣がターレット・ウォリアーに迫るが、どこからともなく盾持ちの戦士が現れ攻撃を防ぐ。そしてその間にターレット・ウォリアーが地獄将軍・メフィストを打ち抜いた。
「シールド・ウォリアーの効果発動!墓地にあるこのカードを除外することで、戦闘破壊を無効化する!!」
これで破壊されるのは万丈目の地獄将軍・メフィストだけとなった。
「カードを一枚伏せ、ターンエンドだ!」
「俺のターン、ドロー!」
カードを引いた万丈目はニヤリと笑った。
良いカードを引いたらしいな。
「俺は強欲な壺を発動し、カードを二枚ドロー!…よし、リバースカード、オープン!リビングデッドの呼び声!墓地から地獄将軍・メフィストを攻撃表示で特殊召喚!!」
地獄将軍・メフィスト
ATK1800
DEF1700
「そして地獄将軍・メフィストに闇の破神剣を装備し、攻撃力を400ポイントアップ!!」
地獄将軍・メフィスト
ATK1800→2200
攻撃力がターレット・ウォリアーに及ばない…更に装備魔法を使うのか?
「クックック…カードを一枚伏せ、俺はこのデッキの切り札を出す!!」
「切り札だと!?」
「攻撃力2000以上のモンスターと、手札全てを墓地に送り、炎獄魔人ヘル・バーナーを召喚!!ハーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」
万丈目の高笑いと共に炎が溢れだし、その中から炎の悪魔が現れる!!
炎獄魔人ヘル・バーナー
ATK2800
DEF1800
「炎獄魔人ヘル・バーナーの攻撃力は、相手モンスターの数×200ポイントとなる!!」
炎獄魔人ヘル・バーナー
ATK2800→3000
「そしてリバースカードをオープン!悪魔のくちづけ!!装備モンスターの攻撃力を700ポイントアップさせる!!」
炎獄魔人ヘル・バーナー
ATK3000→3700
「炎獄魔人ヘル・バーナーでターレット・ウォリアーに攻撃だ!」
ターレット・ウォリアーは炎で跡形も無く焼き尽くされてしまった。
「ぐッ…!!」遊矢LP2800→2200
「だが、このタイミングでリバースカード、オープン!奇跡の残照!!このターン破壊されたモンスター一体を復活させる!蘇れ、ターレット・ウォリアー!!」
ターレット・ウォリアー
ATK1200
DEF2000
「俺はこれでターンエンドだ。…せいぜい足掻くんだな!!」
「ああ。足掻かせてもらうぜ!俺のターン、ドロー!」
…引いたカードは…よし。俺にもツキが回って来た!!
「俺は装備魔法、ミスト・ボディをターレット・ウォリアーに装備する。」
あくまで時間稼ぎにしかならないがな。
「ターレット・ウォリアーを守備表示にし、ターンエンドだ。
「万策尽きたか!!俺のターン、ドロー!炎獄魔人ヘル・バーナーでターレット・ウォリアーに攻撃!」
「ミスト・ボディを装備したモンスターは、戦闘では破壊されない!!」
「ふん…只の時間稼ぎか…ターンエンドだ。」
「俺のターン、ドロー!」
もう少しだ…
「ターンエンドだ。」
「俺のターン、ドロー!…更に装備魔法、ビッグバン・シュートを発動!攻撃力を400ポイントアップさせ、貫通能力を付加する!!」
炎獄魔人ヘル・バーナー
ATK3700→4100
貫通能力だと!?
「炎獄魔人ヘル・バーナーで、ターレット・ウォリアーに攻撃!」
「ぐああああッ!!」
遊矢LP2200→100
「ハーッハッハッハ!!次のターンで終わりだ!!やはり、貴様のデッキはその程度だったようだな!!」
「機械戦士たちを馬鹿にするのは許さないぜ万丈目!!」
「許さないと言うなら、この俺様の4000のライフを削ってみせるんだな!!」
言われなくてもな。
「俺のターン、ドロー!」
引いたカードは、マイフェイバリットカード、スピード・ウォリアー!!
「俺はスピード・ウォリアーを召喚!!」
『トアアアッ!!』
スピード・ウォリアー
ATK900
DEF400
「何が来るかと思えば、そんなザコモンスターか!!」「万丈目。お前はこれから、このスピード・ウォリアーに倒されるんだ!!スピード・ウォリアーに団結の力を発動!!」
スピード・ウォリアー
ATK900→2500
「お前のフィールドにモンスターが増えたことにより、炎獄魔人ヘル・バーナーの攻撃力は更に上がる!!」
炎獄魔人ヘル・バーナー
ATK4300
「ハーッハッハッハ!!攻撃力4300!!こいつを倒せるか!?無理だろうな、そんな貧弱なカードでは!!ハーッハッハッハ!!」
「悪いが、こいつの前に攻撃力は無意味何でね!!」
今日のキーカード、
行くぜェ!!
「装備魔法、魔界の足枷を発動!!炎獄魔人ヘル・バーナーに装備する!!」炎獄魔人ヘル・バーナーに顔がついた足枷が付く。
「このカードを装備したモンスターは、攻撃力・守備力が100に固定され、攻撃宣言が出来なくなる!!」
「攻撃力…100だと!?」
炎獄魔人ヘル・バーナー
ATK4000→100
DEF1800→100
「ターレット・ウォリアーを攻撃表示にし、バトル!ターレット・ウォリアーで炎獄魔人ヘル・バーナーに攻撃!リボルビング・ショット!!」
攻撃力が100しかない炎獄魔人ヘル・バーナーはターレット・ウォリアーの弾丸に耐えられず、爆発する。
「ぐあああああ!!」
万丈目LP4000→2900
「行け!スピード・ウォリアー!!万丈目にダイレクトアタック!ソニックエッジ!!」
スピード・ウォリアーが万丈目に向かって走る。
「来っ…来るなぁぁ!」
「スピード・ウォリアーの効果発動!召喚したターンのバトルフェイズ、スピード・ウォリアーの元々の攻撃力は倍になる!!」
スピード・ウォリアー
ATK2500→3400
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
万丈目LP2900→0
「よっしゃあああッ!!万丈目、スリリングな楽しいデュエルだったぜ!!」
「俺が…負けた…だと…いや、駄目だ…俺に敗北は…許されない!!」
「あ、万丈目。そのドローパン貰うな。」
何だかブツブツ言ってる万丈目からドローパンを奪う。
デュエル前に言った条件だ。
「天上院くん!今度こそ君を助けだす!!待っていてくれ!!」
「いや、だからそれは誤解…」
言い終わる前に万丈目は走っていってしまった。
「あれ、明日香いたんだ。」
「ずっといたわよ!!」
「あっはっは。悪い悪い。お詫びにこのドローパンやるよ。あんまり腹減ってないんだ。」
明日香にドローパンを渡した。
「そんじゃーな。」
明日香と別れ、ラー・イエロー寮に向かった。
(今日は三沢と一緒に試験勉強だな…)
余談だが。
ここで遊矢に渡され、明日香が食べたドローパンが黄金の卵パンであり、明日香が黄金の卵パンを食べるために購買へ足を運ぶようになるのはまた、別の話。
後書き
万丈目戦でした。
最初の万丈目のデッキは良く分からないです。
時に、感想で
「ドドドウォリアーやトライデント・ウォリアーは遊矢のデッキ(機械戦士)に入れて良いのか」
「見た目が機械だからロケット戦士は良いのか」
と、いった指摘を受けました。
良いと思いますかね?
是非とも、ご意見をお願いします。感想も待ってますよ!!
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