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黒子のバスケ 無名の守護神

作者:stk
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第十五話 勝利とは

決めたシュートはチームを活気づけました。
多分いいことだと思うんだよね~。
しかし王者(秀徳)も黙っていませんでした。
秀徳は緑間くんにボールを回し点を稼いでいこうとしました。
しかし僕もやすやすとシュートを決められるのが嫌なので緑間くんに回て来たボールをカットして逆に僕が点を取って行きました。
その繰り返しで第2Qは終わってしまったのですが得点差はかなり縮まっていました。
僕と火神くん、そして日向先輩で第1Qとは比べることのできないくらい点を取りました。
点差を離されなかったのは緑間くんが思うように動けていなかったからだと思います。
緑間くんの全距離(オールレンジ)シュートは脅威ですが常にマークしていれば緑間くんにシュートを撃たせる機会を減らすことが出来ました。
でも今のところはギリギリ追い付けていけている感じですがもしこのメンバーから誰か一人でも抜けたら直ぐに離されてしまう。

「黒子くん。第3Qは一旦下がってもらうわ。」
「はい。」
「小金井くん。お願いね。」
クロちゃんが交代か~。
別にクロちゃんなら問題がないと思うけど高尾くんが誰のマークに付くかが問題だよ。
多分だけど、可能性が高い僕だと思うんだよね~。
かなりめんどくさいよ~。
そうだ。
「監督。緑間くんを僕に任せてもらっても良いですか?」
このまま緑間くんのマークをさせてもらったほうがやりやすい。
「そうしたいけど高尾くんがいるからどうしようか?」
一番の問題だよね~。
それならキツいけど
「僕が高尾くんの行動を見つつ行動すればいいのではないでしょうか?」
「そんなことできるの?」
「多分いけます。」
「それじゃあお願い。」
ほとんど高尾くんは無視すると思うけど気にしない。

『第3Qを始めます。』
よっしゃ~。
先ずは僕たちのボール・・・ってもう取られてるよ。
でもパスがいくのは絶対
「緑間くんだよね~。」
カット成功~。
なんかカットが好きになりそう~。
「また水野か。本当に厄介なのだよ。」
「そりゃどうも。」
僕は速攻にかけて火神にパスを出した。
自分でいくよりも決まる確率が高いと思ったから。
「ナイスパス。」
秀徳の選手は戻りきれてないから慌てないで。


黒子と水野がいなくなったら勝てるのか?
もしアイツらが通用しなくなったら負けるのか?
・・・・イヤだ!!
負けるのなんてまっぴらごめんだ!!
俺一人でも勝てるように強くなってやる。

ヤバイかも。
火神の様子が変だよ。
自分だけでバスケしているように見えるよ。
これだとクロちゃんと言っていたことが果たせなくなっちゃうよ。
一人で勝つ気だろう。
まったく。
どうして五人と同じ考えをもつのかな~。
僕がなんだかイライラしてきたよ~。
火神。
マークついてるんでから
「火神。こっちにパス。」
しかし火神はそのまま強引にゴールを決めた。
本当に困るよ~。
でも僕もシュートを今打つ方法がある。
だって緑間くんが僕の前にいるもだから。
「打たせないよ。」
「本当に厄介なのだよ。でもスリーだけでは無いのだよ。」
「えっ?」
緑間くんがやったのは普通に考えれば驚くことはないが、基礎的なパスとドリブルを組み込んできたのです。
僕はマークを続けながら
「珍しいじゃん。パスをもらって直ぐにシュートをしないなんて。」
「お前が苦手なことくらい知っているのだよ。お前は動きながらの守備(ディフェンス)が不得意なのだよ。」
まったく。
昔の僕ならそうだけどいまは違う。
何故なら
「苦手を克服するのは当然ですよ~。」
と言って僕は緑間くんの手からボールを奪った。
しかもほぼセンターライン。
これなら
「そんな考えは捨てた方がいいよ。」
長距離からのシュートはループが高くて困るよ~。
でもこれは精神を削る効果も有るみたいだから別に構わないけど。
でも以外だな~。
高尾くんのマークが僕じゃないなんて。
やりやすいからいいけどね~。
でもあの人はでかいね~。
東京屈指の大型センターだよ。
火神も(一人で)頑張ってるね。
でもそろそろ限界のハズだよ~。
しっかりと体が出来ていないのに無茶をするからこうなるんだよ。
『ピーー。第3Q終了です。』
得点差は~。
あれ?
57対53?
結構追い付いてきたじゃん。
このままいけば勝てるかもしれないけどまだ秀徳(あっち)は諦めていない。
「辛いな~。」
そろそろ火神が問題を起こす気がする。
なんか主将(キャプテン)たちの話を盗み聞きしているから予想できる。
「今必要なのはチームプレーじゃねぇ。俺が点を取ることだ。」
始まった~。
こう言うのを自己中って言うんだよね。
クロちゃん。立ち上がってどうしたのかな?
あれクロちゃんが珍しく殴ろうと・・・・ってマズっ。
「ストップ。」
間に合うはずもなく殴ってしまった。
「黒子。てめぇ。」
「バスケは一人でやるものじゃあないでしょう。」
火神も怒ってるよ~。
「勝たなきゃイミねぇだろ。」
なんか帝光中の考え方に似てきたな~。
「一人で勝ってもイミなんかないだろ。キセキの世代倒すって言ったのに彼らと同じ考えでどうすんだ。」
クロちゃん。
マジギレしてるよ~。
珍しいじゃん。
「あまっちょろいこと言ってんなよ。そんなん勝たなきゃただのキレイ事だろーが!!」
火神も殴ちゃったよ~。
「じゃあ勝利ってなんですか?」
試合に勝ったと言うことじゃないの?
「試合終了したときにどんなに相手より多く点を取っていても嬉しくなければそれは勝利じゃない。」
クロちゃんがここまで怒ったのは久しぶりだよね~。
何時だったかは覚えてないけどね~。
そしてクロちゃんもイグナイトパスをそろそろやるでしょ。
今の火神くんならとれるはずだしね~。
一様僕も取れるよ~。
でもあまり取りたくはないね。
かなり痛いから。
 
 

 
後書き
原作からかなり変わりました。
次で秀徳戦は終了の予定です。 
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