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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
誓う言葉
  サヨナラ。

あれから八時間。


あたしは監視らしき監視をしていた


と、いうものの同じ部屋にいるのはあたし自身が一番危ないって思って


部屋の外に出て、クッソ重い扉に背中を付けてずっと泣いていた


あたしがここへ呼ばれたこともちゃんと思い出して


部屋から出る間際には


『あたしがインペルダウンで言った事は、本当だから。


例え相手がエースでも・・・あたしは王下七武海の一人として公開処刑を進めるからね』


って考えてる事とはまったく違う事を言って


部屋から出ていったんだっけか。


死刑執行人たちがエースを迎えに来た時はすぐに地下から出て、


七武海が集まる部屋へ行った時には皆が移動してる頃で


あたしの事を心配してくれてるハンコックと一緒に配置につくと、


爽快で真っ青な空の下、フードを被ったあたしは心にぽっかりと大きな穴が空いたような


何にも考えられないままあたしはハンコックの隣にいた


レオン『・・・・』


なんかいまさらになって・・・何であたしがここに立ってるんだろ。


ジンベエみたいにインペルダウンへ連れて行かれる事も会ったかもしれないのに


思い返せばあれだけここには来ないって言ってたのにね・・・


「おい・・・見ろよ、火拳が来たぞ」


「スゲェーな・・・」


小さい声でだけど、蛆虫どものヒソヒソ話がここまで聞こえて来ると


振り返らなくたってもヒソヒソ話がさらに大きく変わった


ハンコック「・・・リノ・・・」


リノ「・・・大丈夫、生きてるよ」


レオン『そういう事では無いだろ』


だったらどういう事なんだよォォォ!!!


メリーサ『見える・・・見えるぞ・・・!!』


リノ「何が・・・」


メリーサ『もうじき戦艦が来るぞ!』


・・・・・もうじき、か。


もう少しで戦争が始まるんだ・・・


センゴク『・・・諸君らに話しておくことがある。

・・・ポートガスDエース・・・この男は今日、ここで死ぬ事の大きな意味についてだ』


大きな意味ってエースの中に流れる悪魔の血とかなんとかの事でしょ、どうせ。


そんなの聞かなくたって嫌という程に聞いて来たんだから


聞かなくたっても分かるもん・・・


センゴク『エース・・・お前の父親の名を言ってみろ』


多分、公開処刑の映像を見ている人なら誰でもこんな時に?って思う人の方が多いかもしれないし


蛆虫どもから聞こえる話し声も、殆どが眉間に皺を寄せていた


ラフュー『父親の名だと?そんな事をここで明かす必要はあるのか?』


ベガルス『・・・さあな』



エース『俺の親父は白髭だ』


センゴク『違う』


エース『違わねェ!!白髭だけだ!!他にはいねェ!!』


でんでん虫のマイクから聞こえるのはエースの怒りの声と、


エースの怒りを何とも思わない大仏男の声。


ミィル『・・・リノは知ってるの?』


リノ「・・・・・・」


腕を組んだままずっと目を閉じて俯いていたけど、近くでミィルの声が聞こえようとも


あたしは何も言わなかった。


言わなかったんじゃない、言えなかっただけだと思う。


あたしは全部知ってたよ。


白髭が全部教えてくれたからあたしは知ってただけで・・・


センゴク『お前の父親は・・・海賊王ゴールDロジャーだ!!』


あたしはその情報をもとに覚えてただけ。


・・・あたしは誰かに肩入れをするとか、誰かの味方とかにつく気はない。


でも思うのは、海賊王ゴールDロジャーが何をしたの?って事だけ


一緒の船に乗る仲間たちと一緒に海で旅しただけなのに、


どうしてそれだけが悪いことになるの?


あたしはゴールDロジャーという男が凄いと思う。


蛆虫範囲だけど、あの人の偉大さだって本当に凄いと思うし、


エースの母親のポートガスDルージュって人も言葉に出来ない程に凄いってはっきり言える


なのにさ・・・どうしてエースが、エースの父親が、エースの母親が悪者扱いされないといけないの?


ハンコック「・・・ルフィの実の兄ではなかったのか・・・?」


リノ「・・・違うよ」


マール『おいおいどういうことだァ~?』


リノ「・・・アイツらは・・・義兄弟。血は繋がってない」


・・・白ひげとの全面戦争でここまで盛大なる場にまで盛り上げるとは・・・


あのバカ(大仏男)も考えたもんだわ・・・


メリーサ『リノ・・・私は見えるぞ!』


リノ「・・・?」


メリーサ『宝玉からは・・・正義の門が一人でに開き始めている・・・!!

来るぞ・・・来るぞ・・・!!四十三隻の白髭海賊の傘下が来るぞ・・・!!』


霧がかかり始めたかと思うと、


霧の中からどの船がどこの奴らなのかはハッキリとは分からないけど


確実に分かることは白髭海賊団がここ、マリンフォードへやって来た事


・・・何か十年以上ぶりのような気もするけど


傘下増えたなあ・・・あたしがいた頃は、傘下なんて指で数えられるぐらいだったのにさ(笑)


・・・・エースが入った事でガラッって変わったって事か


レオン『・・・懐かしい奴らもいたものだな』


ギガル『え、なになに?どいつらだ?』


レオン『名前を言った所で分かるまい。』


ミィル『それでも知りたいよ~』


ラフュー『ミィル、止めなさい』


ミィル『は~い』


ドフラミンゴ「フフフこれは面白ェ!ゾクゾクしてきたぜ!!」


・・・ゾクゾクしてくるか?普通。


・・・・それともあたしだけなのかな?こんなにも弱気に、ネガティブになってる七武海って←


だってハンコックも殺る気満々じゃん((


ていうかあのジジイの事だし、どうせ主船は海底から出て来るんでしょ


「「ブクブクブクッ・・・」」


皆「「!!!?」」


ほれ見ろ。←


あたしの予想また当たった


やっぱこれも・・・同じ血を引いてれば何処から出たいとかっていう慣性が一緒になるのか・・・?(汗)


白髭「グララララ センゴク、お前と会うのは何十年ぶりなんだろうなあ」


センゴク「白ひげ・・・!!」


・・・・・コイツとも会うのは、十年ぶりかな 
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