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ハイスクールD×D 新訳 更新停止

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第1章
旧校舎のディアボロス
  第25話 友達救います!

 
前書き
また会話ばっかりでつまんないかもしれません。 

 
 俺達は現在、旧校舎の廊下を歩いていた。
 それぞれの肩には専用武器を入れたバックを背負っている。

「……やれやれ。なんか無駄足ばっかりだったな……」
「……うん……」

 俺はイッセーの血を見て暴走していた千秋を落ち着かせた後、イッセーの家に向かった。が、またもやイッセーがいなかった為、また人探しの術を使うと、駒王学園の方からイッセーの気配を感じた為、家でいろいろ準備をして今に至ると言う、見事に逆戻りをすると言う状況であった。
 そうこうしていると、俺達はオカ研の部室の前に到着した。

 ガチャ。

「すいません、遅れ…」

 パンッ!

「「っ!?」」

 入っていきなり聴こえた乾いた音に思わずビックリしてしまう!
 見ると、イッセーが部長に頬を叩かれていた。
 なんで叩かれたのかは大体想像できた。

「何度言えば分かるの?ダメなものはダメよ。彼女の事は忘れなさい」

 やっぱりイッセーがアーシアを助けに行く事で討論していたか。つまり、アーシアは堕天使に捕らわれたと言う事になる。

「……なら、俺一人で行きます」
「ダメよ。貴方はグレモリー一族の眷属なのよ!」
「じゃあ、俺をその眷属から外してください。そうすれば…」
「できる訳無いでしょう!」
「俺って、チェスの『兵士(ポーン)』なんでしょう?『兵士(ポーン)』の駒一つ減るくらい、どうって事…」
「お黙りなさいッ!」
「っ!?」

 部室に部長の怒声が響く。。

「イッセーは『兵士(ポーン)』を一番弱い駒だと思っているわね?」
「……違うんですか?」
「『兵士(ポーン)』にも実際のチェスと同様の特性があるのよ」
「プロモーションですか?」
「ええ、そうよ、明日夏」
「プロモーション?」
「敵陣地の最奥まで行けば『(キング)』以外の駒なれる将棋で言うところの成りみたいなものだ」
「例えば、私が教会を敵陣地と認めれば、教会に入った瞬間に貴方はプロモーションが可能になるわ」
「俺が木場や小猫ちゃんの力を?」
「それから貴方の神器(セイクリッド・ギア)だけど」
「力を倍にするんですよね?夕麻…堕天使から聞きました……」
「想いなさい。神器(セイクリッド・ギア)は想いの力で動きだすのよ。貴方の想いが強ければ強い程、必ずそれに応えてくれるわ」

 そう言った後、部長は副部長に耳打ちされる。

「急用ができたわ。私はしばらく外出するわ」
「部長!?話はまだ…」
「良い事、イッセー。たとえプロモーションしたとしても、一人で勝てる程、堕天使は甘くないわ」

 そう言い、副部長と共に魔方陣でどこかへとジャンプして行ってしまう。
 ……そんな回りくどい言い方しなくても良いと思うんですがね。

「……それくらい分かってますよ」

 そう言うと、イッセーは扉の方へと歩いて行く。

「行くのかい?」
「ああ。止めても無駄だからな」
「殺されるよ?」
「たとえそうなるとしても、アーシアだけは逃がす!」
「良い覚悟、と言いたいけど、やっぱり無謀だ」
「うるせえ、イケメン!じゃあ…」
「僕も行くよ」
「っ!?」
「部長はプロモーションしてもって言っただろう?」
「部長は遠回しに教会を敵陣地と認めてるんだよ。つまり、プロモーションの許可をしたって事だ」
「同時に僕達で兵藤君をフォローする様にって言う指示でもある」
「小猫ちゃんも?」
「……二人だけでは不安です」
「木場、小猫ちゃん……」
「おい、何俺と千秋は行かない雰囲気にしてるんだよ?」
「明日夏?」
「俺達も行くぞ」
「二人も!?」
「やれやれ。昨日も言ったが、水臭いんだよ。俺達を頼れ、たくっ!」
「うん」
「明日夏、千秋……」
「つうか、そう言う事は俺達より強くなってからほざけ」
「ははっ、良い幼馴染みと仲間を持ったよ俺は……」
「なら、行くとするか?」

 そう言うと、俺は『雷刃(ライトニングスラッシュ)』を、千秋は『黒鷹(ブラックホーク)』を身に付ける。

「千秋」
「何?」
「お前は裏から行け。俺達は正面から行く」
「分かった」
「どうして、千秋だけ?」
「おそらく、裏には堕天使が待ち構えてるだろう。なら、千秋にはその堕天使を相手にしてもらう。その隙に俺達は正面から行く」
「つまり、時間稼ぎをしろって事でしょう?」
「ああ。まあ、別に倒しても良いがな」
「ちょ、ちょっと待てよ、明日夏!?それじゃ千秋が…」
「心配いらねえよ。千秋一人でも問題は無い」
「で、でも……」
「確認できた堕天使は四人、内一人の天野夕麻は教会の最深部にいるだろうから、裏に配置される堕天使は三人になるだろう。あの三人だったら、千秋一人でも勝てる相手だ」
「でも!」
「兵藤君の心配は最もだよ。堕天使三人を一人でなんて……!」

 木場が最もらしい事を言ってくる。搭城も木場の言葉に頷いていた。

「はっきり言って、俺からすればあの三人は大した実力は無い。相手を過小評価し過ぎる上に相手の力量も全く把握できない様な連中だ。それに、一番危険なのは俺達の方だぞ?」
「え?」
「はぐれ神父がおそらくかなり人数がいるだろうからな。無論、あの堕神父もな」
「フリードか……」
「それに、勝算もなかったらこんな事は言わねえよ」
「私は大丈夫だよ、イッセー兄」
「千秋……分かった。でも気を付けろよ」
「うん、分かってる」

 千秋は微笑みながら返す。

「さてと、行くとするか?」

 俺の言葉に皆が頷く。 
 

 
後書き
次回からバトルが続くと思います。 
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