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ポケモン+ノブナガの野望

作者:都橘奏
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ブショー、知る。

 そして。

「――頑張ってるね。アンタも」

 夜空の、寒い風が吹きつける丘の上、カズヒデとカーフが寝転がっていた。

 そんなところに、シオンが声をかけてきた。

「シオンさん、どうしたんです?」

「いや……明日、本当にヒデヨシと戦うんだな? と不安に思ってだな」

「とか確認しながら、挑戦状出してくれたじゃないですか」

「アハハ、出したよ? そんな、疑うなって」

 そう言ってシオンはカズヒデの隣に座った。

「……んで、よく戦う気になれたな? ヒデヨシはノブナガ率いる『三戦騎』の中の一人だぞ?」

「『三戦騎』?」

「なんだ? 何も知らないのか? まぁいい。話してもそんな長くないだろう」

 そう言ってシオンは立ち上がり、

「三戦騎はノブナガ直属の三人のブショーのことよ。ハクロ城のヒデヨシ、キンウ城のヒデイエ、そしてギフ城のミツヒデ……とね。彼らはそれぞれとても強いポケモンを従えている。ヒデヨシはゴウカザル、ヒデイエはネンドール、ミツヒデはフリーザー……」

 ふと気づくとカズヒデは武者震いをしていた。それを見て、シオンは、

(武者震いか……。仕方ないだろう……。強いブショーのことを知って。ましてや『三戦騎』……。怖いんだろうな……)

 しかし、その不安な感じをシオンはすぐに払拭することとなる。

「……くくっ」

 よく聞いてみると、カズヒデはせせら笑いをしているようにも見えた。

「……なぜ笑う?」

「なぜって…… 面白くなんない? こんだけ強い敵がいて、それに立ち向かえるんだ。面白っくてわっくわくするよ」

「策は、あるのか?」シオンが尋ねる。

「ないよ。でも、やるっきゃないでしょ?」

 カズヒデは笑って、言った。







 決戦は――明日!! 
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