ポケモン+ノブナガの野望
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ブショー、小島の冒険。
「今日はこの島で1日過ごしてもらう」
「この島……? 24時間?」
「いや、時間はないから正確には12時間。今日の18時で私がやってくるからそれで戻って、私の隠れ家で休憩して、明日の決戦に臨む……という感じだ。じゃ、頑張ってね☆」
「頑張ってね☆ じゃねええええええ!!!!!」
そんなカズヒデの叫びもむなしく、シオンはどっかへ消えていった。
「ちっくしょー、いったいこの島でどうすればいいんだ……?」
カズヒデは路頭に迷っていた。この島は結構小さい島であるが、何もない。樹はあるけど、木の実も生えている素振りもない。でも、ポケモンはいる。至極矛盾する島であった。
「なんでポケモンがいるのに食べ物がないんだ……?」
カズヒデは至極おかしく思った。確かにそれは誰もが疑問に思うことであった。
「……ん?」
カズヒデは一匹のポケモンに目が入った。
そこにいたのは……
「ぴ、ピチュー……?」
ピチューはカズヒデのほうを一瞥するとすぐにどこかへ走り去っていった。
ついてこい、ってわけか。
そうカズヒデは思ってピチューのほうをついていった。
カズヒデはそういう意味で悪路を歩いていった。ピチューはカズヒデを見守るように時折停止して、また走って。
そして、ついにピチューはそこへたどりついた。
「……ここは?」
そこにあったのは一本の樹木。
しかし、普通の樹木ではない。
木の実が1つ、2つ生えていた。しかし、普通の木の実ではなく、金色に輝いた木の実であった。
「なんじゃこりゃ…… こんなのが、あるなんて……」
カズヒデはこれを見て愕然としていた。
「……でも、ここはほっておこう」
木の実を食べたそうにしているカーフをなんとか押さえつけて、またきた道を戻っていった。
抱かれていたカーフは、ピチューが悲しげな目で見つめていることを、ただ眺めていた。
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