| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

魔法少女リリカルなのは 〜光の戦士〜

作者:ユキアン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

譲渡




転生して早5年、現状報告をしようと思う。
まずは原作との大きな変更点だ。まず一番大きな点は20年ほど前にウルトラマンが地球で戦っていた。ウルトラマン以外は地球に来ていないが、その後も怪獣や宇宙人が地球にやってくる事はあるが防衛チームGUYSが撃退している。
そして、オレの転生ボーナスの中にウルトラマンを除いたウルトラマン達の変身アイテムが含まれていた。
ああ、そうだよ。変身アイテムを使う事でウルトラマンをモデルにしたバリアジャケットの展開とウルトラマンに変身、両方が出来るんだよ。ボーナスを手にしたのは3歳の誕生日、そして1年ほど力に慣れてから余裕がある限りウルトラマンティガに変身して怪獣や宇宙人と戦ってきた。ティガに変身してるのは一番バランスがとれているからだ。あと、個人的に一番かっこいいと思ってるから。そしてウルトラマンでの戦いは正直に言えば結構辛い。ダメージは変身解除後もオレの体に残る。怪我自体はストーンフリューゲル内で癒せるが、ダメージや疲労は回復させる事が出来ないのだ。それでも今のうちに経験を積んでないとこれからも苦労しそうなので頑張っている。最近は地上に怪獣や宇宙人が現れると直感で分かるようにもなってきた。あの邪神、いつか殴り飛ばすんだ。
次に魔法関係について話そう。バリアジャケットは基本的にウルトラマンをモデルにした物で魔法もウルトラマンをモデルにしている。その為、ウルトラマンヒカリがアーブギアを装備した状態が最も使いやすい。ウルトラマンをモデルにしているおかげで空戦適正ももちろんある。それとおまけなのかバリアジャケットを展開すると20歳残後にまで体が変化する。これが一番バランスが良いみたいだ。
次はオレについて説明しておこう。まずはアイテムに関してから話しておこう。意識を集中させるとリストが表示され、その中のアイテムを選択すると自動で装着、または出現する。命の譲渡以外にもアイテムを貸し出す事も変身アイテムと力を課す事が出来る。以上説明終わり。
短いと言われようがそうとしか言いようがない。一応、全部のアイテムが入ってたけど要らない物も混じってた。サンタクロースの衣装とか知ってるやつの方が少ないだろうが。これってアレだろう、ウルトラの父がクリスマスに現れた時に着てたやつだろう。細かいよ邪神。あとは、ウルトラキー。ウルトラの星を安定させている鍵型の銃だ。星一つを簡単に砕いちゃう光線が撃てる物なんて使う機会がねえよ。いや、ウルトラマン的には必要になる事があるかもしれないけど。スフィアとか、根源的破滅招来体とか、デラシオンとか。ハイパーゼットン辺りにもあった方が良いな。あと、ウルティメイトイージスが使用不能。原因はおそらくノアに認められていないからだと思われる。
まあここら辺でカットしよう。次に行こう。
それからウルトラマンに変身するようになってから気づいたのだが、超人じみた力を発揮出来るようになったんだ。自分の力に気付かずに我が愛しの妹のぬいぐるみを引き千切ってしまい、慌ててウルトラマンの力を使って修復したのは良い思い出だ。うん、力の無駄遣いだな。
そして我が愛しの妹とは、高町なのは。物語の主人公だ。オレはなのはの双子の兄をやっている。オレの名前は(ヒカル)、高町光。
今日も元気な妹の面倒を見ながら地球の平和の為、経験値稼ぎの為に戦ってます。厄介な事に怪獣は一度に別々の場所に出現したりするので結構忙しかったりします。










完全に予想外だった。病室のベッドの上には既に体温が失われつつある父さんが、高町士郎が寝かされている。いや、はっきり言ってしまおう。オレたちが到着するまでに死亡が確認された。海外に仕事に出かけていた父さんが帰国した際、バードンが空港を襲い、それに巻き込まれたのだ。オレはその頃、青森に現れていたガンQと戦っていた為に空港に駆けつける事が出来ず、GUYS JAPANも長崎に出現していたアーストロンと交戦していた為にバードンは暴れ続けた。GUYS OCEANが緊急で援護に来てくれていたが、オレがこちらに急行したときには既にバードンは中国の方に飛んでいき、父さんは生死の狭間を彷徨い、二日経った今日死亡が確認された。
これも邪神の罠なのかと悩みながらオレは病院の屋上から空を眺めている。最初の宣言通り、予備の命は3つある。その内の1つを分け与えれば父さんは蘇る。だが、邪神がこの先どんな罠を仕掛けているかわからない以上出来る限りストックしておきたい。だけど

「考えるまでもないよな。今、助けにいきます」

左腕にメビウスブレスを呼び出し、ウルトラマンメビウスに変身し、宇宙まで光の玉の形態で飛ぶ。月の裏側まで飛んだところでテレパシーを使い、この世から消えつつある父さんの魂に呼びかける。ここからは演技をする必要がある。心苦しいが仕方ない。

『高町士郎よ』

『君は、誰だ』

『私は君たち地球人がウルトラマンと呼ぶ一族の一人だ』

『僕に何の用があるんだ』

『君に時が来るまでとある人物を守って貰いたいのだ』

『守る?一体誰を守るんだ』

『高町光、君の息子だ』

『光を?なぜだ』

『時が来れば何れ分かる。それまで、君に私の力と命を貸し与えたい』

『……僕は、死んだのかい』

『バードンに襲われた怪我が原因だ。今も傍で家族が泣いている』

『そうか。僕は、僕はまだ生きたい。力を貸してくれ』

『分かった。では約束通りその日が来るまで、必ず光を守ってくれ』

オレは父さんに予備の命の1つとメビウスの力を譲渡する。同時にテレパシーを切り、ウルトラマンジャックに変身する。メビウスの力を譲渡した事で変身が解除され宇宙空間に投げ出された為、アイテムを出す必要のないウルトラマンジャックに変身したのだ。ついでとばかりに目に入った地球に向けて飛んできているベムスターと戦う事にする。ウルトラブレスレットを鎖状に変化させベムスターの足に引っ掛けて月面に叩き付ける。そのままベムスターが起き上がる前に背中に向かってスペシウム光線を打ち込んで撃破する。やはり腹でなければ光線を吸収する事は出来ないようだな。一仕事を終えたオレは地球に戻り、病院の屋上で泣き疲れて眠ったように見せかける。なんで5歳からこんなに周りに気を使って生きていかなければならないんだろうな。やっぱり邪神のせいか。はぁ、かわいい動物に囲まれて癒されたい。なのはでも可、むしろ可。なんて馬鹿な事を考えながら兄さんが探しにくるまで昼寝をして過ごした。

 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧