魔法少女リリカルなのは 〜光の戦士〜
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プロローグ
「残念ですが、貴方は死にました」
「はい?」
真っ白な空間にぽつんとオレと彼女は立っていた。
「もう一度言いますね。残念ですが、貴方は死にました」
「いや、えっ、まじで?」
「マジですよ。寝ているときに大地震が起きてタンスに潰されて死んでます。御愁傷様です」
「おぅ、それはどうしようもないな。じゃあ、ここってあの世?」
「ちょっとだけ違いますね。ここはあの世とこの世の境目です」
「そうなんですか、それでなんでオレはそのあの世とこの世の境目にいるんですか?」
「それは私が呼び寄せたからです。まあ、私って神様みたいな物なんですけど、神様たちの中では死んじゃった人間を基本設定とボーナスを与えて創作物の世界に放り込んでその様子を観察するっていう遊びがはやってるんですよ」
「結構俗物ですね」
「気にしない方がいいですよ。まあ、ある意味でまじめな面もあるんですよ。人を見る目があるかどうかっていうのを見る面とか」
「ああ、そう言う見方もあるんですね」
「そうですよ。それで、転生してみますか?しないのならこのままあの世までご案内になりますけど」
「とりあえず、どの世界に送られるかだけ聞いてもいいですか?さすがにバイオとかだったらお断りしたいんですけど」
「貴方が送り込まれる世界は『魔法少女リリカルなのは』の世界ですね。基本設定として、必ず事件に巻き込まれる立ち位置と魔力ランクA+ですね。ここにボーナスを一つ付け加える形となります」
魔法少女リリカルなのはの世界か。命の危機がそこそこある危険な世界じゃないですか。それどころか世界の危機とかも頻繁にある世界だな。だが、ボーナスをうまい事考えればそこそこ良い世界でもあるな。
「ボーナスって何でも良いんですか?」
「基本的にはそうですね。ただし、魔法少女リリカルなのはを基準にしますし、無限の剣製とかは自分で見て理解して共感したりしないと登録されませんし、王の財宝も自分の所有物しか入ってません。あと、魔力もリンカーコアから引き出されるので気をつけてくださいね」
くっ、微妙に制限が多いな。
「空戦の適正ってあります?」
「それは転生してみない事にはわからないです。あくまで個人の適正ですから。ボーナスとして空戦適正をつけるって言う事も出来ますけど」
「いや、良い」
結構厳しいな。とりあえず生き残ることを優先してそこそこ戦闘力のあるボーナスを考えなければ。何が良いだろうな。
「あっ、ちなみにアイテム系や装備系だと全部まとめて渡せますよ。ドラクエの道具を全部とか。この場合、装備と道具をすべて収容できる道具袋ごとお渡ししますね。それからある程度の適正も付けます」
「それだと王の財宝の中身を全てにすれば」
「射出が出来ないだけで同じですね。まあ真名解放は出来ませんし、魔力もごっそり持っていかれますけど」
ちっ、使えないな。いや、待てよ。ある程度の適正も付けてくれるのなら
「ウルトラマンのシリーズに出てくるウルトラマンたちが使っていたアイテムを全部もらえますか?出来ればオレが使えるサイズに直して」
「……ええっと、具体的に言うとどんな物ですか?」
「セブンが使っていた怪獣を収納出来るカプセル、ウルトラブレスレット、ウルトラコンバーター、ウルトラアレイ、タロウブレスレット、ウルトラベル、ウルトラマント、キングハンマー、マックスギャラクシー、メビウスブレス、ナイトブレス、ナイトブレード、アーブギア、ゼロブレスレット、ウルティメイトイージス、そして一番重要なのが予備の命。出来ればエボルトラスター、ブラストショット、ストーンフリューゲルも」
似たような物が含まれてるけど気にしない。
「え~、ちょっと汚くないですか。特に予備の命が」
「何でも良いって言ったじゃないですか」
「う~ん、仕方ないですね。ただし、予備の命は3つまでですよ。もちろん分け与える事は出来ます」
それぐらいなら問題ないな。
「それじゃあ、それでお願いします」
「はい。それにしてもかなり珍しいボーナスですね。だいたいの人が型月系の能力だったり、薬味系魔法使いのステータスだったり、とあるのベクトル操作やたまにスタンドを欲しがる人もいますけど」
「まあ、魔法とは全く結びつかないですから。あまり知られてないですけど、ウルトラマンの共通能力って念力なんですよ。空を飛んだりするのも念力の応用らしいですから」
格闘系以外は全て念力を使っていると言っても過言ではない。それぐらいに重要なくせに知られていない情報だ。意外と応用が利きまくり過ぎて念力っぽくないのが原因だな。あと、活動制限時間が3分って言うのは実は嘘なんだ。これもよく誤解されているんだが、地球では著しくエネルギーを消耗してしまいカラータイマーがエネルギー残量を示している。それが帰ってきたウルトラマンから3分の活動制限時間に変化しているのだ。つまり、いきなり光線技を連発すれば3分持たずにカラータイマーの光が消えるのだ。光線系の使用を押さえれば3分以上は行けると思う。また、プレッシャー星人やブニョに小さくされたウルトラマンレオは3分以上活動してたりする。さらに言えばウルトラマンの外付けエネルギータンクも存在したりする。意外と戦えるんだぜ、ウルトラマンって。あっ、ちなみにこれは光の国のウルトラマンの設定で、ティガやダイナ、ガイア、コスモス、ネクストにネクサス、ノアは別の設定だから間違えないように。ここ、テストに出ますよ。
「いえいえ、テストなんてありませんから」
「それがネットで検定っぽいのがあって、それにはちゃんと出てきたんですよ。ちなみに2級です。さすがに細かい体重や大きさまでは覚えてないです。他に難しかったのが作中、最も怪獣を倒した防衛チームは何処か?っていうのもくせ者でしたね」
「GUYSじゃないんですか?」
「正解は科特隊。初代防衛チームです。バルタン星人の群れを倒したり、ゼットンを爆破したり、ゼットン星人を撃ち殺したり、再生テレスドンを撃ち殺したり、ゴモラの尻尾を焼き切ったり、結構活躍してるんですよ」
「へぇ、そうなんですか。というか何を語ってるんですか貴方は」
「簡潔にまとめるなら、オレはウルトラマンが大好きです」
「はいはい、分かりましたよ。それじゃあそろそろ送りますね」
急に神様がやる気をなくしてしまった。
「ボーナスの使用方法はその内思い出すようにしておきますから頑張ってくださいね」
「あっ、最後に一つだけ。オレは向こうの世界で何をすれば良いんですか?」
「好きにして良いですよ。ただ、物語には可能な限り参加してもらいます。というより、ボーナスを得た貴方が頑張らないと原作通りに進まない可能性があるのでそれだけは理解しておいてください」
「えっ!?ちょっと待って」
「もう遅いですよ。ちなみに私、邪神ですから」
「畜生が!!」
次の瞬間、オレは光に包まれてしまった。
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