| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

万華鏡の連鎖

作者:fw187
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

宇宙戦艦ヤマト異伝
  魚鱗の陣

 
前書き
BGM~ミューズ・バレイ、ジャミング(by『ダライアス2』オリジナル・サウンドトラック) 

 
 宇宙戦艦ヤマト臨時乗組員、ガミラス宇宙軍の精鋭達は第1番目の戦場(ファースト・ステージ)を突破。
 太陽に最も近い第1番惑星、水星《マーキュリー》探査を試みるが。
 噂に聞く極寒の荒地カダス、氷惑星アスガルン同様に地表構造物は皆無。
 エネルギー探知装置を解析の結果、地下洞窟に膨大な熱量が検出された。

 ヤマト格納庫には重防御力場の展開、非常事態に備え《銀河系最初の秘宝》エネルギー等換装置を満載。
 大気圏を持たぬ惑星の地表、重力圏に舞い降りる。
 生存者の避難基地か否か確認の為、慎重に接近。
 太陽表面の激闘に続き、砲雷撃戦が再開された。

 巨大機械魚はおらぬが頭上の敵、天井砲台《ジツミ》が連装ミサイル群を連射。
 3連装砲台《タジフ》が真下で待ち構え、攻撃弾をバラ撒き挟撃を試みる。
 装甲車《ベンサー》の大群が地底を疾走、自動追尾誘導弾を発射。
 ヤマト迎撃時ガミラス地下空間と同様、雨霰の言葉通りに爆雷の同類が降り注ぐ。


 円形監視哨《フェナデカ》1~4機は合体メカ同様、結合し全方向に爆雷を放出。
 可動レーザー砲《ソイド》5機も地を這い、高角度で破壊光線を閃かせる。
 小型機動艇《ホルム》4~5機も現れ変幻自在、天衣無縫の特殊飛行(アクロバット)を披露。
 天井に張り付いた赤い砲台《マヤリーク》が破壊不能、滝の如き高速の超硬弾で阻止線を展開する。

 獲物を噛み砕く獰猛な牙の如く、天を突き刺す摩天楼《針メカ》が急激に跳昇(ポップ・アップ)
 阿修羅一族の拳闘士(ボクサー)同様、鋭く尖った長大な針で串刺し、必殺の一撃を見舞うが。
 ヒス航海班長の腕が閃き、ヤマト舷側の姿勢制御装置を駆使。
 予知能力者の如く銀色の閃光を見切り、紙一重で避けた。

 ドメル戦闘班長の指示で艦首、艦尾、舷側、煙突、各ミサイル発射孔から特製の砲弾を発射。
 エネルギー奪取弾が熱を奪い、動力源を凍結させる。
 ハイデルン砲術長も射撃データ転送、各砲塔に射撃目標の音声確認を瞬く間に遂行。
 大中の衝撃波砲、パルス・レーザー群が敵を撃破する。


 雑魚を一掃の直後、縦長の緑色機械魚が出現。
 竜落子《たつのおとしご》を連想させる形態、グリーン・コロナタス(緑冠?)。
 ロング・レーザー、誘導弾《ホーミング・ミサイル》、6方向弾を同時に発射。
 上下に長く伸びる装甲機械体が一瞬で丸まり、円盤状の硬球と化す。

 ヤマト撃破を試みた冥王星基地の指揮官シュルツ同様、衝角攻撃(ラム・アタック)を披露。
 丸まっていた状態では無敵の門番、ならぬ魚型の機械生命体が頭部を覗かせる。
 破壊光線と誘導弾を連射の為、防御形態を解き現れた開口部に衝撃波砲の点射(ピン・ポイント・アタック)
 華々しく大音響が轟き、緑色の機械魚が砕け散る。

 宇宙洞窟の最奥には、一回り更に巨大な機械海獣の頭部が鎮座。
 白色彗星を凌ぐやも知れぬ魚型巨大戦艦、鮟鱇《あんこう》の額には巨大な触角が生えている。
 青色の触角が自在に動き、衝撃波砲の連射を遮断。
 先端から無数の弾を撒き散らし、ヤマト撃破を狙う。

 雄大な顎の奥に超巨砲の先端が輝き、波動レーザー弾を連射。
 強固なる灯火《アロイ・ランタン》、洞窟の主《ぬし》も彗星帝国の要塞に劣らぬ強敵であるが。
 素早い触角の運動法則(パターン)を読み、衝撃波砲を集中。
 15門の点射で最先端を砕いた直後、反応速度が急激に低下する。


 衝撃波砲の照準を喉の奥、巨大な砲身に変更し連続射撃。
 強固なる灯火《アロイ・ランタン》は激震、漆黒に染まり作動停止状態に陥った。
 巨大な開口部から腹の中に進むと極彩色、豪華絢爛な針千本《ハリセンボン》が登場。
 左右舷側ロング・レーザー砲4連射、棘状砲台から無数の弾を撒き散らし侵入者を迎え撃つ。

 装甲機械魚類は背鰭、尻鰭から誘導弾を発射。
 無数の銃身が先鋭な針と化し、四周を鎧う。
 土星の環《クロノス・リング》の如く、周囲を高速回転する無数の巨大な(イクラ)
 衝撃の桃色《ショッキング・ピンク》、鋼鉄の旋風《スティール・スピン》が吹き荒れる。

 地球の同類と同様に華麗だが、気性の荒い獰猛な甲殻魚類は徹底抗戦。
 真正面から破壊光線を吐き、様々な角度で弾を撒き散らす。
 芸の細かい所も見せ、誘導弾(ホーミング・ミサイル)を遠隔操作。
 巨大卵の回転半径を拡大、衝撃波砲を弾き返し鉄壁の布陣を敷く。

 エネルギー奪取弾を撒き、巨大卵を減速させ衝撃波砲を連射。
 千本の針を纏う機械魚類、鋼鉄の旋風《スティール・スピン》が砕け散る。
 次の瞬間、横長の緑色機械魚が突進。
 死を開くもの《キラー・シビア》は開口一番、3方向弾を吐いた。
 同時に投網の如く上下4方向弾、7方向拡散弾を投射する。

 魚型巨大戦艦は身を翻し、硬い頭部で激突を試みた。
 衝角攻撃《ラム・アタック》を避け、喉の奥を狙撃《シュート》。
 身体が開くと同時に、超特大の噴射式爆弾(ミサイル)4本が現れる。
 衝撃波砲の直撃で爆砕、に留まらず地下洞窟全体が崩落。
 総てが雪崩落ち、大量の土砂が艦体を埋め尽くす。

 宇宙戦艦ヤマトは地表を割り、第2番目の戦場(セカンド・ステージ)を離脱。
 次なる難関、《金星》に飛んだ。



 金星《ヴィーナス》大気圏外を浮遊する衛星《エイセイ》の影から、小型戦闘機《タノール》が出現。
 3連射の後、自動追尾式の超硬質弾を盾に第2次襲撃を試みるが。
 小口径衝撃波砲《パルス・レーザー》12門が捕捉、爆発の後に新たな障害物を探知。
 爆弾《バクダン》が無数の散開弾を撒き散らし、ヤマトを阻む。

 地表を隠す雲塊に突入、第一層を抜けると変色を繰り返す主《ぬし》と遭遇。
 装甲機械化された咬歯魚《ピラニア》、太った大食らい《ファッティグ・ラドン》が牙を剥く。
 巨大な口が開き、豪快な破壊光線(レーザー)を発射。
 7方向拡散弾、破裂弾、駆逐艦に匹敵する全長(サイズ)の小型魚類を吐き出す。
 小さく鋭く迅き迅い破壊光線(レーザー)を連射、剣呑極まりない機械魚類が膨張。
 分裂後5体の孫魚と化し、ヤマト舷側に迫る。

 パルス・レーザー12門が再び閃き、中口径衝撃波砲《ショック・カノン》6門も猛魚の源を狙撃。
 咬歯魚《ピラニア》の開口部に照準を定め、点射(ピン・ポイント・アタック)を叩き込む。
 太った大食らい《ファッティグ・ラドン》も深紅に染まり、爆発四散。
 第二層を突き抜け、溶岩の噴出する地表に到達の直後。
 活火山の山頂から、光り輝く炎の鰻《ウナギ》が現れた。

 のたくりながら空を飛び、胴体から無数の散弾を放出。
 金星の産と噂される黄金三頭竜《キング・ギドラ》、宇宙怪獣の眷属であるのか。
 火竜《ザラマンダー》同様に無敵、大口径衝撃波砲《ショック・カノン》9門の直撃を弾く。
 黄金の光に包まれた長大な鰻は優雅に空を泳ぎ、火口の中に消えた。

 第1惑星と同様、地下洞窟を発見。
 3連装砲台《タジフ》、赤い砲台《マヤリーク》、《針メカ》。
 お馴染みの面々から第1惑星に倍する反撃、手荒い歓迎を受けた。

 斜め下方から狙撃する高出力レーザー、天井から降り注ぐ爆雷。
 乱舞する邀撃の網を掻い潜り、強引に割り込む。
 地球戦団の標準装備、エネルギー奪取弾を連続発射。
 ヤマト艦首、煙突、艦尾から撒いた凍結力場が弾幕を無効化する。

 全砲門解放射撃《オール・ウェポンズ・フリー》、ヤマトの砲撃を浴び敵火力陣地が沈黙。
 洞窟の奥に待ち構えるは真紅に輝く巨大機械魚、絡み付く闇《ドリオ・サーム》であった。
 大ウツボ頭部から誘導弾《ホーミング・ミサイル》、長大な尾の先端から通常攻撃弾を投射。
 長く伸張した全身が一瞬で硬弾と化し、瞬速の体当たりを試みるが。
 激闘で鍛えられた我々の眼には、射撃の的に等しい。

 衝撃波砲の点射を浴び、絡み付く闇《ドリオ・サーム》も爆発。
 洞窟の主《ぬし》が原子に還元され、第二惑星に静寂が訪れた。
 宇宙戦艦ヤマトは第3番目の戦場(サード・ステージ)、金星《アフロディーテ》を突破。
 次なる戦場、《月》に飛んだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧