環の理
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鋼の錬金術師
密談
前書き
遅筆でごめんなさいorz
作業用BGM
もっと∞
forget me not
軍法会議所。ここは特命部と違って多忙を極める大切な軍部の歯車だ。誰一人暇なんてない。
「ヒューズ中佐、話がある」
「後でいいか?今日は見ての通り大忙しなんだよ」
確かにヒューズの机には天高く聳えた書類タワーが建設されている。特命部とは大違いだな(笑)
「これ終わったらそっち行くから気長に待っといてくれ」
「了解」
そして私は来た道を再び歩く……様な事はしなかった。
「そういやマスタング大佐が入院したらしいわ」
「ロイか……まーた馬鹿やったんだろ多分」
「冷やかしに行くか」
「それじゃ伝言頼まれてくれー」
「はいはい」
上官を顎で使うか……まああの仕事量じゃ忙しくて行けねえか。
~~~~~~
「よう」
「……シルバーバーグ大佐か」
「お仕事ご苦労様です(ビシッ)」
病院の受付には敬礼しているリザと本を読んでいるマスタングがいた。読んでる本は……『脊髄解剖学』?
「今度は何やらかしたんだ?」
「人造人間と一戦やらかしてな。生憎この様だ」
「はぁ……相変わらずやる事が派手だね」
思わずため息を吐いてしまった。敵を挑発してどうするんだよ。私益々動きづらいじゃないか。
「戦果はあったの?」
「『色欲』の人造人間を一体焼き尽くした。何度も再生する奴を相手するのは骨が折れたよ」
「ふーん」
何度も再生する、か……人外じみた能力だな。それに『色欲』って言えば『七つの大罪』の一つだ。最低でも六人相手取るとか命が足らなくなりそうだわ。
「そういやヒューズ中佐から伝言だ」
「?」
「「あんまり危ない橋渡るなよ」だと」
「そうか……」
「……誰か怪我したのか?」
「部下が脊髄損傷で下半身不随だ。神経信号が途切れてるらしい」
「ありゃ……手痛いしっぺ返しだね」
脊髄かー……今の医療技術じゃどうしようもないだろう。まあ普通にやったらの話だが。
「……賢者の石があればどうとでもなるんじゃないか?」
「……あんな代物簡単に作れる環境がない」
「そっかー」
「大佐」
向こうから太っちょの男性が歩いてきた。確かブレタ少尉かな?
「報告書読んでいただけましたか?」
「いやまだだ」
「……ハボックの足の事ですがドクター・マルコ―がいます」
「!(医療系錬金術師で賢者の石を持っている!)」
「俺の休暇延長効きますか?」
「どうとでもしてやる―――行け!」
「ハッ!」
「……マルコ―か」
イシュヴァール殲滅戦以来姿を消したと聞いたが生きてはいるようだ。あそこで禁忌に触れたか……?
「……大佐も元気そうだし、そろそろ帰るよ」
「見舞い品はないのか?」
「そういうのは催促するものじゃないわよ……はいこれ」
「メロンか」
「ゴミはちゃんと畳んで綺麗にしてから捨てるんだぞ」
「ゴミに対する扱いじゃないなぁ!?」
「はははは!それじゃ愉快に帰るとするよ!」
「院内ではお静かにお願いします」
……締まらねえ立ち去り方だよ、全く。
~~~~~~
「仕事は終わったか?」
「シェスカに押し付けて来た!」
「鬼かアンタは……」
見舞いの後、ヒューズ中佐と合流した。
「そういやロイの奴元気にしてたか?」
「歩ける位には回復してたみたいだよ。常時リザの見張り付きだけど」
「そうか。しっかし、人造人間てのはすげえな。イシュヴァールの英雄と称えられた野郎をあそこまで追い詰めるなんてよ」
「逆だよ、逆。寧ろ殺し尽せたのが幸運だと思うね」
一回でも攻撃喰らえば致命傷の人間が何度でも再生出来る人造人間と持久力で打ち勝つのはそう簡単に出来る事ではない。
「……それで話ってのはなんだ?」
「……歩きながらでもいいか。幸い、ここは人が少ないみたいだし」
「華麗に参上アルよ!」
「話ってのは……」
「そしてスルーアルか!?」
「この国から逃げろ」
「……何だって?」
「呼んでおいて酷いアルよ……」
無視はしてないよ?ただ放置しているだけです(超笑顔)
「襲われた事は覚えてるだろ?」
「ああ……それがどうかしたのか?」
「その犯人はマリア・ロス少尉ではなかっただろ?」
「そりゃ、まあ、そうだが……」
「だが、軍は犯人を所為だと断定した。同僚殺害未遂なんて不名誉を大体的に新聞社に突き付けてな。普通上層部がそんな事を許可すると思うか?」
「まさか……」
「少尉は真犯人を庇う為の生贄であり、マスタングへの餌だ。まあマスタングがあそこまでやるとは思わなかっただろうが……」
「マジか……軍上層部が一枚どころか全てに絡んでるだなんてよ」
「大総統がどちら側かは知らんがな」
八割方敵だと思うんだがな。その方があの錬成陣を作りやすいだろうし。どちらにしろ上層部や大総統より上の者がいるかもね。
「マスタングの動きはこれからより積極的、且つ頻繁になってくる。その時お前が奴らの目が届く範囲にいると必ず枷になるのよ」
「……確かに俺じゃ足手まといだな。だが、軍を辞めても監視からは逃れられないと思うが?」
「そこでコイツの出番だ」
「やっと話に入れたアルよ」
「……誰だこいつ?」
「チェン・アン軍曹だ」
「!」
ヒューズも気付いただろう。コイツは隣のシン国出身だと。なら何処に逃げるかも分かっている筈よね。
「国外に逃げろと?」
「アリシアちゃんがいるから海路を伝う様になるがな」
「子供に砂漠越えは無理アルよ。数日で死ぬアルよ」
「経験者もそう言ってるみたいだし……どうする?」
「……家族と話し合ってみる」
「決心がついたら何時でも特命部に来たまえ。出来るだけ早くにな」
そう言って私は軍曹を連れて出て行った。
~~~~~~
「ヒューズ中佐は提案に乗ると思うアルか?」
「十中八九乗ると思うね。だって実際に死にかけてるんだもの」
やっぱり実体験が自分にあるのとないのとでは大きく違う。映画で花子さん見るより、現実で不良見た方が怖いだろ?
「ただ……一つ問題がある」
「問題?」
「人質、というか扱き使う為の名目の消失によって相手の手が読めなくなるんだよ。元々読む気もあんまりなかったけどね」
「さいアルか……」
人の気持ちさえ分からないのに、人外の気持ちが読めるものか。絶対どこかで『物差し』が入る。自分勝手な規則が思考を鈍らせる。
「さっさと帰るわよ」
「……私をお持ち帰りアルか?」
「ほほう?余程死にたいと思える。書類地獄に招待してやろうか?」
「冗談アルよ……(ガクガクブルブル)」
……全く、私をからかおうなんて五年は早いよ。
後書き
モバマス・・・浜口あやめSRをガチャでゲットしました。これで肩書は浜口あやめプロデューサーだ!
フロントメンバー(2013年7月24日現在)
リーダー
十時愛梨(SR、17)
攻撃
北条加蓮(SR,16)
浜口あやめ(SR、17)
未定
未定
守備
日下部若葉(SR、16)
桃井あずき(SR、16)
城ヶ崎莉嘉(SR、16)
村上巴(SR、16)
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