ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。
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第一部
縮まる距離。
大好きな人。
クソ・・・楽しく・・・話をしてたのに・・・
ナミ「・・・あれ・・・リノ?」
何で行き成りモリアの屋敷に飛ばされないといけねェーんだよ・・・
くま「海姫、あの女の始末は済んだのか?」
リノ「誰かのせいで逃げられた」
くま「それは誰だ?」
リノ「テメェーだわ・・・」
あたしの周りで電撃がバチバチと鳴り始める
・・・コイツ、七武海さえじゃなければ・・・
絶対の絶対の絶対の絶対にぶん殴ってやれたのに・・・!!
モリア「これはこれは・・・暴君くまと・・・海姫じゃねェーか
七武海にして唯一政府の言いなりになる男・・・一度も顔を出さない女が・・・
俺のとこに来るとは珍客じゃねェーの・・・」
・・・何が珍客だ?!
テメェーもぜってェー殺してやる・・・!!
待ってろよ!?
モリア「なあ暴君くま、政府はお前を有著しているだろうが何を企んでいやがる
お前みたいなのが一番不気味だぜ」
くま「・・・旅行するならどこに行きたい」
モリア「おいおい止めとけ。テメェーの能力ぐらい分かってる」
・・・ホントだよ←
こんなとこで喧嘩してんじゃねェーよガキ。←←
モリア「貴様はオレと闘いに来たのか?」
リノ「なんなら・・・あたしがそのムカつく口を閉ざしてやろうか?」
モリア「お前が?・・・ハンッ止めといてやるよ」
リノ「何だ、コイツ(くま)には喧嘩売っといてあたしのは買わないとか」
モリア「お前みたいな女は一番厄介だからなあ
あのドフラミンゴや鷹の目もやられたって話じゃねェーか」
リノ「あたしじゃないしやったの」
このゾンビ男ムカつくなあ・・・!!
大仏男と同じ事言ってやがるし・・・!!
第一あたしはそこの現場にいなかったし。
レオンたちが勝手に行っただけなのに・・・可笑しいだろ?!
モリア「まあいい・・・要件を言え。ここへわざわざ何しに来た」
くま「麦わら一味の抹殺と・・・報告事項だ」
報告事項?
ナニソレ美味しいの?←
あたしそんな事聞いてないんだけど←
モリア「報告?」
くま「王下七武海クロコダイルの後任の後釜が決まった」
リノ「・・・んで、誰になった訳?」
モリア「何だ海姫、お前も聞いていなのか?」
リノ「あのねぇ・・・聞いたないからこうして聞いてんでしょ」
モリア「キシシシ 気の強い女だ」
リノ「ぶっ殺すぞ」
モリア「キシシシ お前との闘いはいずれまた今度だ。
んで?どこの海の出身のどんな賞金首だ?」
くま「名前はマーシャル・D・ティーチ。
元白髭海賊団の船員で賞金額はゼロだ」
リノ「・・・・・・」
・・・まさかのティーチ・・・
そしてまさかのまさか・・・
・・・エースがやられたとか、無いよね・・・?
モリア「ゼロだと?元白髭だからと言って政府も承諾するとはな・・・
奴は政府に何をして王下七武海に入ったんだ?」
くま「・・・白髭海賊団二番隊隊長のポートガス・D・エースを手土産に政府も承諾したみたいだ」
リノ「?!?」
・・・嘘・・・でしょ・・・
・・・まさか・・・そんな事は・・・そんな事は・・・
リノ「もう一回言って」
モリア「はあ?」
くま「・・・・・・・黒髭がポートガス・D・エースと引き換えに王下七武海に加盟した」
そんな嘘でしょ・・・そんな事は・・・
・・・そんな事は・・・有り得ないよ・・・!!
エースが・・・エースが・・・そんな・・・っ
リノ「・・・捕まったの?」
くま「ああ。」
リノ「いつ?」
くま「一週間ぐらい前だ」
・・・あたしが部屋で泣いてた時だ・・・
何で・・・何で・・・?
・・・何で助けに行く事が・・・出来なかったの・・・!?
あたし・・・どうしよう・・・エースが死んだら・・・
エースが死んだら・・・
モリア「穴埋め作業が済んで良かったんじゃないのか?
これで世界の均衡とやらは保たれるんだな?」
どうしよう・・・手も震えて来た・・・
震えちゃ駄目だよあたし・・・
くま「・・・いや俺は全く逆のイメージをしている
それより政府は今、気がかりなことが一つあるらしい
・・・エニエス・ロビーの一件で・・・」
二人が何かを話している間に、
ドアに向かって歩き出すと蛆虫熊の話し声はまだ続いていた
もしもあたしがフードを被っていなかったら
アイツらに怪しまれてたと思う
リノ「っ・・・」
もしもあたしが泣いているのを知ったらヤツらは何を仕出かすのかが分からない・・・
あたしが・・・海軍に入ったのがいけなかったの?
だから・・・だから・・・エースは政府に渡されたの?
もしもエースが処刑されたら・・・どうしよう・・・
あたしが考え事をしながら自分が何処へ向かってるのかも分からないまま、
ただひたすらに歩いてると
レオン『・・・リノ!!』
暗闇の中からレオンの声が聞こえて顔を上げると
目の前にはあたし達がここまで乗って来た舟が留められていた
リノ「・・・レオン・・・」
レオン『案外早かったな』
リノ「・・・・・」
レオン『どうかしたのか・・・?』
リノ「・・・・・・・・・レオン」
レオン『?』
リノ「帰ろ」
レオン『!?』
しゃがんでレオンを抱きしめると
あたしは顔を見られないようにレオンの頭に自分の頭を寄り添えて
涙がポロポロと溢れていくのが分かった
レオン『・・・リノ・・・?』
リノ「レオン・・・っ・・・」
レオン『泣いている・・・のか・・・?』
腕から抜けたレオンがあたしの顔を見た途端、頬を寄り添えた
何も言えないあたしにレオンは察したようにずっと頬を寄り添えてくれた
リノ「レオンッ・・・どうしよう・・・どうしよう・・・」
レオン『・・・・』
リノ「あたしのせいで・・・あたしのせいで・・・」
「エースが捕まった」
そう言おうとした時、黙っていたはずのレオンが立ち上がった
あたし達に危険が迫っている事を知らせるように、あたしとレオンの周りで電撃の盾が動き始める
レオン『そこにいるのは誰だ』
リノ「え?」
森の中から気味の悪い音だけが響き始め
暗闇の中から何かが光り出したかと思うと放たれた光線にすかさずレオンが炎の光線で弾き返した
リノ「テメェ・・・!!何のつもりだ!?」
フードを被ったまま暗闇の中から現れた暴君蛆虫熊に・・・
さっきまで泣いていたあたしだったけど立ち上がった
くま「こんな所にいたのか海姫。お前を探していたぞ」
レオン『捜していた?その割には酷い捜しようだな』
くま「なあに・・・ある方からお前が逃げそうになったら無理矢理止めても良いと言われてな。」
・・・あの大仏男か・・・
余計なことをしやがって・・・
リノ「へーえ?殺してでも?」
くま「問題外だ」
リノ「問題外・・・?舐めやがって・・・
だったら殺す気であたしを任務に戻せば?まあ・・・それが出来たらの話だけどね」
地面から出て来たマールたち、水のトンネルから出て来たエルノたち、
ミファルの<時渡り>でここまで来たマールたちがあたしの前後左右に散らばって
目の前にいる蛆虫熊を睨むように身を低くした
マール『よおーリノ!今回ばかりは大吉と出たんじゃねーの?』
レオン『俺一人でも十分なんだけどな』
ミィル『え~レオンそれ酷いー。
私たちこれでも結構早く来たんだよ?』
ラフュー『どっかのアホが肉に見とれてなかったらもう少し早く着いてたんだがな』
ギガル『グフッ←』
あたしでさえもたまに感じるラフューの鬼のような視線にギガルが目を泳がせた
なんていうか・・・心強いって言うか・・・
くま「おやおやこれは・・・海姫、貴様は何かを勘違いしているようだが・・・」
エルノ「コイツ・・・どうやらお前の命を狙ってたみたいだなぁ
それをしらばっくれるとか・・・ますます見逃せねーぞ・・・」
リノ「・・・あたしの命を狙っていたとしてもそれはもう無理みたいね。・・・さあどうする?」
もしもコイツが本当に大仏男に指示をされたなら他にも誰かが頼んだはず・・・
あたしの命を狙うとか・・・何処のどいつだ・・・!?
あたしたちと蛆虫熊の間でイナズマのような物が流れ始めた途端・・・
?「うおおおおおお!!!!」
モリアの城の近くで水色のゴリラのような物と、大きな変な物体が空に上がったかと思うと
大きな地響きのような物がここまで聞こえた
ラフュー『今のは?』
リノ「おそらく・・・麦わら一味だ。ミィル」
ミィル『なに?』
リノ「ミィル、ベガルス、エルノはこの先にいる・・・ナミ達の回復に行って来て」
皆「!!?」
くま「・・・」
・・・・ちょ、何で皆して驚いた顔すんの!?
ミィル『・・・リノ?』
エルノ「お前、どうした・・・?」
リノ「・・・テメェーら・・・後で・・・」
ベガルス『行く!行く!!行くから落ち着け!!』
ミィル『行ってきまーーす!!』
あたしの周りの空気がバチバチ言い始めた事で三人が青ざめた顔をすると、
エルノがベガルスの尻尾を掴んでミィルの後を追っていった
最初からそうして話を聞いてればいいのにさ←
くま「海賊の手助けとは・・・貴様、何を考えている
俺が言えばどうなるのかは分かっているのか?」
リノ「別に言った所でどうだっていいけどね。
もともと七武海に入る気はなかったけどあんたが言った所で・・・
大仏男・・・いや・・・センゴク元帥は動くとでも思ってんの?」
くま「・・・どういう事だ」
幼かったあたしがアイツに出した交換条件。
・・・大仏男はずっとその条件を守ってきたし、あたしもそれをずっと守って来た
リノ「あたしが例え裏切った行為をしてもアイツはそれを許してくれる」
くま「・・・・ほう。お前とセンゴク元帥の間にそんな約束が・・・」
リノ「アンタが何を仕出かそうがあたしには関係ない。
例えアンタをここで殺しても・・・いいって事だよ。」
暗闇の中でさっきみたいに黄色い光が出始め、
数秒もしない内に蛆虫熊の黄色い光線があたし達の元放たれた途端に
リノ「ギガル!!」
ギガル『おうよ!』
風船のように飛んできたギガルが直前から狭る黄色い光線を飲み込むと
くま「!?」
ギガル『これまずい!返す!!』
お腹の中に溜まった光線をそのまま蛆虫熊の顔面めがけて放射した
「「ズドドドンッ」」
・・・うん、流石はギガル←
・・・お前、森を滅茶苦茶にしすぎ・・・
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