ハーデスは転生者!?
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第六話 俺、元教皇と話します
前書き
ハーメルンにも書きましたが、シオンの口調が変な感じがするかもしれまんが、そこは見逃してください。
後、無理やりすぎるかな・・・・(汗
やぁ。ハーデスこと黒羽零士です。
俺は今ジュデッカの一室にて"とある人物"と話しをしているんだ。
その人物とは・・・・・・・・・・・・もう分かるな・・・・・・・・・・
「・・・・・なるほど。つまり、貴方達は別世界から来たハーデスであり、この世界に居た本来の・・・・・・・・私の知る"ハーデス、双子神、108の冥闘士"は、こことは違う位相空間の"時の牢獄"と呼ばれる場所に封印した。そう言うのですね?」
「そうだ。しかし、あまり驚かないんだな?」
「・・・・いや、これでもかなり驚いている方ですよ」
「そうかなぁ・・・・・まぁいいか。それより、これで俺達の事は分かってもらえたかな、シオン?」
そう。俺と話しをしているのは、聖域の教皇にして、元牡羊座の黄金聖闘士のシオンである。
前回。俺はヒュプノスの指摘を受けた後、シオンに仮初の命を与えたんだ(仮初の命を与えた際、肉体は全盛期仕様にしておいた)。仮初の命を与えてから数時間後に、シオンは目を覚ましたんだ。目を覚ましたシオンは周りを見渡して、俺達・・・・・・・・と言っても、その時は俺とヒュプノスしかその場に居なかったんだが・・・・・シオンはヒュプノス額の印を見るとかなり驚いていたが、直ぐに冷静になったんだ。
冷静なったシオンは、『貴方達は何者だ?』っと聞いてきたんだ。取り敢えずヒュプノスとテレパシーでちょっと相談をした後、俺とシオンの二人で話しをする事にしたんだ。話すと言っても、アリシアに話した事をそのまま話すんだけどな・・・・・
タナトスとアリシアは、シオンが目覚めるのを待つ事に飽きてしまい、二人でエリシオンに行ってしまった。アリシアの冥衣には俺の血がついてるから余裕で超次元を移動ができるからな。
ヒュプノスには、俺がシオンと話してる間、エリシオンに行ってタナトスとアリシアの様子見とアリシアに小宇宙の訓練を頼んだ。アリシアは、偶然とはいえ小宇宙に目覚めている・・・・・・それも冥界の掟に縛られない第八感?の小宇宙にだ。だが、アリシアは小宇宙をコントロールする事がまだ出来ないので、ヒュプノスに小宇宙のコントロールの仕方を頼んだんだ。
序でに、アリシアが身に纏ってる冥衣・・・・天死星プルートの冥衣に付いてたはずの大鎌も探すよう頼んでおいた。あの大鎌が何処にいったかすごく気なるんだが・・・・・・俺がアリシアの体をペタペタ触ったら・・・・・・・・うん、考えるのはやめよう・・・・・・・。
で、現在。シオンには俺達の事を一通り説明が終わったところだ。
「貴方達の事は分かった。だが幾つか分からない事があります。聞いてもよろしいか?」
「・・・・何かな?」
さて、何かは聞かれると思ってたが・・・・何を聞かれるのかな? 内容によっては、アリシアと同じで、真実と嘘を混ぜた話しをするけど・・・・・・・・・・・・・出来ればヒュプノスが言ってた事にはならないでほしいな。
「まず貴方達は、一体何時からこの世界に居たんですか?」
ここは、普通に答えてもいいかな。
「何時から・・・か。そうだな・・・・・この世界に来たのは、約10年位前だな」
「10年前・・・・・・。では、私達・・・・・聖域の事は?」
「この世界のハーデスを封印してから、冥界を色々と調べてな。そこで聖域の事を知ったんだ」
本当は最初から知ってたけどな・・・・。
「・・・・・なるほど。では、アテナが生誕していた事は・・・」
「アテナの生誕の事は、少し前に知ったばかりだ」
アテナが"この時期"に生誕する事は知っていたが、生誕したの知ったのは本当についさっきだったからな。
「少し前に・・・? それはどういう事ですか?」
「聖域の教皇であるシオンが、急に死んで冥界に来た時は驚いてな。直ぐに聖域で何が起こったのか調べさせて、その時にアテナが生誕した事を知ったんだよ」
「ッ!? なら、現在の聖域の事や、アテナの事も・・・」
「・・・・ある程度知ってるが・・・・」
「教えください!! 聖域は・・・・・・アテナはどうなっているのかを!!」
シオンは、俺が今の聖域の現状を知ってるや否や、興奮しながら聖域とアテナの安否を聞いてきた。つか興奮しすぎて怖い。
「わ、分かった、分かったから落ち着けシオン」
「あ・・・・・申し訳ありません」
「いや別に構わないさ。さて、聖域とアテナの事だが、さっきも言ったがある程度しか知らないが構わないか?」
「構いません。どんな些細ない事でも構わないの教えてください」
この世界は、恐らく"原作版"に近い世界だろう。だがそれでもこの世界の事がイマイチ分かっていないから、シオンには"ある程度知ってる"と答えたが・・・・・。取り敢えず分かりきってる出来事だけを話すか。
「分かった。まずは・・・・・・やはりアテナの事が一番に知りたいよな?」
「はい。アテナは・・・・私が死んだ後、アテナの身は大丈夫なんですか?」
「そうだな。簡潔に言うなら、アテナは大丈夫だ。」
「ッ!? そうですか・・・。アテナは無事だったk「だが・・・・・」・・・だが?」
「アテナを救うために、一人の聖闘士が代わりに亡くなったが・・・」
「ッ!? 一人の・・・聖闘士? ・・・・・その者の名は?」
「黄金聖闘士、射手座のアイオロスだ」
「なッ!? アイオロスがッ!!。私が死んだ後、聖域で一体何が・・・」
「こちらも、あまり良く分かってはいないんだが・・・・・・・・・何者かがアテナを暗殺しようしていたらしい」
「アテナを暗殺ッ!? 一体誰が・・・・・まさかサガが・・・・・」
小声でサガの名前を言ってるな。まぁ取り敢えず今は知らないフリっと・・・・
「・・・・・心当たりがあるのか?」
「あ、いえ・・・・・何でもありません。続きをお願いします」
「・・・分かった。さっきの続きだが、アテナが暗殺されそうなとこをアイオロスが救い出したんだ。だがその暗殺者が何故か、アイオロスがアテナを抹殺を試みたと声高に叫び、アイオロスは逆賊とされたんだ」
「ッ!? 何故聖域の者は、その暗殺者の言葉を鵜呑みにしたんだ・・・・・」
「これが良く分かっていなくてな。報告では、そいつは教皇の法衣とマスクを着けていたとか着けていなかったとか・・・・・」
原作に近い並行世界だとしても、実際に見た訳じゃないからこう言っておくか。
「私の・・・・・教皇の法衣とマスクを?」
「あぁ。だがこの辺の報告が曖昧だから、よく分からないんだが・・・・・」
「・・・・・いや、恐らくその報告は正しいと思われます。教皇の法衣とマスクを着けて声高に叫べば、誰も疑わないでしょう」
「そうか。取り敢えず話を続けるが、いいか?」
「はい、お願いします」
「分かった。アイオロスは逆賊として、聖域の者から追われる立場になった訳だが。アイオロスは自分の聖衣を携え、アテナ共に聖域を脱出しようとしたらしい。だが脱出の途中、刺客に深傷を負わされたらしいんだ。そして、聖域から脱出後、アイオロスは近くを通りかかった人物にアテナと自分の黄金聖衣を託し、亡くなったんだ」
「アイオロス・・・・・。では、彼も冥界に?」
「いや、彼は冥界には来ていない。さっきも言ったが、近くに居た人物・・・・・・名を城戸光政と言うんだが。彼にアテナと自分の黄金聖衣を託して亡くなった後、魂はそのまま黄金聖衣に取り憑き、アテナと一緒に日本に行ったんだよ」
死して尚アテナを守るためについて行くアイオロスは、まさに聖闘士の鑑だな・・・・・・・
「・・・・アイオロスは死して尚、アテナをお守りするために・・・。しかし、アイオロスがアテナを託した御人・・・名を城戸光政と言いましたか。一体どの様な人物なのですか?」
「・・・・城戸光政。グラード財団の総帥をしてる人物という事は分かっている。・・・が、その他の事は調べきれなかった」
・・・・ここまでの流れが原作と同じみたいだが、城戸光政だけは分からん。原作版とアニメ版ではあの人違うからなぁ。取り敢えず下手に説明して、実際見た時と違っていたらマズイから、分かっている事だけを話した。
「・・・・・そうですか。調べきれなかったのであれば仕方ありません・・・」
「・・・・すまないな。さて、これで俺が知ってるアテナの事と聖域の事は話したが、まだ聞きたいことがあるか?」
「・・・・・・・・」
「うん? シオン?」
あれ? シオンが考え込んでる?
「聞こえてるかs「最後に・・・」うん?・・・最後に?」
「最後に一つ聞いてもよろしいか?」
「あぁ、なんだ?」
「・・・・・貴方は何を隠しているんですか?」
「なに・・・?」
「貴方の話の中で、途中、胸がざわつく事が何回かありました。貴方は知らないかもしれませんが、この感じは・・・・230年前、ある者と対峙した時に感じたモノと何処と無く似ているんです」
ある者って・・・多分それってメフィスト事だよな・・・・・・。
「貴方は・・・・・何かを意図的に隠して話してる、そんな気がしてならないんです」
あちゃ~・・・・、こりゃヒュプノスの言う通りになるかな・・・・。
―――――数十分前―――――
俺は、目の前にシオンが『貴方達は何者だ?』と聞いてきたのでヒュプノスと相談した
『おい、ヒュプノス。シオンが何者だと聞いてるが・・・なんで分かったんだ?』
『・・・・・確かシオンは、前聖戦で本物のハーデスとヒュプノスを見ているので、私たちが別人だと直ぐに気づいたんでしょう』
そう言えば、シオンってLCでヒュプノスも、ハーデスも一回は見てたな。俺達が別人・・・・いや別神かな・・・・だと直ぐに気づくか。
『さてこうなると、シオンには私たちの事を説明せねばなりませんが・・・・・』
『あっ、だったそれ俺がやるよ』
『・・・よろしいので?』
『構わない。それに、原作キャラの一人のシオンと話してみたかったんだ』
『分かりました。・・・・・それで、私は?』
『そうだな・・・。じゃあ、俺が話してる間、ヒュプノスはエリシオンに行ってくれないか?』
『エリシオンにですか?』
『あぁ。今タナトスとアリシアがエリシオンに居るはずだから、二人の様子見と、アリシアに小宇宙のコントロールの仕方を教えてやってくれ。まだアリシアは小宇宙を発しても、コントロールが出来ないはずだから』
『・・・・そう言えば、アリシアは小宇宙をコントロール出来ていませんでしたね。では、エリシオンに行き、アリシアに小宇宙のコントロールの仕方を教えておきますね』
『頼む。後、アリシアの身に纏ってる冥衣・・・・プルートの冥衣に付いていた大鎌も探してといてくれ』
『分かりました。では、零士様もシオンに私たちの説明をお願いします』
『おう。じゃあ『ただ注意してください』・・・・何を?』
『これから零士様が話をするシオンは、聖域の教皇。もしかしたら、嘘や隠し事を見破る可能性がありますから・・・・』
『気にしすぎだよヒュプノス』
『だといいんですが・・・・』
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はぁ~。ヒュプノスの言うとおりなってしまったか。まぁ途中までは良かったんだがね・・・・。仕方ない・・・
「流石、聖域の教皇か・・・」
「では、やはり・・・・」
「あぁ。シオンの感じた通りだ」
シオンには真実を教えるか・・・・
「・・・・シオン、これから話すことは他の者には秘密にしてもらえるか?」
「他の者・・・・というと?」
「これから増えていくだろう、俺の冥闘士や聖域(サンクチュアリ)の者達とかだ」
「・・・・・分かりました」
「助かる。さて、シオンは俺が意図的に何かを隠しながら話してると言ったが、正しくその通りだ。俺は色々と知っていながら、それらを隠しながら話していた」
「・・・色々と知っていた?」
「あぁ。例えば、シオンが双子座のサガに殺された事。アイオロスからアテナを託された城戸光政の事。そして・・・・シオンがさっき言った、230年前に対峙した者って言うのは、天魁星メフィストフェレスの杳馬じゃないか?」
「ッ!? 何故それを!?」
「言ったろ、 俺は色々と知っていたんだ。俺が元居た世界でシオンは・・・・・聖闘士は、ある本の物語で書かれているんだ」
「本の・・・・物語で?」
「そうだ。時代系列が古い物語では、シオンが経験した前聖戦の事が書かれている」
「なんですって!?」
「もし間違いがなければ・・・・・・前聖戦でハーデスの依代となった少年の名はアローン。当時のアテナはサーシャという名の少女。そして、常にアテナの側に居た、当時の天馬星座の聖闘士の名は・・・・テンマ」
「ッ!?・・・・・・その通りです。アローン、サーシャ、そしてテンマ・・・・・懐かしい名だ。だがこの名を知ってるのは、最早私と童虎のみのはず・・・・・では・・・」
「そう。俺は元居た世界で、その本を読んでいた。そしてその本には、この時代の出来事や、これから起きる事も書かれているんだ」
「では、私たち聖闘士の事も、サガが私を殺す事も、アテナが暗殺されそうになった事も・・・・・」
「あぁ、全て知っていた。だが、知っていただけで、実際それが起きた事を知ったのは、本当についさっきだったんだ・・・・・」
アテナ生誕の時や、シオンが殺されてる時は、丁度地獄界を見て回っていた時だったからな・・・・
「・・・・そう・・・ですか。・・・貴方は先程、これから起きる事も書かれていると言いましたが、一体何が起こるんですか?
「そうだな・・・・色々とあるが、強いて言うなら海王ポセイドンとの聖戦か・・・」
「なッ!? 海王ポセイドンとの聖戦がこの時代で!? 一体何故・・・」
「その話をする前に、一つ聞きたい事があるんだが?」
「・・・なんですか?」
「最近、スニオン岬の岩牢に誰か行かなかったか?」
「スニオン岬の岩牢・・・ですか? どうだったか・・・・・いや、確か私が殺される前にサガがあの近くに居たような・・・・・それが何か?」
となるとスニオン岬の岩牢には既にカノンが入ってる状態か・・・・・
「・・・・・実はスニオン岬の岩牢の奥には、"ある物"があるんだ」
「ある物?」
「封印された、ポセイドンの三叉の鉾」
「なんですって!? ではポセイドンがこの時代に目覚めるのは、まさかサガが・・・・」
「いや、サガじゃないよ。シオンは、サガに双子の弟が居る事は知ってる?」
「それは・・・・・カノンの事ですか?」
「知っていたのか?」
「あったことないが、名だけは知っていました」
「そうか、なら話が早い。サガが何故、スニオン岬の岩牢に行ってたかというと、弟のカノンを幽閉するためなんだ」
「幽閉? 何故ですか?」
「カノンは、アテナとシオンの暗殺をサガに唆して、彼の怒りを買ったんだ」
「サガが? だがそれでは矛盾してしまいます。カノンが私とアテナを暗殺しろと唆して、サガが怒る位であれば私は殺されなかったはず。ですが、私はサガに殺され、冥界に来てしまってる・・・・・この矛盾は?」
「・・・・シオンを殺したサガは、サガであってサガでない者・・・・・・彼は二重人格なんだ・・・・・・それも、善と悪の極端に偏った人格なんだ。そして、シオンを殺したのは、サガの悪の人格。悪の人格は、カノンがずっと、サガに悪への誘惑をしていたせいで生まれたものなんだ」
「ッ!? では、あの時のサガの豹変は、悪の人格が主体になってたためのものだったのか・・・」
「そうだ。そして、カノンは、幽閉された後、岩牢の奥にあるポセイドンの三叉の鉾を見つけ、海界に行き、そこで・・・・・」
「ポセイドンの封印を解く。そういう事だったんですね・・・・・・・まさか、今代の聖戦の原因が聖域から発生するとは・・・・・」
シオンは相当ショックだったのか、顔を暗くしているな・・・・・
「でも、心配は無いと思うぞシオン」
「・・・・何故ですか?」
「忘れてないか? アテナは、この時代に生誕したんだろ? だったら"彼"もまたこの時代の生誕してるんだから」
「彼?・・・・まさか!?」
「そう・・・・アテナの側には、常に天馬星座が居るんだから・・・・」
こうして、シオンには俺の知ってる事を・・・・・・・・全てじゃないが教えてしまった。
・・・・・うん、後悔はしてねぇ
後書き
やっぱ、シオンの口調と後半の流れが無理やりすぎる・・・・かなぁ(汗
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