ハーデスは転生者!?
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第五話 俺、現牡羊座の師と金色の死神の姉に出会う
前書き
連続投稿です
やぁ、ハーデスこと黒羽零士だ。
前回起こったことを話そうか。
地獄門の近くで小宇宙を感じた俺達は、その小宇宙を感じる場所に行ってみたんだ。そしたらとんでもない人物が二人倒れていたんだよ。
取り敢えず、俺達は倒れていた二人を連れてジュデッカに戻ってきてから、二人をジュデッカの中にある少し広い部屋に寝かせたんだ。
その後、俺はすぐタナトスに地上の聖域の様子を確認させに行かせたんだ。
そして・・・・・。現在俺とヒュプノスは例の二人を寝かせている部屋で、二人のことについて話し合っている。
その二人とは・・・・・・。
「なんで"シオン"と"アリシア"が一緒に居たんだと思うヒュプノス?」
そう。地獄門の近くで倒れていたのは、聖域の教皇にして、原作開始年から243年前の前聖戦の生き残り、先代の牡羊座だった、教皇"シオン"と・・・・・。
リリカルなのは(無印)にて、プレシア・テスタロッサがジュエルシードを使用し、アルハザードにあるであろう死者蘇生の秘術で蘇生させようとしていた娘、フェイト・テスタロッサの姉?の"アリシア・テスタロッサ"だった。
「それは分かりませんね零士様・・・・。もうアテナが生誕してもおかしくはなかったので教皇シオンがこちらに来るのは時間の問題でしたが・・・・・・・まさかアリシア・テスタロッサまで一緒に来るとは・・・・・」
ヒュプノスもこれは想定外のようだったみたいだな・・・・・。しかし分からないことが二つあるだよな・・・・
「そうか。しかし・・・・なんで死人のはずのアリシアからは小宇宙を感じるんだ?」
一つ目はアリシアの小宇宙について
ここ冥界には掟というのが存在する。俺はまだ冥界の掟を変更していないので、基本死人(亡者)は小宇宙を持たない・・・が、冥闘士か、或いは第八感の小宇宙に目覚めた者だったら、この冥界の掟に縛られることなく小宇宙を発することが出来る・・・・・・・生者だろうが死者だろうが・・・・。
「それも分かりませんが、もしかしたら死因に関係があるのでは・・・・? アリシア・テスタロッサの死因は、多分ですがプレシア・テスタロッサが行った魔導実験で亡くなったと思われます。その時にアリシア・テスタロッサは、死に直面した瞬間に小宇宙に目覚めた・・・・・。それも小宇宙の真髄である第七感を飛び越え第八感に・・・・」
聖闘士星矢では、小宇宙に目覚めるには三つの方法がある
一つ目は"修行"
これは聖闘士に当てられる。聖闘士は過酷な修行を・・・・・それも死と隣合わせの修行を行い、精神的にも肉体的にも極限状態にすることで自分自身の中にある宇宙を感じやすくし、それをコントロールすることで小宇宙に目覚めるという方法
二つ目は"神の意思に選ばれる"
これは海闘士に当てられる。海闘士は神の意思・・・・・この場合はポセイドンによって、小宇宙の目覚める資質のある者(既に目覚めている者)が選ばれ、海闘士となり小宇宙に目覚めさせられるという方法
三つ目は"肉体を作り替える"
これは冥闘士に当てられる。冥闘士の大半は小宇宙に目覚めることのなかった普通の人間なのだが、魔星の宿命付けられた人間が冥衣を纏うことで、肉体を作り替えられ小宇宙に目覚め、コントロール出来る体にする方法
これらが聖闘士星矢見られる小宇宙の目覚める方法になる
だが、この三つの"小宇宙に目覚める方法"とは別にもう一つある
それは"死に直面、死を覚悟する"という場面で、偶然小宇宙に目覚めるというものである。
だがこの小宇宙が偶然目覚めた者の殆どが死んでしまう。
それは、この小宇宙の目覚めには・・・・・
――――――死に直面・・・・"怪我や病気で死にかけてたりする状況"――――――
――――死を覚悟する・・・・"迫り来る死に対して覚悟せねばならぬ状況"――――
と言ったことが当人の目の前で起こっているので、急に小宇宙が目覚めてもその場でコントロールすることが出来ず、先に述べた二つで死んでしまうということが殆どである・・・・・。
だが、希に天性の感覚で小宇宙をコントロールし"死に直面、死を覚悟する"と言ったものから生き残る者が極わずかであるが存在している・・・・・
アリシアの場合は前者で、死に直面・・・・・ヒュプノスも言ったが、恐く魔導実験の事故で死にかけてる時に、偶然小宇宙に目覚めたんだと思われるが、いきなり目覚めた小宇宙をアリシアはコントロールすることが出来ずに死んでしまったと思われる・・・・。
しかし・・・
「・・・・・死に直面した瞬間、小宇宙の真髄第七感を飛び越え、第八感に目覚めた・・・か。だがヒュプノス、本当に第七感を飛び越え、いきなり第八感に目覚めることなんて可能なのか?」
俺が知る限り、原作の星矢達五人の青銅聖闘士は、皆第七感に目覚めるのですら相当苦労していた・・・・。十二宮の黄金聖闘士達との戦いで、星矢達は皆重傷を負いながらも、なんとか第七感に目覚めていったのに。死に直面で小宇宙に目覚めたアリシアは、小宇宙の真髄第七感を飛び越し、冥界で小宇宙が発することが出来る第八感に目覚めるなんて本当に可能か・・・・?
「自分で言っておいてなんですが、そうなんですよね・・・・・。本当に第七感を飛び越えいきなり第八感に目覚めるなんて可能なのかと・・・」
やっぱりヒュプノスも、いきなり第八感に目覚める事が可能なのかと疑っていたんだな・・・・
「まぁアリシアの小宇宙のことはまた考えるとするか・・・。次に・・・・なんでシオンが死ぬ時期にアリシアは死んだんだ?」
二つ目の分からないことはアリシアの死んだ時期である
アリシア・テスタロッサは、リリカルなのは(無印)の時期で26年前に死んだと告げていた。
リリカルなのは(無印)の年代は2003~4年だと推測しても、26年前では1977~8年。
シオンが死んで冥界に来てから数年後に冥界に来るはずだが・・・。にもかかわらずアリシアはここにやって来ている。
「そこもまた分からないんですよね・・・・。ここは並行世界ですから、時間関係に狂いが生じるのでは?」
「まぁそれが妥当なのかなぁ・・・・・」
ホント色々と分からないことが多いなぁ。
俺とヒュプノスがアリシアについて色々考えていると・・・・
バァーーーン!!!!!!!!
突然俺たちの居る部屋の扉が思いっきり開かれ、何かがもの凄いスピードで入ってきた
「うわッ!? なんだ! タナトスか!?」
「いえ違います! あれは!?」
もの凄いスピードで入ってきた存在は・・・・・
「「冥衣!?」」
俺達が造った天星三十六星の冥衣の一つだった。
「なぜ冥衣が勝手に・・・・。しかもあの形は零士様が造った・・・」
「あぁ・・・。俺が造った冥衣、天星三十六星の冥衣の内の一つ、"天死星プルートの冥衣"だ」
そこにあったのは、零士が造った"天死星プルートの冥衣"だった。
プルートの冥衣は、零士が『冥界って言えばプルートは欲しいな』っと半ば悪ふざけで造ってしまった冥衣だ。
外見は黒いマントのような物で覆われているから体の部分とかはよく見えない。手には死神の鎌を連想するような大きな鎌を持っている。
「プルートの冥衣がアリシアの前に?・・・・・って何!?」
プルートの冥衣はアリシアの前に佇むと、いきなりオブジェ形態から分解して寝ているアリシアに装着された。
「プルートの冥衣がアリシアに装着された・・・・。しかも一個一個のパーツが小さくなってる!?」
体の小さいアリシアには冥衣はブカブカのはず・・・・。だが冥衣はアリシアの小さな体に合わせて、所々のパーツが小さくなってアリシアの体に装着された。
「・・・おかしいですね。死者であるアリシア・テスタロッサには、まだ仮初の体を与えていませんから冥衣は装着出来ないはず。にも関わらず冥衣は装着出来た・・・・・?」
「あッ、そうだよ。なんで冥衣が装着出来てるんだ?」
冥衣とは、本来"生きた人間"が装着する物である。死者でも、ハーデスから仮初の体を与えられ者は冥衣を装着する事が出来る。だがアリシアは死者であり、仮初の体を与えられていない・・・言わば魂のままの存在だ。にも関わらず、アリシアは冥衣を装着した。何でだ? 第八感に目覚めているからか・・・・? それとも・・・・
俺とヒュプノスは、目の前で起きた出来事に二人揃って考え込んでいた。すると・・・・
「・・・うっ・・・・・うん」
「「ッ!?」」
驚いた。アリシアが目を覚ました。
アリシアは起き上がって、まだ寝ぼけているのか辺りを見渡している。
「ここ・・・・何処? お兄さんとお姉さんは・・・・・誰?」
頭を横に傾げながら俺達に聞いてきた・・・・。取り敢えずテレパシーでヒュプノスと相談せねば。
《どうするヒュプノス?》
《どうすると言われても・・・・。起きてしまった以上、彼女には真実を言ったほうが・・・・・》
《それはどうかと思うぞヒュプノス。相手は・・・多分だが5歳の女の子なんだぞ、そんな子供に真実を言うのは酷じゃないか?》
《・・・・それもそうですね。取り敢えず、この場所と私たちの名前を・・・・零士様はハーデスの名前でお願いします》
《いいのか?》
《はい。アリシア・テスタロッサは・・・・言わば異世界人です。5歳の女の子が、この世界の神の名前や、死後の世界の事を知るはずはありませんから》
《・・・・それもそうか。分かった》
テレパシーでの相談が終えアリシアの問にヒュプノスが答えた。
「貴女の質問ですが、ここはジュデッカと呼ばれる場所で、私はヒュプノスと言います、こちらの方は・・・」
「俺の名前はハーデスだ」
「・・・・ここはジュデッカ? お姉さんがヒュプノス・・・・? お兄さんがハーデス・・・・?。・・・・・そっか・・・・私死んじゃったんだね」
「「エッ!?」」
アリシアは、俺達の名前とこの場所のことを聞いたら自分が死んでいると気づいた!?
《おいおいヒュプノス、アリシアが自分が死んじゃったって言ってるぞ!? どういうことだよ!?》
《私に言われても・・・・。取り敢えず、なんで死んだと分かったのか聞いてみますね》
《そうしてくれ》
「えっと・・・・・貴女はなんで自分が死んだと思うのですか?」
「え? だってお姉さんは"ねむりを司る神"のヒュプノス"なんでしょ? それにそこのお兄さんが"めいおうハーデス"で、この場所がジュデッカなら・・・たしか・・・・めいかいの第八ぷりずんコキュートス・・・・だったかな? まッいいや、とにかく、めいかい一番奥の場所のことだよね、違ってた?」
「・・・・・・・・・・・・」
おいおい!? 幾ら何でも知り過ぎてないか? ヒュプノスなんかあまりのことにフリーズしてるぞ・・・・・・。てか異世界人じゃなかったのか? それに本当に5歳の女の子なのかこの子? 取り敢えず、ヒュプノスがフリーズしてるから本当にアリシア・テスタロッサなのか俺が聞いてみるか・・・・
「なぁ、君の名前はなんていうんだ?」
「私? 私はアリシア・テスタロッサだよ」
やっぱりアリシアか・・・・
「じゃあ次に、君は・・・・アリシアは何処で俺やヒュプノスのこと、この場所のことを知ったのかな?」
「死んじゃったお父さんが教えてくれたの」
死んだ・・・・お父さんだって!?。アリシアのお父さんって、確かアリシアが2歳の時にプレシアと離婚したんじゃ・・・・・・。とにかくもっと情報がほしいな・・・・
「アリシアは、お父さんから俺達のことや、この場所のことを教えてもらったのかい?」
「そうだよ。お父さんは"ちきゅう"って世界の出身で、よく"ぎりしあ"の神様のお話をしてくれたの」
アリシアのお父さんがギリシャの神々のことを話してくれた!? しかもこの地球出身だと・・・・・・。まさか・・・・
「そうなのか・・・・。それでアリシア・・・・・・君は"小宇宙"と言うものは知ってるかな?」
「うん知ってるよ。確か体の中にあるうちゅうのこと・・・・・・だったかな?」
・・・・これで少しは分かったぞ。アリシアのお父さんってのは、ギリシャの・・・・・・それも聖域に関係のある人物の可能性があるな。
仮にアリシアのお父さんとやらが海闘士だったとしても、その可能性はまずありえないだろう。恐く少し前に、サガの弟カノンはスニオン岬の岩牢に幽閉されたはずだから、しばらくしてからポセイドンの三叉の鉾を見つけて海界に行ってから、初めて海闘士が動き出すんだから。
旧ハーデスの冥闘士は、イケメン神様に全員封印されているから論外。
|神闘士|《ゴッドウォーリアー)》は・・・・いるのかな?。この世界の聖闘士星矢って漫画版なのか? それともアニメ版なのか? あのイケメン神様に聞くの忘れていたな・・・・まぁ取り敢えずアリシアともう少し話してみるか。
「大丈夫だよ。小宇宙のことはそれであっているよ」
「よかった・・・・・・。それより私なんでこんな物を着ているの?」
アリシアは自分が装着している冥衣のこと言ってきた。
黒いマントのせいで冥衣全体がよく分からなかったが、アリシアが今冥衣を装着したからよく分かる・・・・・・一言で言うならフェイトのバリアジャケットに似ている。黒いマントがアリシアの肩に付き、体はいつの間にかフェイトと同じ黒いレオタードに包まれていて、頭、胸、肩、腕、腰、足にと冥衣が装着されていた。そして一番特徴的な鎌であるが・・・・なくなってるんだよ。
アリシアの何処を見てもあの鎌が見当たらない。何処にいったんだ・・・・? まぁ、また今度探すか・・・
「その冥衣はアリシアに勝手に装着されたんだよ」
「サープリス? それってお兄さんを守る闘士・・・・えっと・・・スペクターが身につける鎧だよね?」
「そうだよ。それもお父さんが教えてくれたのかな?」
「うん。私が寝るときにお父さんがよくお話をしてくれたの、お兄さんを守る闘士はみんなこのサープリスを身につけて戦うんだって、魔法も使わずに・・・・・・。てことは、私はお兄さんの闘士になっちゃったんだね。でもお兄さん・・・・ハーデスはとても悪い神様だってお父さんが言ってたけど・・・・・お兄さんはそうは見えないね。」
俺が悪い神様・・・・・・か。そんなこと言うのは聖域の関係者以外俺は知らないぞ。アリシアのお父さんって一体何者なんだ?
まぁ、アリシアは俺は悪い神様には見えないって言ってくれた・・・・・なんかちょっと嬉しいな。
「そうかい。ありがとうアリシア」
俺はアリシアの頭を撫でた
「くすぐったいよ/////」
頬を赤くしながらアリシアはそう言ってきた・・・・・・ナデポってこんな幼女でも効くのか・・・・?
「ねぇねぇお兄さん、あそこのお爺さんは?」
アッ! シオンのことをすっかり忘れていた・・・・
「あの人かい? あの人は・・・・・おいヒュプノス何時まで固まってるつもりだ」
さっきからずっと固まっていたヒュプノスにデコピンをしてやった
「イタッ!?・・・・・何するんですか零士・・・・ハーデス様?」
おい!? 今思っきし俺の名前を言ったよな!?
「れいじ?」
ほらアリシアが反応した・・・・
「アリシアは気にしなくても・・・・・」
「それもお兄さんの名前なの?」
「・・・・・・・・」
目をキラキラしながら俺に聞いてきた。この頃の小さい子供は好奇心の塊だから何でも知りたいんだよね・・・・・・。特にアリシアは・・・・・・
《ヒュプノスのバカ、アリシアが俺の零士って名前のこと聞いてきたじゃないか》
《すみません、つい癖で・・・・》
《ハァ~~、しょうがない教えておこうかな俺のこと・・・・》
《エッ!、教えるんですか零士様!?》
《全部本当のことを教える訳じゃないよ。所々嘘を込めた俺のことを教えるのさ。流石に俺が転生して神様になったって言ったら色々まずいだろう?》
《ですが・・・・・分かりました。私とタナトスのことは?》
《そこもなんとかするよ》
取り敢えずヒュプノスとタナトスのことも一緒に説明するか
「そうだよアリシア。俺の名前はハーデスだがもう一つ名前を持ってる・・・それが零士って名前なんだ」
「へぇ~そうなんだ。・・・・あれ? お父さんはそんなこと言ってなかったよ?」
「それはそうさ。君のお父さんが知ってるのは、多分"この世界に居た本来のハーデス"のことだよ」
「本来のハーデス? それはどういうこと?」
「俺は・・・・"別の世界から来たハーデス"だからだよ」
ここで俺は嘘を言った・・・・。だがこれは真実でもある。本当に俺は"転生してハーデスになってしまった"が、別の世界・・・・つまり俺が元居た前世の世界からこの世界にやって来たから・・・・・間違えではない。アリシアには悪いが、ここからは嘘と真実を混ぜた話だ
「別の世界・・・・?。それはかんり世界みたいな世界から?」
「いいや、俺はアリシアが言う管理世界とかそんな世界から来た訳じゃない・・・・・。俺は・・・俺達はもっと遠い世界からここへ来たんだ」
「俺"たち"?。たちって、お兄さんと一緒に誰かが来たの?」
「あぁ。それはそこに居るヒュプノスと、今使いに行ってるタナトスが俺と一緒にここに来たんだ」
本当はヒュプノスとタナトスは俺の無意識部分を削って生まれた存在なんだけどな
「へぇ~・・・。じゃあお兄さんの居た世界って私も行ける場所なの?」
「いや、行けないと思うよ」
「どうして?」
「俺達が居た世界は、神しか通れない道(嘘)じゃないと行けないんだ・・・・そして、実は何処にあるのか分からないんだ」
「エッ? 分からないの? お兄さんが居た世界なのに?」
「うん分からないんだ。・・・・・元居た世界で色々あってね、俺達はその世界から出て行かないといけなくなったんだ。ヒュプノスとタナトスと一緒に、その神しか通れない道って場所を進んでたんだけど途中で何かに当たって、その神しか通れない道から落ちてしまったんだよ(嘘)、そして気がついたらここへ来ていたんだ」
「そうなんだ・・・・じゃあここに居たハーデスは?」
「彼は・・・・・俺(イケメン神様)がこことは違う、別の位相に存在している"時の牢獄"って場所に封印したんだよ」
「凄いねお兄さんは・・・・。でもその"時の牢獄"って場所は大丈夫なの?」
「大丈夫だよ、そう簡単に出てこれないから(イケメン神様がヘマをしてなければね・・・)」
「そうなんだ、じゃあ・・・」
まだ聞いてくるのか?、結構教えたつもりなんだけど・・・・
「あのお爺さんは結局誰なの?」
あっ・・・・・・また忘れていた。影薄くなってないかシオン・・・
「ああ、彼は・・・アリシアは聖闘士って分かるかな?」
「うん分かるよ。セイントは・・・・えっとアテナ様を守る闘士でしょう?」
俺達のことを知ってるから聖闘士のことも普通に分かるんだな
「その通りだよアリシア。彼はね、その聖闘士の本拠地の聖域で教皇をしていた人なんだよ」
「えッーーー!? サンクチュアリのきょうこう様なの?」
「知ってるのかい?」
「うん。お父さんが言ってたんだけど、きょうこう様って確か二百数十年前?のせいせんって戦いで生き残った二人のゴールドセイントの一人で、すっごい長生きしてる人だよね」
「ほう、凄いねアリシアは」
そう言ってまたアリシアの頭を撫でた
「えへへ////」
俺が撫でると女の子はやっぱ顔は赤くなるんだなぁ・・・・
「まぁその教皇なんだが・・・」
俺が教皇のことを説明をしようとしたら、いきなり扉が開いた・・・・
「ただいま~! 今帰ってきたよ!」
入ってきた者はタナトスだった
「おっ、帰ってきた。お帰りタナトス」
「お帰りなさいタナトス」
「うん、ただいま零士、ヒュプノス」
タナトスが帰ってくるのに意外と時間かかったな・・・
「ねぇ、お兄さん。この子は・・・?」
「うん? あぁそうか。アリシアは初めて会うんだったな、こいつはタナトスだ」
「エッ!? この子が"死を司る神"のタナトスなの!?」
アリシアはかなり驚いてるな
「アッ!? 目が覚めたんだ。・・・・なんでこの子は冥衣を装着してるの零士?」
「俺もよく分からないんだ・・・・・。多分、冥衣がアリシアを認めた・・・・・のか?」
「へぇ~そうなんだ。じゃあ零士を守る初の冥闘士だね。よろしく、僕はタナトス」
「私はアリシア・・・・。ねぇ本当に君がタナトス?」
「そうだけど・・・?」
「こんな小さい"男の子"が神様なんて・・・・凄いなぁ」
「失敬な!、僕は男の子じゃないよ!」
「ウソ!? じゃあ女の子なの?」
「そうだよ!」
アリシアはタナトスを男と勘違いしたな・・・・。やっぱ分かりづらいのかな?。まぁタナトスとアリシアはどことなく似ているからスグに仲良くなれるな・・・
「まぁまぁ。それよりタナトス、聖域はどうだった」
「うん。やっぱりサガには悪の人格が生まれていたよ。そしてアイオロスも、アテナと黄金聖衣を城戸 光政のお爺ちゃんに託して死んじゃった・・・・」
やっぱ原作通りになってしまったか・・・・
「それでアイオロスは? 冥界に連れてきたのか?」
「ごめん、無理だった。アイオロスの魂は死んだ直後、黄金聖衣に取り憑いちゃって、そのまま持って行かれたから話す暇もなかったよ」
アイオロスは、死して尚アテナを心配するか。さすが次期教皇に任命されるだけの男だな
「そっか。それでタナトス、今何年なのか分かったか?」
取り敢えず、今の年さえ分かればそこから次の時期を割り出せる
「うん調べたよ。地上は今1973年だってことが分かったよ」
そうか1973年か・・・・。つまりアリシアは4年も早くここに来てしまったのか・・・
これで原作開始が、聖闘士星矢が13年後、リリカルなのはが30年後だな・・・・。つか、俺どうやってリリカルなのはに関わるんだ?。いやもう関わってるな、なんせここにはフェイトの姉のアリシアが居るんだから・・・・。取り敢えず・・・
「よく調べてくれたな、ありがとうタナトス」
タナトスの頭を撫でておく
「ふにゃ~~//////」
今度は猫のように鳴きますか・・・・
「いいなぁ~。私も撫でて"零士お兄ちゃん"」
ッ!!??
「・・・零士・・・お兄ちゃん?」
「うん。そう呼んじゃいけない?」
・・・な・・なんですかこの可愛い生き物は!? この年で上目遣いでやられたらどんな男でも堕ちてしまうじゃないか・・・。俺はロリコンじゃないからな、ロリコンじゃ。大事な事なので二回言いました。
「あぁ、いいよアリシア」
「ありがとう零士お兄ちゃん////」
俺に抱きついてきたアリシアの頭を撫でた・・・・・。再三言うが俺はロリコンじゃないぞ。いいかロリコンじゃないからな!!!
「あのーー、そろそろこの人をどうにかしませんか・・・・」
ヒュプノス(若干嫉妬のオーラが出てる)が指し示す人物は・・・
「・・・・また忘れてた」
教皇シオンである・・・・
後書き
本命は、9時に・・・・
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