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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  番外編007話 0082.5話

 アースクレイドル内部のアギラ・セトメに与えられた研究所。そこでアギラ・セトメとその部下であるクエルボ・セロの2人がシリンダーの中に入っているオウカ・ナギサの調整を行っていた。

「どうですか、セトメ博士。オウカの状態は?」
「拒否反応が出ておるの。まあ、予測しておった事じゃが」
「スクール時代、彼女はラトゥーニを可愛がっていました。やはり、その記憶のせいで……」
「いや、原因はそれだけではなさそうじゃ」
「え?」
「シャドウミラーの、アクセルとか言ったか? 奴が妙な事をアウルム1に吹き込んでくれたようでな。己の存在意義に疑問を感じておるようじゃ。全く、人形に完全な自我など必要無いというのに。それと、こちらも強いショックを引き起こしたようじゃが、どうやらブロンゾ28が生き残っておるようじゃな」
「アラドが!?」
「レコーダーにそれらしい会話が記録されておった。アクセルの余計な言葉とブロンゾ28の生存。それらのせいでアウルム1の深層意識に乱れが生じ、拒否反応を起こしたのじゃろうな。ブロンゾ28め、欠陥品のくせに悪運だけは強いようじゃの」
「では、睡眠調整中のゼオラにアラドが生きている事を……」
「この際じゃ、奴に関するアウルム1とブロンゾ27の記憶をリセットし、再構築しよう」
「もしや、それは……」
「そうじゃ。ブロンゾ28を完全に敵だと思い込ませる。その方がアウルム1とブロンゾ27も任務を遂行し易かろう、フェフェフェ。それとアクセルとかいうのはワシの人形に余計な事を吹き込むようじゃからの。奴に対する敵対心も植え付けておくとしようかの」

 こうして、アギラ・セトメとクエルボ・セロ、2人の作業は進められる。
 一方は嬉々として、一方は苦悩の表情を浮かべながら。
 それでも2人はオウカの記憶調整作業を進めるのであった。 
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