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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
  電話。2

エース「んで、お前、親父たちとはどんな関係なんだ?」


リノ「天と地」


エース「真面目に答えろや…」


いや、真面目に答えてるんだけど←


腐れ縁って奴みたいな感じじゃないのかなって思うんだけど←←


だって一緒に居たくないのに、あいつらが近付いて来るしさ


天があたしで、地があいつら((キリ


まさにこんな関係になりたいわ。



リノ「で、そういうアンタは?白髭海賊船に乗り始めたのはいつぐらい?」


エース「…十年ぐらい前か…」


リノ「ジンベエっていうハイテンションの魚人族野郎、いた?」


エース「…近くになら…」


リノ「あーなる程」


エース「?」


…あたしがちょうど、白髭海賊船を抜けて海軍に捕まった時か…


それならまあ納得だわ。


エース「お前まさか…白髭海賊船のクルーだったのか!?」


リノ「あー…まあ…」


エース「…どうりで仲が良いはずだ」


リノ「新しいクルーが来たってのは聞いてたけどまさかのお前とは」


エース「偉く上から目線だな」


リノ「てことはあたしが先輩ね(笑)」


エース「な……」


ニコっと悪戯っぽく微笑むと、驚いた表情をしたかと思うと目を反らして何処かを見る


…何なんだ?(笑)


リノ「え、何?何で顔赤いの?(笑)」


エース「お前ェーが…悪ィんだよ…」


リノ「え…?もう一回言って」


エース「俺は二度も言わねーよ」


行き成り立ち上がったかと思うと、


少しずつあたしに近付いて来る。


電撃の盾でどうにかしようとも思えたけど、


エース「……」


口角を上げて笑うコイツの顔を見てれば警戒心は微かに消えてった気がする。


……あたしがずっと嫌い続けてた男の手が徐々に伸びて来て、


それでも盾は反応しない。一瞬だけ、電撃をくらうかもって思ってたコイツの手が一瞬だけ止まると


止まっていた手があたしの前髪に触れる


リノ「っ…!?」


エース「……攻撃、しないのか?」


リノ「…して欲しいならするけど」


エース「いや、遠慮しとく」


………初めて、男の人に髪の毛を触られたと思う。


頭の中で[こいつは危険だ]って囁くあたしがいるけど、


完全に今の思考は止まったままみたいで、あたしの前髪に触れてた手が


あたしの頬に触れそうになった途端…


『プルプルプル~プルプルプル~』


ハッとして、立ち上がってドアから一番遠い場所に移動すると小でんでん虫を取り出して


バクバク鳴っている心臓の音を無視して電話に出た


リノ『はい…?』


『今度はちゃんと出てくれたようじゃのう』


前までのあたしならこの声を聞いただけで反発してたのに、


今はそんな状態じゃない…。


リノ『…お前か』


『何じゃその言い方は』


リノ『ああアホ面思い出してね』


『毒舌とはまさにこの事じゃが…前の件じゃ』


リノ『前・・・?』


『七武海の者じゃが』


エース「?」


リノ『で、誰なの?』


『クロコダイル、と言うそうじゃ。』


リノ『…あー…そいつか』


窓ガラスから反射して見える不思議そうな顔をチラッと見ただけで、


元通りのあたしに戻っていってる感じがハッキリと分かる。


…あたし、忘れるな。


〝男〟は信じちゃダメ…本当に信じても良い人と、そうじゃない人とハッキリ見比べないと駄目…


あたしを裏切った男と言う名の蛆虫…


…あたしの人生をどん底に落としたアイツら…


あたしから自由を奪ったアイツら…


あたしから幸せを奪ったアイツら…


…所詮、コイツ(エース)もアイツらと同じ…


……信じて裏切られて、痛い思いを痛感したくないなら…信じるな。


リノ『邪魔者は排除する』


エース「…?」


『ああ、頼んだぞ。』


生き残れるのは、孤独を知る〝最強者〟だけ。


他は何もいらない。本当に信じれる仲間さえいれば…


リノ「あたしはあたしの仁義を貫き通す。」


エース「は…?」


リノ「一緒に旅するとは言った。けど、邪魔だと思ったら遠慮なく排除するから」


エース「な…っ!?」


リノ「邪魔して来たら許さないから」


電撃の盾が、あたしの周りで小さく反発し合う。


独りになって、空虚にはなりたくない。同じ過ちは何度も侵したくない





















それから麦わら海賊船は、あたし達がいた島を離れてアラバスタを目指して走り続ける


一つ変わった事と言えば、


ナミ「リノもコレ、飲んでみなよ~」


ビビ「すっごく美味しいですよ!!」


ナミとビビが、あたしを名前呼びして妙に近付いて来てる事。


一定範囲以内にしか近付いては来ないけど、あたしが階段のとこに座って海を見渡してたからだと思うけど


二人は色々と持って来てくれていた。


けど、あたしはなかなかこの船の食事を口にする事は無かった。


肝心のレオンはチョッパーと遊んでるし、皆はワイワイやってて


あたしだけが一人で、海を見渡していた


ナミ「……」


ビビ「……」


リノ「…おせっかい」


ナミ「お節介って良い物よ?」


リノ「……」


ビビ「一緒に、いいですか?」


リノ「……」


どうせ嫌だって言っても、遠慮なしに座る人たちだし。


リノ「どーぞご勝手に」


ビビ「リノさんありがとう!!」


リノ「いーえ」


ナミ「結構、話してみると面白いわね(笑)」


リノ「でしょぉ?分かる~?」


ナミ「どこのオバサンよ(笑)」


ビビ「あははは(笑)」


あたしの隣にビビが、如何にもお嬢様風に口の少し前に手を当てて笑う


水色の髪も凄く、綺麗だし聞かなくたって分かるけど


この子、〝アラバスタの王女様〟だよね…?


ナミ「―――でさ、ここから本題なんだけど~

三人でガールズトークしましょっ!」


行き成り声を小さくさせたかと思うとあたしでさえも意味の知る言葉に、


ビビが顔を赤らめた。


そこって顔、赤らめるのか?←


ビビ「が、ガールズトーク…だなんて(照)」


リノ「え、何?好きな人でもいんの?」


ビビ「え…っ?!//」


ナミ「リノ直球すぎ(笑)」


リノ「だって早く知りたいもんじゃん」


あれ、これが普通なんじゃないの?


あ、あれか、あたしだけか、早く知りたいって思うのは(笑)


ナミ「でも私も知りたっーい!!ビビ、誰を好きになったの!?」


ビビ「そっ…それは…!!」


なんだ、あたしよりも先に知りたいのってナミじゃん(笑)


しかも何気にビビの顔が赤いし、相手は蛆虫だろうが何だろうが気にしないけど←


ナミ「で、誰なのよ?」


ビビ「…_____君」


ナミ「きゃぁぁぁぁ!!!!言ったぁぁぁ」


リノ「へ~」


ビビよりも顔を赤くさせたナミが、階段の手すりをバシバシ叩きながら興奮をする


…蛆虫だからあんま気にしないけど、まさかビビがあの人を好きだとは←


ビビ「そ、そういうお二人は…!?//」


ナミ「私はいないよ(笑)恋愛対象として見れないわよ」


ビビ「リノさんは?」


リノ「まあ同じかな。蛆虫とか興味ないし」


ナミ「あらあら(笑)電話での〝よぃ〟って言ってた男とは結構親しげのような感じだったけどー?」


リノ「ああ、あのアホ鳥か。」


二人「「鳥!?」」


リノ「アイツの能力が鳥で」


二人「…鳥…」


ナミとビビが顔を見合わせて、


眉間に皺を寄せたまま二人が同じ言葉を口にする


リノ「アイツとは…幼馴染っていうか?(笑)」


ビビ「じゃあ結構、昔から一緒にいるって事ですか?」


リノ「まあそんな感じかな。周りからは兄妹みたい、って言われてたし」


ナミ「兄妹、良いわね~」


リノ「良くないでしょ(笑)」


ナミ「私、兄妹愛とかしてみたいわ」


リノ「兄妹?(笑)」


ナミ「あ、でも私の場合は姉妹か(笑)」


リノ「え、何、まさかの女好き?」


ナミ「ちょっ、違うわよ~!!」


ビビ「さすがに女の子同士は…」


ナミ「ち、違うのよビビ!!」


リノ「勘違いされてるし(笑)」


ナミ「リノってばー!!」



あたしが笑い始めると、ビビも笑い始めて、それに続くようにナミが笑い始める。


まさかここまで、楽しい話が出来るとは思ってなかった。


レオンが嬉しそうな目であたしを見ていたとは知らなくて、


蛆虫第一号(エース)もあたしはを意味有り気な目で見ていたとは知らなかった。


ナミ「ていうかさぁ…リノ、その服しか持ってないの?」


リノ「肌の露出とか嫌いだし」


ビビ「えぇ~何だか勿体無いですよ~」


リノ「だって肌が黒いのとか嫌いだし」


ナミ「え、白?」


リノ「白((キリ」


あたしが即答で返すと、ナミが真剣な目であたしを見始めたかと思うと


立ち上がってあたしの腕を掴む


リノ「ちょ(笑)目がマジで怖いんだけど」


ナミ「リノの服を変えるわよビビ!!」


ビビ「はいっ!!」


リノ「は∑!?」


…リノ・スターフィリア、マズい展開になってきました。


さああたしの人生、どうなる事やら… 
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