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転生とらぶる

作者:青竹
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魔法先生ネギま!
  0286話

「全く、信じられませんわ!」

 それがあやかが部屋に帰ってきて一番最初に放った言葉だった。
 幸い千鶴と夏美は風呂に行ってるからいいようなものの、多少は魔法バレに関して考えて欲しい所だ。

「で、どうしたって?」
「ですから、エヴァンジェリンさんと茶々丸さんです! あんな可愛いネギ先生に対して攻撃魔法を使ったり、ぼ、ぼ、ぼ、暴力を振るったり。あまつさえあの華奢な首筋に舌を這わせるなんて……あ、そんな。駄目ですわ。いえ、是非私から……あぁっ!」

 話している途中で妄想に浸りあちらの世界に旅だってしまったあやかの後頭部へと、以前神楽坂から譲って貰ったハリセンを叩き付ける。
 パァーンッという小気味よい音と共にこちらへと戻って来るあやか。

「あら? 今、私は何を?」
「エヴァとネギのやり取りだろう?」
「……そう言えばそうでしたわね」

 そう言って、話を元に戻すあやか。
 その話を聞くに、あの後ネギを追っていった神楽坂、朝倉、あやかの3人だったが特に見失う事もなく後を追えたらしい。理由としては、エヴァにしろネギにしろ認識阻害の魔法を使わないままに空を飛びながら派手に魔法を撃ち合っていたからだ。いくら夜で周囲が暗くても、それは確かに目立っただろう。
 と言うか、この3人以外によく見られなかったものだ。あるいは見られても麻帆良特有の認識阻害の結界で誤魔化せたのかもしれないが。
 とにもかくにも、その魔法の撃ち合いではネギが勝ったらしいのだがそこに茶々丸が登場。ガイノイドである茶々丸は肉体的には一般人の子供とそう変わらないネギをあっさりと取り押さえたそうだ。そして登校地獄の呪いを解く為にネギの血を吸おうとしたエヴァへと神楽坂が跳び蹴りで突っ込みを入れたとか。その後は、そのままエヴァ&茶々丸とネギ&神楽坂の戦いになりそうだったのだが、そこに一足遅れて朝倉とあやかが登場し、結局エヴァは退いてくれたらしい。
 エヴァが退いたのは、あやかに手を出して俺と敵対するのを避ける為か、あるいは単に人が多くなって、騒がれるのを面倒臭く思った為か。はたまたそれ以外の理由があるのかどうかは知らない。だが、エヴァは退散する際に俺との関係を匂わせるような事を捨て台詞として残したらしい。
 ……おのれ。最初から巻き込む気満々じゃないか。

「で、結局俺の事は?」
「その、ネギ先生がエヴァさんを怖がって泣いてしまわれたのであの場は誤魔化せたのですが……」
「時間の問題、か」
「ええ。何せ朝倉さんが魔法をしっかりと見ているのが大きかったですわね。アスナさんだけならお馬鹿だからどうとでも誤魔化せたのでしょうが」

 朝倉に聞かれていたというのが致命的だな。スクープの為なら平気で自分の身を囮にするのだから、それに関係しているだろう俺を見逃すというのはちょっと考えにくい。不幸中の幸いなのは、その場にネギがいた事か。情報を持ってるかもしれない俺と、実際に魔法を使ったネギ。どちらを重要視するかは考えるまでもないだろう。
 いや、それでもいずれはより多くの情報を求めて俺の所にも来るだろうが。

「で、その朝倉は?」
「さすがに泣いているネギ先生に対して質問責めにするのは気が咎めたらしく、大人しく寮に戻りましたわ。……もっとも、後日この件についての話は聞かせて貰うと言っていましたが」
「なるほど。なら朝倉の方は暫くは大丈夫か。……にしても、神楽坂にもう魔法がバレていたとはちょっと予想外だったな」
「ええ、あの様子では相当前から知ってたようですわね」

 まぁ、それに関してはあやかも人のことは言えないだろう。と言うか、魔法に関して知ったのは3ヶ月程前になるあやかの方が早いのだから。

「で、結局俺とあやかに関しては?」
「そちらに関しても、後日との事で……」

 さて、どうしたものか。本来なら記憶操作とかそういうのは好みじゃないんだが、それに目を瞑って朝倉の記憶を操作してもらうというのはありか?

「いや、無理だな」

 正確には余り意味が無さそうだというのが正しい。言うまでもなく、魔法学校を卒業したばかりのネギは魔力のコントロールがそう上手くはない。最近は収まってきたが、何かちょっとした事で武装解除の魔法を暴発させているのがその証拠だろう。そして朝倉は常にスクープが無いかを探っている根性の据わったパパラッチ……もとい、記者だ。この組み合わせを考えると、ここで記憶を操作してもそのうちまたバレそうな気がする。
 となると、裏側に引き込む?
 その方法がベストではなくても、ベターではあるのだろう。だが、何も知らない一般人を多かれ少なかれ危険な魔法に関わらせるのはさすがに気が引ける。
 中学生とは言っても、既に14~15歳。昔で言えば元服……いや、女子中学生であるのを考えると裳着と言うのか。特に3-Aでは精神的にとても子供とは思えない人物も多くいる。朝倉に関してもその1人だろうし、本人がきちんと危険を認識した上でこちら側と関わってくるのならそれはそれでありなのだろうが。

「一度、会って話す……いや、その前に学園長とだな」
「アクセル君?」

 あやかの不思議そうな表情を横目に、携帯を取り出して登録されている近右衛門の番号を押す。
 数秒の呼び出し音の後、電話に出る。

「もしもし、学園長か。俺だ、アクセルだ」
「何か用かの?」
「しらじらしい。先程ネギとエヴァがぶつかったのは知ってるな」
「うむ。なにしろ派手にやってくれたからのぅ」
「その件で魔法を知っているあやか、千鶴。魔法をバラす予定の近衛、神楽坂以外の全く関係の無い人物にネギが魔法を使ってる所を見られたんだが……」
「……本当かの?」

 さすがに一般人に魔法バレをするのは避けたいのか、近右衛門の声が低くなる。

「ああ。ネギとエヴァの空中戦を思い切り間近で見ていたらしい。取りあえず今夜はネギがエヴァの怖さを肌で感じて泣いてしまったおかげで、魔法に関して追求するといった事は無かったらしいがな」
「ちなみに、その生徒の氏名は?」
「朝倉和美」
「ひょっ!? それってもしかしてまほら新聞の記者をしている彼女かの?」

 朝倉、学園長にまで名前が知られているとはな。

「ああ。それでどうする? この場合はやっぱり記憶消去か?」
「それが正しいんじゃろうがのぅ。……アクセル君としてはどう思う?」
「記憶消去は確かに好みじゃないが、この場合は逆効果……とまでは言わないがそれ程意味がないかもな」
「何故じゃ?」

 近右衛門に聞かれ、先程自分が感じた内容を話していく。

「……うーむ、確かに普通にありそうな話じゃ。じゃが、このままという訳にはいかないぞい?」
「ああ、それは俺も理解している。そこで、明日の朝早くにでもその件について朝倉、俺、エヴァ、学園長。後、学園にいるのなら高畑の5人で相談したいんだがどうだ?」

 俺のその言葉に数秒近右衛門が沈黙し、やがて溜息を吐き出す。

「うむ、よかろう。タカミチ君に関しては現在出張中じゃから4人で、となるの。もっともエヴァが面倒くさがらずに来るかどうかは分からんが」

 まぁ、確かに封印されているとは言っても吸血鬼は吸血鬼。朝が苦手なのはしょうがないか。

「ならエヴァに関しては来たらという事にしておくか。朝倉に対しての連絡はどうする?」
「うーむ、本来ならタカミチ君かネギ君に頼む所なんじゃが……」

 高畑は現在出張中で麻帆良に不在。ネギに関しては出来れば秘密にしておきたい、か。

「分かった。なら連絡はこっちで取らせて貰う。明日の午前7時に学園長室でいいな?」
「うむ、そうしてくれると助かる」

 近右衛門との会話を終了して電話を切ると、あやかの方へと視線を向ける。

「聞いてたな。明日の朝に学園長室で朝倉の件について話し合う。朝倉に対してその辺を話しておいてくれ」
「ええ。それは構いませんけど……記憶の件は大丈夫なんでしょうか?」

 俺の言葉に心配そうな表情をするあやか。確かにあやかや千鶴は俺のおかげで何とか記憶消去を免れているが、朝倉に関しては……という所だろう。

「ま、その辺は朝倉次第だな。己の意志を持ってこちら側に踏み込んでくるも良し、危険を感じてこれ以上踏み込んでこないと判断するも良し」

 まぁ、後者の場合は近右衛門辺りに記憶消去されそうな気もするが……パパラッチと呼ばれる程の人物だけにその辺はしょうがない……のか?

「そう、ですわね。確かにあのような相手との戦いが日常になるというのを考えると踏み込まないというのも必要かもしれませんわね」

 あやかの脳裏に浮かんでいるのは、俺が吸収した魔法使い2人か。あるいは、その後のエヴァとの戦いか。……はたまたチャチャゼロ辺りとの模擬戦か。

「とにかく朝倉さんに連絡をしてみますわね」

 そう言って、自分の携帯を取り出すあやか。

「もしもし、朝倉さんですか? ええ、はい。雪広です。実は先程の件について至急連絡しないといけない出来事がありました。ええ、そうです。ネギ先生とエヴァンジェリンさんの……はい。それでですね、明日の朝7時に学園長室に来て貰えますか? そこで詳しい話をして貰えるらしいので。いえ、私は……ええ、ですが……まぁ、確かにそうですが。分かりました。ではそういう事で。明日の朝に迎えに行かせて貰いますので。ええ、ではまた明日。お休みなさいませ」

 そこまで言って、電話を切る。

「どうだった? 何やら揉めていたようだが」
「ええ、その……申し訳ありませんが、明日の朝の話し合いに私も出席させてもらってよろしいでしょうか? もちろんあくまでも立会人という形で結構ですので」
「立会人?」
「ええ。何しろ、朝倉さんにしてみれば明日の話し合いには誰がいるのか分からないので1人だと不安という事でしたので」
「学園長とは顔見知りじゃないのか?」
「確かに顔見知りではありますが、結局その程度の関係でしかありませんから」

 まぁ、確かに朝倉の言いたい事も分かる。俺は明日の面子についておおよそ知ってるから特に危険が無いと判断したが、朝倉にとっては突然学園長室に呼び出されたようなものだ。近衛経由で多少は知っているだろうが警戒するのも仕方ない。

「分かった。学園長の方には俺から連絡を入れておく。あやかに関しては学園側も立場を理解しているだろうから、特に問題はないだろう」
「申し訳ありません」

 俺の言葉に申し訳なさそうに頭を下げるあやかだった。 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:38
PP:625
格闘:262
射撃:282
技量:272
防御:272
回避:302
命中:322
SP:462
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    ???
    ???

撃墜数:376 
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