ヘタリア大帝国
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TURN75 ベルリン講和会議その二
「あの大怪獣のこともドクツ軍のこともね」
「何処に二十個艦隊もあったのかな」
マリーにしても不思議なことだった。
「サラマンダーといいね」
「噂では人間の兵士ではないとか」
セーラが言う。
「機械、アンドロイドの兵士ですか」
「ドクツの科学力だとあっても不思議ではないかと」
イギリス妹がセーラに言う。
「あの国では」
「その通りですが何時の間に実用化をしていたのか」
セーラが不思議に思うのはこのことだった。
「本当に奇怪なことばかりです」
「そのドクツの首都で講和か」
イギリスはこのことについても考えて言った。
「本当に訳がわからないな」
「だよね、何かとね」
マリーもイギリスに対して言う。
「僕も祖国さんと同じ考えだよ」
「ソビエトにドクツか、今度の同盟相手は」
ソビエトはそのままである。
「どうだろうな」
「イタリンもいるからね」
マリーは笑ってこの国の名前も出した。
「あの国もいるよ」
「正直あそこはどうでもいいな」
イギリスは今もイタリンについてはこう考えている。
「あの国はな」
「統領、総帥だったかしら」
エリザもこの辺りの知識は曖昧になっている。
「あそこの国家元首さんだけれど」
「あっ、何か脱出したわね」
マリーが言う。
「あの別荘から」
「イタリアさんとロマーノさんもです」
イギリス妹の発言にも緊迫したものがない。
「それにユーリ=ユリウス提督も」
「どうするんだよ、それで」
イギリスはセーラに問うた。
「イタリアにあの統領達は」
「日本に亡命したと思いますが」
セーラはスイス経由でそうしたと思っている。
「ですが特に」
「何もしないんだな」
「イタリンは別にいいです」
セーラにしてもこの国は重要視していなかった。
「どちらにしても戦争が終わればベニス統領も解放しましたし」
「あの人はいいんだな」
「悪人でありませんし野心も希薄です」
お気楽なだけだというのだ、そしてまさにその通りだった。
「そうした方ですので」
「どうでもいいっていうんだな」
「はい」
まさにそうだというのだ。
「あの人は」
「イタリア達もか」
「ドクツとは違います」
レーティア=アドルフ、そしてドクツ第三帝国とはというのだ。
「戦力としても大したことはないですから」
「そうだな。あの国は別にいいな」
「ただ。今回のベルリンでの会議にはイタリンも出席していますね」
「前の総帥、統領だったか」
イギリスが答える。
「来てるぜ」
「ぴえとろ前統領ですね」
「ああ、あの人がな」
「連合国に入るのなら特に」
構わないというのだ。
「いてもいいでしょう」
「何かイタリンには皆そんな感じだね」
マリーは笑ってこう言った。
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