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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?

作者:海戦型
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ドラゴンを呼んだ男のお話・2

 
前書き
総合評価が100越えたから続き書くわ。日間ランキングに上がっててびっくりしたのは内緒。

7月某日追記:↑2chで「上から目線みたいで鬱陶しい」的なことが書かれてました。仕方ないじゃん?この頃は本気で続ける気なかったんだもん・・・評価が伸びなくなったら放棄しようとか本気で考えてたんだもん・・・(←最低の屑)
 

 
 ~応龍皇内部~

「一時はどうなることかと思ったが・・・何とかなったか」

あの後、ドラゴンは俺の言うことを素直に聞いて亜空間に引っ込んでくれた。その際ドラゴンの情報とかが頭に入り込んできて・・・何と俺は応龍皇のバックアップによっていくつかの超能力が使えるようになっていることが判明した。で、早速その力の一つ、転移を使って”ここ”にやってきた訳だ。

にしてもまさかドラゴンの内部に居住スペースがあるとは予想だにしてなかった。結構広い。ついでにあちこちにお札とか謎水晶とか漢文っぽい文字とかが周囲をぐるぐる回っている。
しかも”龍玉”とかいう機関の余剰エネルギーとやらのおかげである程度内部でモノを作ることまで出来るらしい。

「ニートの部屋としては理想的だな、電気代も家賃も必要ねーし変な勧誘も来ねえ」

そういいながら、例の余剰エネルギー(無限力というらしい)で冷えた麦茶入りのポットとコップを具現化させる。便利すぎワロタ。果てしなくせこい使い方してる気もするが。

「そうだ、ここトイレも風呂も無えからこの際生活スペース作っちゃえ」

エネルギー全壊!逝っけぇぇぇーーーーー!!!


~しばらくお待ちください・・・~


出来た!完璧なワンルーム!ついでに来客用の部屋とか応龍皇のメインコンピュータ的なものと直結した部屋とかも作っておいた。

さて、落ち着いたところで早速本題にエンジェル入ろう。

「ではこれより一人ぼっちの作戦会議を始める」

だれとはなしているのだ。冗談はさておき俺の現在の問題を上げよう。

1、衣食住・・・今のところ問題ない。応龍皇の中マジ快適だわ~
2、年齢・・・この年で平日の町をうろついたらさすがに問題ありそうだな。
3、戸籍・・・上と同じく外を出歩いたとき面倒が生じる可能性あり。
4、名前・・・取り敢えず応龍皇の前の操者だったという孫光龍(そんがんろん)からとって光龍(こうりゅう)とでも名乗るか・・・我ながらDQNネームだな。
(実は自分の名前がちっとも思い出せない。転生の影響なのだろうか?)

で、一番の問題が・・・

「この世界はリリなのの世界らしいから、曰く『原作勢』に接触するべきかかどうかだな」

原作知らなくても断片的に情報は持ってる。確かこの話には「時空管理局」という超独裁独善組織があり、そこに見つかったが最後、勝手にクローン作られたりロロ雑巾のようになるまで働かされたり汚い大人たちの尻拭いをやらされたりしなければならないんだったと思う(※違います)
でも原作で最初に出てくる人はそれなりの良識を持ってたと思うので、その人と接触したら戸籍とかはどうにかなるかもしれない。
MAOH(魔王)は・・・どうしようか?応龍皇による海鳴町監視データによると彼女はジュエルシードというポンコツ願望機を封印するために奮闘中のようだ。つまり原作は既に始まっている。

魔王だの何だの言っても子供は子供(肉体年齢同い年が何を言うか)。(頭脳は)大人として手伝ってやりたくもあるのだが・・・


~イメージその1~

「君の宝石集めを手伝ってやろうか?但しなんでも粉々だよ?」
「やめて!世界が滅んじゃうから!!」
「さあ、ドカーンと行ってみようか! 応龍豪雷槍!!」

地球は滅んだ・・・

   GAME OVER


~イメージその2~

「手伝ってあげよう!カモン龍鱗機(※推定サイズ約70メートルです)!」
「え、ちょ、そんなの結界に収まりきらなギャァァァァァァァァァァ!!!」
「そいつが何機いるのか僕も知らないのさ!数えるのが面倒だからね!さあ、一斉発射だ!!」

日本は滅んだ・・・

   GAME OVER


~イメージ3~

「フェアに行こう、フェアに。先ずは軽く一発、龍王雷槍!!」
「え、ちょ、あれもはや雷とかそういう規模じゃなギャァァァァァァァ!!」
「おや、加減を間違えて町が真っ黒こげだねぇ?あっはっはっはっはっは!!」

海鳴市は滅んだ・・・

   GAME OVER


~イメージ4~

「助けに来たぜベイベー!俺が来たからにはもう大丈ぶべらっ!?」
「あ、ヤラレチャッタ」
「生身でいったい何しに来たんだあの人・・・」

光龍は滅んだ・・・

   GAME OVER



「最強ってこんなに不便だったんだな・・・」

何だコイツ糞キャラじゃねえかマジ使えねぇ(※この場合糞キャラは多分光龍本人です)。こんなことならもっと弱いドラゴン頼めばよかった。
そもそも俺にリンカーコアとかいう魔力路がなけりゃ魔法になんぞ関われんしデバイスを用意するにも・・・待てよ?もしかして応龍データベース使えば何か分かんないかな?


調査中・・・・・・


皆さん、大変なことが解りました。私こと光龍、リンカーコアに当たるものがありません。


「・・・ないなら仕方ないな!関わらなければいいだけの話よワハハハハハ!」

喜んでなどいませんよ?「これで楽できるぜひゃっほい!」とか全然考えてません。「夢のぐうたらニート生活は守られた!」とか露ほども思っていませんとも!
そう、これは仕方がないのです!未来の魔王様に力を貸せないのは私に魔力がないからという全く以て正当な理由があるからであって別にそれを免罪符にだらけまくろうとか考えていませんとも!!

「ま、どの道応龍の事知られるわけにもいかんし、不干渉で行きますか!」

とは言っても万が一のための自衛手段くらいは用意せねば。至急応龍データベースで調べてみましょうか。ん?さっきから口調が違う?上機嫌なせいじゃないですかねぇ。


調査中・・・・・・


皆さん、大変なことが解りました。今の俺は”念動力”という超能力が極度に発達してるみたいです。

俺の念動力出でいる事は・・・サイコキネシス、テレキネシス、テレパス、簡易な未来予知、テレポートなんかが出来るみたい。後はオリジン・ローとか言う力を通して物事の本質を感覚で理解したりするとか。嘘クセぇ、っていうかオリジン・ローって何だ。
しかし問題はそこではないのだ!問題は・・・この力が応龍皇とのリンクによって身についているという事実なんだよ!

つまり・・・どういうことだってばよ?という人に説明してやろう。

俺の念動力というのは機体の動力である真・五行器によって増幅される。ここまではおk?
で、その真・五行器というのはこいつのいた世界での『T-LINKシステム』というやつの機能と酷似してるそうだ。
T-LINKシステムは確かに念を増大させるが、実は”念で敵を無意識に引き寄せる”というとんでもないトラブル吸引性質を持っているらしい。それによって起こる危機がまた念を成長させるんだとか。
つまり、俺は現時点でガンガン敵を引き寄せるオーラみたいなものを発しているという事だ!!

以上、説明終了!!な、なんだってー!!


視界の向こうに無限に立ち並ぶトラブルという名の(フラグ)を幻視した・・・

「こうなったらもう騙し騙し生きていくしかないなぁ・・・はぁ」

テンションダダ下がりだよホント。あの司書野郎そのうち応龍皇の力で殴り込みにいってやろうか。果てしなく使いにくい上に厄介な力寄越しやがって・・・!

こうして力を持て余したり今後の方針を決めたりした俺は、腹が減ったので無限力を使って飯を食うことにした。取り敢えず大トロ丼作ってみる。

「マグロうめぇ。調理の手間省けるしやっぱこの力便利だわ」

どっちだよオレ。
・・・?なにかが応龍の(つの)に引っかかったみたいだ。引っかかるということはそれなりにでかい物だな・・・後で調べてみるか。



~その頃時の庭園~

その女―――プレシア・テスタロッサは自他ともに認める天才魔導師だった。
凡俗には決して理解できない理を理解し、あらゆる知的好奇心を追求し、学問や知識において彼女の右に出る者はいないほどだった。

だが、そんな彼女を以てしても、この次元世界にはまだまだ自分の理解の範疇を越えたものが存在するのだと認めざるを得なかった。何せ・・・たった今その”理解の範疇を越えたもの”に彼女の居城である”時の庭園”が引っかかって(・・・・・・)いるからである。

「推定サイズ8000㎞オーバーって・・・総エネルギー量は・・・ジュエルシード100個分すら軽くオーバー!?というかそもそも"これ"は本当に生物なの?それとも実は超大型ロストロギアなの?どっちだとしても非常識に変わりないけど!!」


事の始まりは、先ほど突然”時の庭園”があった次元に膨大なエネルギーを持った存在が侵入してきたことであった。それは頭部の形状から竜族、それも類稀な魔力を秘める「龍」と呼ばれる存在と酷似していた。
この外部から隔絶された空間に魔生生物が侵入してくることなど、それこそ伝説級の力を秘めた「災害レベル」の竜属でしかありえない。そこに思い至ったプレシアはすぐさま持ち前の分析力でその龍を調べようとし―――そこであることに気付いた。

龍の頭が一直線にこちらに向かっている。このままでは衝突する。
時の庭園は急な移動が出来るほど小さな城ではない。あれが正面からぶつかれば計画にどんな悪影響が起きるか分かったものではない。そこに気付いたプレシアは軽いパニックになった。
だからだろうか・・・あるいは気付かなくて幸いだったのかもしれないが、彼女はその龍のサイズが常識外れに大きい事に全く気付かなかったのだ。(それに気付いていたら最悪やけくそで何かしでかしたかもしれないということ)

そして慌てている間に時の庭園は龍に衝突・・・せず、角の間に器用に挟まった。

引っかかったことろで丁度龍は動きを停止。現在自分と庭園がどういう状況に置かれているか30分ほど理解できず呆然としたプレシアは、やがてゆっくり時間を掛けて「今の現状は自分の力では収拾できそうにない」という事を認識し、パニックから1周半ほどまわって逆に冷静さを取り戻した。


そしてどうにもできないなりに龍の事を調べ始めただが・・・

「分からない、考えれば考えるほど分からないわ!今までに確認された竜族の中でも最大サイズは全長6㎞ほど・・・それでも十二分に巨大なのに・・・」

まぁ当然こうなる訳である。スパロボ世界の古代中国って凄いよね。
だがその訳の分からなぶりが逆にプレシアの研究者魂に火をつけた。

「これは科学者としてこの龍の事を解明しない訳にはいかないわね・・・後ここから脱出するための庭園の改造にジュエルシードへの影響の調査にあれから発せられる未知のエネルギーの解析に・・・」

不治の病を負っているくせに元気な病人である。
なお、発せられている未知のエネルギーとは龍玉から発生する”無限力”の事である。



・・・無限力の本質は拡散された人間の意志。それはつまり死してなおその心を失わぬ者達の導きでもある。

プレシアは自分でも気が付かないうちに愛しい娘に”本当の意味で”出会える道に足を踏み入れたことに、露ほども気付いてはいなかった。そして病に侵されているはずの彼女の身体に”ある3人の意志”が力を貸し始めた事にも、やはり彼女はまだ気付いていなかった。


続く・・・? 
 

 
後書き
さらっとオリジナル要素や嘘要素色々混ぜてみた。オリジン・ローとか五行器あたりの設定はほぼ完全に俺の持論ですのでこの知識を基にスパロボファンと喧嘩しないでね?応龍皇の内部設定はほぼ想像で書きました。

俺の見立てではストライカーズでキャロが召喚してたヴォルテールが3~40メートルくらいだと思う・・・あれ?実は龍鱗機2,3機あれば原作勢蹂躙可能・・・かと思いきや、コメントでそれは無いと突っ込まれました。 
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