ヘタリア大帝国
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TURN73 思わぬ復活その十
「普通はね」
「まさかと思うから。まずはいいわね」
「そうだね。しかしヒムラー総統ねえ」
「それはかなり」
「何だろうね、あたし前から思ってたんだけれどさ」
プロイセン妹は難しい顔でドイツ妹に話した。
「あの人怪しくないかい?」
「妙なところが多いわね」
「一見さ、愛国者で総統への忠誠心も高かったけれど」
「物腰も悪くなくて」
「それでもね。妙なね」
「影があるというか」
「怪しいんだよ」
そうだというのだ、二人は何処となく察していたのだ。
それでプロイセン妹はこうドイツ妹に話した。
「あのさ、あいつが何考えてるかわからないけれど」
「何かあった時は」
「あたし達も動くことを考えておこうね」
「そうね。信用できjないから」
「絶対に信用できないね」
二人の間ではもうそうなっていた。
「あいつはね」
「ええ、それじゃあ」
「後急に二十個艦隊出て来たけれど」
「大怪獣まで」
そのサラマンダーである。
「あれは一体どうして動かしているのかしら」
「死んだ筈だったけれどね、サラマンダーって」
二人もこう思っていた、サラマンダーについては。
「封印されてたのかね」
「眠っていたか、北欧の奥底に」
「その辺りも気になるわね」
「あとあの戦力も」
「バルバロッサ作戦とアフリカに戦力の殆どを注ぎ込んでたんだよ、あたし等」
そのうえで戦っていたのだ。
「で、何で北欧から二十個も出て来るのよ」
「そこまでの戦力があれば東部戦線に投入していたわ」
ドイツ妹も言う。
「総統閣下なら」
「乗っているの人間じゃないみたいだよ」
プロイセン妹はドイツ妹にこのことも話した。
「どうやらね」
「機械とか?」
「みたいだね。アンドロイドを使ってるね」
「その機械が動かしているのね」
「みたいだね。怪しい話ばかりだね」
「ええ。ドクツが助かったのはいいけれど」
二人も滅亡は覚悟していたのだ、それからどうしようかと考えていたのだ。
だがそれは一変した、それはいいことにしてもだったのだ。
「ここはね」
「そうだね、これはこれでかなりまずいね」
「ドクツはこれからどうなると思っているの?」
ドイツ妹はプロイセン妹にこのことを問うた。
「貴女は」
「連合国に入るわね」
枢軸の軸だったがそれが、というのだ。
「欧州の四国でね」
「イタリンも入れてよね」
「ああ、その四国だよ」
これが新しい連合の顔触れだというのだ。
「あたし達にソビエト、そしてエイリスとイタリンでね」
「欧州と太平洋に分かれるのね」
「あの総統その辺りは甘くっていうかどうでもいいみたいだし」
プロイセン妹はこのことを見抜いていた、既にだ。
「どうやらね」
「そうね。じゃあソビエト軍と共闘して」
「昨日の敵はっていうけれど」
まさに今のドクツがそうだった。
「変わるものだよ」
「日本さんとはあまり戦いたくないわね」
ドイツ妹は個人的な感情をここで口にした。
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