| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

FAIRY TAIL~神々のドラゴン~

作者:晴れの日
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

2話

ガタンゴトン

揺れる電車の中、ナツは顔を真っ青にして、ただひたすら、断続的に襲ってくる吐き気と戦っていた。

俺は魔法を使っているので酔わない。水を俺の下に出して、塩分濃度を変えることで自分自身を浮かば

せている。気の毒に…。言い忘れていたが、ナツには絶対的な相棒がいる。喋れる二足歩行の猫、ハッ

ピーだ。エーラ(翼)というアビリティ系の魔法を使う。

「ところで、エルザさんはどんな魔法を使うんですか?」

「エルザでいい。仲間じゃないか」

「綺麗だよ。血がいっぱい出るんだ。相手の…」

「綺麗じゃないでしょ!」

「ロストさんはどんな魔法ですか?」

「俺か?俺は水のドラゴンスレイヤーだ。」

「ドラゴンスレイヤー!?ナツと同じの!」

「水を自在に操り、多少性質を変えられるんだ。」

「で、エルザそろそろ教えてくれたっていいんじゃないか?俺たちは何をすればいい?」

「そうだな…無理に連れてきてすまない。私たちの相手はアイゼンバルト、闇ギルドだ!闇ギルド相手

に一人は厳しいと思ったのでな付いてきてもらった」

「闇ギルド!?いいねぇ~腕が鳴るぜ!!」

「噂によるとアイゼンバルトは何か企んでいるらしい。私たちはこの計画を阻止する!」

そうしているうちに電車はあっという間に目的地の駅に。ってあれナツがいない!列車に置いてきちゃ

ったか…。

「仕方ない。取りに行くか」

「物扱い!?」

エルザは手早くレンタル魔導四輪のSEプラグを取り付けた。SEプラグとは、SELF ENERGY。運転手の

魔力を燃料に変える装置だ。故に、魔力を使えば使うほど、早く走る便利な乗り物だが、運転手の魔力

が枯渇すると、止まってしまう諸刃の剣だった。しかし、エルザの魔力はすさまじく、いくらスピード

を出しても無くなる気配がしない。

「列車だ。見えたぞ」

「ドカ~ン!」

列車が突然爆発した。爆発と同時にナツが出てきて…

「ゴチーン!!」

今のは痛い。ナツとグレイが思いっきりぶつかった。とにかくよかった。

「で、あの爆発はなんだ?」

「へんなやつに絡まれてよ~そういえば笛みたいの持っていたな~ララバイとかって言っていたよう

な?」

「!! ばかもの~」

恋人を振るときのようにエルザはナツの頬にビンタした。

「それは私たちが追っているものだ。なぜみすみす見逃した!?」

「???」

「さっき説明したろ!人の話はちゃんと聞け!」

酔っていたから仕方がないだろ…むちゃくちゃだ…。

「ララバイ?……はっ思い出した!」

「どうしたルーシィ?

「本で読んだことある。呪い歌…ララバイ……死の魔法………集団呪殺魔法!」

「!!!」

「これは想像以上にまずいぞ!奴らの目的はなんだ?」

「とにかく追うぞ!」

・・・

ここはクヌギ駅。

「全員降りろー!この列車はわれらアイゼンバルトが貰い受ける。」

アイゼンバルトのギルドマスター、エリゴールは死神エリゴールとも呼ばれ、風の魔法を使う。

「エリゴールさん!」

「カゲヤマ…どうしたこの壊れた列車…」

「それはまたあとで…手に入れましたよ、ララバイ。フフフ」

影と呼ばれるこの男は列車でナツと戦っていたやつであり、封印されていた禁断の闇魔法、ララバイの

封印を解いてしまった。

・・・

「くそ!遅かったか!奴らは先だ。急ぐぞ!!」

ロストたちが着いた時すでに連中の姿はなかった。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧