FAIRY TAIL~神々のドラゴン~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
1話
俺の名前はロスト・マクスウェル。水を操る魔法を使う。石造りの家々が並ぶマグノリア。王国東方に
ある街で、人口6万人。古くから魔法も盛んな商業都市。俺が所属している「妖精の尻尾」の本拠地にな
っている。街の中心には「カルディア大聖堂」が建っていて、町はずれにある魔導師ギルド「FAIRY
TAIL」に所属している。魔法専門誌の週刊ソーサラーなどに取り上げられるほど有名なのだ。ギルドと
は一種の組合。各ギルドによってそれぞれ紋章が定められており、ギルドのメンバーはその紋章を自分
の体や衣服に入れている。なお、依頼主やギルドのメンバー以外でも食事や買い物などの用事なら誰で
も出入りは可能。魔導士ギルド、傭兵ギルドなど、種類は様々。しかし、闇ギルドというものもあり、
解散命令を出されたにもかかわらず、それを守らずに裏で活動し続けているギルド。ほぼ犯罪組織と化
している。中でも「悪魔の心臓」「冥府の門」「六魔将軍」の3つのギルドは「バラム同盟」と呼ばれて
おり、闇ギルドの中心的な存在となっている。現存する闇ギルドの多くはバラム同盟の傘下に入ってい
る。そんなある日いつものようにギルドでジュースを飲んでいた俺は、ドアが勢いよくあけられ、壁に
ぶつかる音を聞いて、思わず口に含んでいたジュースを吹きそうになった。
「ただいま帰った。マスターはおられるか?」
いきなり入ってきていきなり叫んだ正体はエルザだった。エルザはS級魔導師で、換装系の魔法を使う。
魔法には大きく分けて2つあり、覚えて身につけた魔法を能力系、アイテムを持って使う
魔法を所持系と呼ぶ。店で売っている魔法のほとんどは所持系の魔法であり、能力系と比
べて比較的手軽に行使できる反面、そのアイテムを失う(盗まれる・なくす・壊れるなど)と使用でき
なくなるデメリットがある。ただし所持系魔導士が能力系魔導士に実力が劣るという訳ではない。
「マスターなら出かけているわ」
酒場のカウンターから声が掛かる。ミラと呼ばれる銀髪の女性は一見優しそうに見えるが、エルザと同
様S級魔導師。顔に似合わず怖いらしい。が、あることをきっかけに魔法の使用は控えているらしい。
「そうか…ならしかたない。ロスト、ナツ、グレイ話がある。」
「?」
「実は仕事先で厄介な話を耳にしてな…本来ならマスターに許可をもらうべきなのだが早期解決が望ま
しいと私は判断した。付いてきてくれるな?」
エルザに頼みとなれば断れない。決して好き、とか気に入られたい。とかではなく断ったら殺されるか
らだ!!そんななかナツとグレイはまずい感じになっていた。エルザは知らないが、ナツとグレイは
仲が悪い。お互いの魔法のせいなのか、性格の不一致なのかは知らないが、とにかく仲が悪い。しか
し、「ケンカするほど仲がいい」ということわざがあるように、ナツとグレイは語らずとも意志疎通が
できている。ようにも見える。見えるだけかもしれないが…
・・・
俺が駅に着いたときは予想通り、ナツとグレイは喧嘩をしていた。止めるのはめんどくさいな…。エル
ザが来るまで待つか。
「?」
ナツとグレイの喧嘩を呆れるように見ているひとりの女性がいた。金髪をなびかせて、目も覚めるよう
なスカイブルーのミニスカートから伸びる足や、くびれた足から少しも色気を感じないのは、腰に下げ
ている丸めた鞭と何本もの金銀のカギのせいだろう。
「ロストさんですよね?新人のルーシィーです。ミラさんに頼まれて同行することになりました。宜し
くお願いします!」
いきなり話しかけられた。俺のことを知っているのか
「こちらこそよろしくな」
「あ、エルザさん来ましたよ!エルザさんこっちです!!」
エルザが来たことにきづいたナツとグレイは速攻で喧嘩をやめ、肩を組み、エルザに挨拶。とくにナツ
はハッピー化してる
「なにこれ!?」
ルーシィはエルザの持っている荷物に驚いた
まぁルーシィがびっくりするのは無理もない。俺も初めての時は驚いたもんだ。この荷物の多さに
は…。トラック1台分くらいはありそうな荷物を軽々と片手でもっている。
「何が入っているの?」
「ぬいぐるみだ」
それは俺も知らなかった…
「エルザって意外とかわいいのね」
「ナツ、エルザに話があるとか言ってなかってっけ?」
「そうだった!」
相変わらず忘れっぽいな…
「エルザ!帰ってきたら俺と勝負しろ!」
またか…。ナツは今までエルザに勝ったことがない。キズ1つつけられていないと思う。無謀すぎる挑
戦だ…。今の俺なら勝てるとか言っているが、こないだ挑んだ時も言っていて、結局ぼこぼこにされて
いた。
「確かにお前は成長した。私はいささか自信がないがいいだろう。受けて立つ。」
終わったな、ナツ…。
ページ上へ戻る