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ハイスクールD×D 新訳 更新停止

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第1章
旧校舎のディアボロス
   第13話 仕事の被り

 
前書き
タイトルどうり、イッセー達は大公の依頼で、明日夏と千秋は『賞金稼ぎ(バウンティーハンター)』の仕事で対象であるバイサーが被ります。 

 
 俺達オカ研は町外れにある廃屋に向かっていた。理由はそこにいるはぐれ悪魔を討伐しに行く為だ。
 はぐれ悪魔とは下僕の悪魔が主を裏切るなり殺すなどをした悪魔の事だ。
 それの討伐依頼が上級の悪魔から届いたらしい。
 ちなみに明日夏と千秋は来ていない。悪魔、グレモリー眷属に届けられた依頼の為、眷属でない二人は連れて来れないのであった。
 それに行く所があると言っていたから丁度良かった。

「イッセー。私達の戦闘をよく見ておきなさい」
「はい」

 どうやら、今日の討伐を利用して俺に悪魔の戦闘と眷属の特性を教えてくれるみたいだ。

 ガサッ。

「「「「「ッ!?」」」」」

 廃屋の近くまで来たところで近くの草むらから音がして、みんなが即座に警戒する!

「ん?イッセーに部長、副部長に木場、塔城?」
「えっ!?明日夏!それに千秋も!」

 草むらから現れたのは明日夏と千秋だった。

「二人ともどうしてここに?」

 俺は二人に訊く。部長達も同じ気持ちの様だ。

「兄貴が俺達に「試しに討伐をしてみないかい?」って言ってきたんだよ」
「冬夜さんが?」

 どうやら、冬夜さんに『賞金稼ぎ(バウンティーハンター)』の仕事を試しにやらせてもらう事になったらしい。

「ここにみんながいるって事は……どうやら、討伐対象が被った様だな」
「っと言う事は、貴方達もバイサーを?」
「ええ、そうです」
「あらあら、どうしましょうか?」

 朱乃さんが困惑していた。

「まあ、良いですよ。今回はそちらに譲ります。イッセーに悪魔の戦闘と眷属の特性を教えるつもりだったんでしょう?」
「ええ、そうよ。でも、良いの?そっちも仕事なんでしょう?」
「良いですよ。仕事と言っても、個人で勝手でやる事ですから」
「そう。分かったわ。だったら、貴方達も見ていく?」
「良いんですか?」
「せっかくだしね」
「では、そうさせてもらいます」

 こうして 、明日夏と千秋を加えてはぐれ悪魔討伐に向かうのだった。

「そう言えば。千秋」
「何?」
「そのバックは何なんだ?」

 千秋は縦長のバックを背負っており、俺は気になったので訊いてみた。

 ジー。

 千秋はバックを開いて中に入っていた物を見せてくれる。

「それって?」

 何やら折り畳まれた物だった。

 ガチャ。

 千秋がそれを組み立てていく。

「それって……弓か?」

 組み立てられた物は所々が機械仕掛けにされた弓みたいな物だった。

「当然、普通の弓じゃねえぞ。魔物の類いを仕留めれる強化長弓(ロングボウ)だ。ちなみに名前は『黒鷹(ブラックホーク)』。名付け親は兄貴だ。鷹の様に獲物を仕留める黒い長弓(ロングボウ)でそう名付けたらしい」
「強化って、具体的にどんな事をしているの?」

 部長が明日夏に千秋の弓について訊く。

「こいつは特殊な素材を使って、兄貴の知り合いが魔力と機械仕掛けで作った長弓(ロングボウ)で、弦を引き続ける事で力が溜められ、放つ時にも加速を加えてさらに威力と飛距離を上げる仕様になっています。その分、反動が凄い為、普通の人間には扱えません。並の悪魔でも扱うのは難しいです。俺でさえ、たぶん数発で腕がイカれます」
「そんな物を千秋は使えるのか?」

 細めの体型の千秋にそんな物を扱えるとは正直思えなかった。

「千秋は鍛えて反動に耐え得るだけの脚力を持っている。截拳道(ジークンドー)はその努力の賜物だ」

 確かにあの時の蹴り技のキレは凄かった。

「受けきれない反動は受け流せる様にしているし、体への負担はそれ程高くない。術による強化も併用すれば、特に問題無く扱える」
「ち、千秋って、そんなにすごいんだな……」
「そ、そんな事無いよ……」

 千秋が照れて、顔を俯かせる。

「お喋りはここまで。そろそろよ」 
 

 
後書き
千秋の武器が登場です。弓です。
明日夏のも出す予定です。 
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