魔法少女リリカルなのは~過去を捨て今を生きる者~
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無印編!
この単細胞がッ!!
前書き
みなさんこんばんは。
本日友人数名と蛍を見に行った作者です。
でも、結局見つけられたのが数匹だった・・・。
それでも蛍を自分の目でしっかりと見るのは初めてだったからちょっとテンション上がった!
そのテンションを活かしてドンドン行きまーす!
それではっ
「艦長、来てもらいました」
そう言ってクロノは自動ドアの先へ進む。
ここってなにげに設備が揃ってるんだね。意外。
そして俺たちはクロノ続いて部屋の中に入る。
「・・・・・え?」
入った瞬間、言葉を失った。
壁は鉄なのに内装が純和風だった。
「まあ、お疲れ様。四人とも、どうぞ楽にして?」
いや、もう違う意味で疲れたんですけど。
俺は内心、そんなことを思いながらも出された羊羹を食べながら話を聞く。
「そう、あのロストロギア・・・ジュエルシードを発掘したのはあなただったの・・・」
知らないうちに話がクライマックスだった。
え、いつのまに?
「心意気は立派だが、同時に無謀すぎる!」
クロノはしっかりと話を聞いていたのか、そんなことを言う。
・・・・・クロノのノは、のっぺらさんののー♪
「きゅ、急にどうしたの、おにぃ?頭大丈夫?」
「てめーにゃ言われたくねーよ」
そして俺たちの会話で一気に「何こいつら・・・」といった空気に早変わり!
うん、さっきまでの「おい、いい加減に金返せよ、おっさん。ま、貸してねーけどな」みたいな空気と比べたらいいんだけど・・・いいんだけど!なにこの微妙な気持ち。
「ところでロストロギアって何ですか?」
うっわー、なのは、いまどきそんなことも知らないのー?
「む、じゃあ陽龍くんは知ってるの?」
「当たり前。なのはと美愛みたいな残念な頭の構造をしてるやつにもわかりやすく説明すると・・・。
ロストロギアってのは、昔の人が作った、大量の魔力を秘めている古代遺産のことだな。
で、ロストロギアは物によって形が違うんだ。ジュエルシードみたいに宝石みたいだったり、本のような形だったり、人型だったり。でもその一つのロストロギアが秘めている魔力が膨大すぎるから。見つけたら即封印。個人の所有は厳禁なんだ」
「おにぃ、長くて意味わかんない」
お前の頭には脳みその代わりにかにみそでも入ってんのか?
ついでに蟹みそって、みそとか言ってるけど実は内蔵なんだぜ。
「ま、ざっくり言っちゃうと、そこらへんの石ころみたいにいろんな形があるけど、一つでも危険だから要注意!見つけたら封印しようぜ!ってこと。おーけー?」
「うぅ・・・でも、それが合ってるとは・・・!」
「ラストはすっごいざっくりだけど、以外とあってるよ、なのは」
ユーノが追い討ちをかける。
ザマー見やがれ。
「補足としては、ロストロギアは気を付けないと暴走して、次元震っつー、世界規模のすっげー災害を起こすんだ。なのはとフェイトがぶつかった時の揺れも、次元震だ。小規模だけどな。
これもざっくり言うと、気をつけて対処しないと母親の大噴火喰らうぞって話」
「いや、それはどこかおかしくないか?」
気のせいだよ、クロノ。
「これよりロストロギア、ジュエルシードの回収については、時空管理局が全権を持ちます」
おねーさんは抹茶に砂糖をたっぷり入れたやつを一口飲んでから、そう言った。
・・・はい?
「君たちは今回のことは忘れ、元の世界に戻って元通りの暮らしをするといい」
クロノもおねーさんい続いてそう言う。
でもなのはは納得しておらず、反論をしようとする。が、
「これは次元干渉に関わるんだ。民間人に介入してもらうレベルの話じゃない」
と、クロノが言う。
ほほぅ、そーですかぁ・・・。
「じゃ、俺そこらへんかんけーねーし、帰る。つでに普通にジュエルシードの回収は続けるから、そこんとこよろしくー」
そう言って俺は部屋を出ようとする。
「ちょ、ちょっと待て!君は話を聞いていなかったのか!?」
「はぁ?俺、管理局がわっつーか、なのは側じゃねーし。そもそもお前らの考え方が気に食わねー。
お前らはなにか、神様にでもなったつもりか?」
俺の挑発的な言葉にイラついたのか、クロノが声を荒くして「そういうんじゃない!」と言った。
が、俺はその程度では止まらない。
「じゃあなに?あんたたち時空管理局は地球に美愛やなのはを返したあと、普通に生活できるとでも思ってんのか?できるわけねーよな。じゃあ事件が解決するまでここに閉じ込めておくのか?ふざけんな。それに俺たちはデバイスがある限り、好きに鑑賞することができる。テメーらなんかは関係ねーんだよ。もしくはデバイス没収するか?でも俺の両親、浅賀緒里と浅賀唯彦はデバイスを作る仕事をしている。代わりなら簡単に用意できる。そこらへん考えて行動しやがれこの能無し集団が。
それともそんなことできないようにやっぱ監禁するか?そんなことしてみろ。俺はすぐさま魔力測定器が爆発するほどの魔力を解放してここを爆発させるぞ?
それに俺がここに居るのはテメーらのためじゃねえ。あいつらを守るためだ。そこらへん考えてみろこの単細胞がッ!!」
・・・あー、さすがに今の息継ぎなしで言うのはツライ・・・。
「って、ちょっと待って!!
あなた今、浅賀緒里と浅賀唯彦って言った・・・?」
おねーさんは俺が今さっき言った単細胞とか能無しとかを無視して両親の名前に食いついてきた。
え、なに?
「えっと、その二人は俺らの両親ですけど?」
「じゃああなたの名前は・・・?」
おねーさんお顔が少しずつ引きつっていく。
「あれ?自己紹介してなかったっけ?
それじゃあ改めまして。浅賀陽龍です。そこにいる黒い髪のツインテールは双子の妹の浅賀美愛」
俺が自己紹介をするとおねーさんはブツブツと何かを言い始める。
な、なにかの末期状態か?
<あ、そういえばヒリュー。クロノさんのファミリーネーム?ってハラオウンでしたよね?>
珍しくヤミから話しかけてくる。
「え?あ、ああ。確かに僕の名前はクロノ・ハラオウンだが?」
<ヒリュー、ハラオウンって、緒里さまのご友人にリンディ・ハラオウンって方がいたはずなんですけど・・・>
あー、そんなはなしもあった・・・っけ?
「なあクロノ、リンディって人、知ってる?」
「いや、知ってるもなにも僕の母親だし、そこでブツブツ言ってるし」
・・・・・・・え?
<伊織さまに念話をつなげてみては?>
あ、たしかにそうだな。
『そんなわけで母さん』
『そんなわけで母さんですが、どうかしたの、陽龍?』
やばい、母さんが突っ込んでくれない。
『リンディ・ハラオウンって知り合いだよね?』
『? そうだけど、なんで知って・・・って、自分で言ったのか。リンディがどうかした?』
呼び捨てなんだ・・・。
『そのリンディさんが目の前で抹茶に砂糖入れまくりながらブツブツ言ってるんだけど』
『未だにあの甘党、治ってないのね・・・しかも悪化してるし。
ちょっと説教したいからモニター開くわよ?』
そして念話を切ると、目の前に少し大きめのモニターが現れる。
さあ、ここからは母さんの独壇場だッ!
後書き
陽「きっとこれを深夜のテンションって言うんだろうな」
美「おにぃ、たぶん違うと思うよ?ってかマジおにぃの独壇場だったんだけど」
陽「珍しく俺の頭の良さが発揮されたな」
美「今までのおにぃは普通に自称頭がいいやつだったしね」
陽「美愛に言われると本気でイラッとするのと同時に悲しいんだが」
美「気のせいじゃないの?そんなわけで次回!」
陽「我が家の最強は母です」
美「もうそれで追われそうな気がする・・・」
陽「それではっ!」
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