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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダムSEED
  0221話

 連合艦隊とオーブ、シャドウミラーからそれぞれ発進したMS達が睨み合うようにして対峙する。だが、それもグロウセイヴァーとミーティアを装備したフリーダム、ジャスティスが前へと出た事で均衡が崩れていく。

「キラ、アスラン。まずは開幕の花火を上げる。連合軍のMSを最初の一撃で削ればそれだけこちらが有利になるのは分かってるな?」
「はい」
「了解」

 キラとアスランがそれぞれに返事をして、フルバースト態勢へと入る。
 こちらと睨み合っていたストライクダガー達もこちらの狙いを悟ったのか、撃たせてなるものかとばかりに先を争うようにしてこちらへと迫って来る。その様子を見ながら、T-LINKシステムを通してファントムを全機射出。グロウセイヴァーの後方へと待機させる。
 この時点でまだ敵は半分程しか距離を縮める事は出来ていない。遅かったな。
 ビームガトリング砲、リニアレールガン、ランツェ・カノーネの合計4門の砲身を展開。同時に、武器ラックから右手にハルバート・ランチャー、左手にガン・レイピアを装備する。

「愛。T-LINKシステム、フルコンタクト……時流エンジン、フルドライブ……食らえ、フルバーストだ!」

 精神コマンドの愛を利用し、身体中に漲る不思議な力を自覚しながら全ての射撃武器を一斉に発射する。同時に、グロウセイヴァーの後ろに展開していた全28機のファントムがレーザーブレードという牙を露わにしながらストライクダガーの群れへと襲い掛かった。
 ビームガトリング砲から発射されたビーム弾がストライクダガーに次々と着弾し、その装甲の限界を超えて爆散。リニアレールガンで放たれた弾丸は数機のストライクダガーを纏めて貫通し、運悪くコックピットを貫通された機体が爆発の花を宇宙へと咲かせる。ランツェ・カノーネから放たれたビームは数機のストライクダガーを瞬時に消滅させた。そして連合軍MSの中でも特に運が悪かったのはファントムに襲われた機体だろう。レーザーブレードという牙を露わにしたファントムはT-LINKシステムにより俺の意志を忠実に反映させ、1機のストライクダガーに対して複数のレーザーブレードが突き立てられる。……コックピットを中心として。ガン・レイピアから放たれた数条のビーム弾はストライクダガーに回避する暇すら与えずにその四肢を破壊し、頭部を破壊し、コックピットを破壊する。そしてハルバート・ランチャーから放たれた複数の光線はその照射範囲にいたストライクダガーを纏めて消滅させていく。

 フリーダムやジャスティスの方へと視線を向けると、そこでもミーティアから多数のビームやミサイルを一斉に発射されており、少なくない数のストライクダガーがこの宇宙から消え去っていった。
 広域殲滅に適した3機によるその攻撃が続いたのは、数秒にも数十分にも感じられた。だが、実際にはよくて1分程度だったのだろう。しかし、こちらの攻撃が終わった後に残るのは50機以上の機体が消滅させられた連合軍の姿だった。撃破までは至っていなくても、他の機体も多かれ少なかれ損傷を負っている様子だ。

「……凄い」

 誰の呟きかは分からないが、呆然としたその声が通信で聞こえてくる。だがコーネリアのラピエサージュとレモンのヴァイスセイヴァーの2機は、俺がそれくらいの活躍をしてもさも当然とばかりにメギロートを率いてストライクダガーの群れへと攻め込んで行く。

「さて、程良く敵の数も減った事だし戦闘開始と行こうか。ストライクとバスターは……」
「アクセルっ!」

 ファントムをグロウセイヴァーへと戻しながらムウとディアッカにアークエンジェルの防衛をするように言おうとしたその時、そのムウから焦ったような、あるいは切羽詰まったような通信が入って来る。

「どうした?」
「奴だ、クルーゼが来た」

 ……何? 予想より少し早いが……まぁ、その辺は誤差範囲、か?

「分かった、ディアッカと一緒にザフトの相手を頼む。恐らく敵はクルーゼとイザークだろう」
「イザークが!?」
「そうだ。もちろん、撃墜しろとまでは言わない。説得出来るのなら説得しても構わない」
「……」

 俺の言葉に沈黙するディアッカ。その頭の中ではどうにかして親友のイザークと戦わずに済む方法を考えているのだろう。

「ムウは当然クルーゼの相手だ。……そうだな、キラ。ミーティアを外してムウと一緒にクルーゼの相手を頼めるか?」
「おいっ、別に俺一人でも……」
「驕るなよ。お前は確かにMA乗りとしては超の付く一流かもしれない。だが、MSにはついこの前乗ったばかりだろう。それが開戦してからずっとMSに乗ってきたクルーゼ相手に互角に戦えると思っているのか?」
「だがっ!」

 それでも尚言い募るムウ。自分の父親のクローンであるというのが引けない理由か。

「勘違いするなよ。この戦いはお前の個人的な戦いじゃなく、正真正銘この世界の未来が掛かっている戦いだぞ?」
「……分かった」
「という事だから、キラ」
「はい、ムウさんは必ず守って見せます」
「生言うんじゃないよ。キラはあくまでも保険なんだからな」

 意識してだろうが、軽い口調に戻るムウ。そんな様子を苦笑して眺めながら注意事項を口にする。

「以前言ったと思うが、この戦いではあくまでもクルーゼを撃退するというのが重要だ。間違っても撃墜なんかはしないようにな」
「ああ。Nジャマーキャンセラーだったか。それがあんな奴の所にあるってのはちょっとぞっとしないよな。……さて、キラ、ディアッカ、行くぞ!」
「おい待てよ、おっさん!」
「おっさんじゃない!」

 どこか和むようなやり取りをしながらメンデルの中へと向かうフリーダム、ストライク、バスターの3機。その後ろ姿を見送り、戦場へと視線を戻す。

「コーネリアはともかく、レモンもあんなに強いなんて」

 マリューのそんな声が聞こえてくる。視線の先ではラピエサージュのO.O.ランチャーと、ヴァイスセイヴァーのO.O.ライフルからビームと実弾が雨の如く降り注いでストライクダガーを次々に撃墜していっている。ストライクダガーはビームコーティングの施されたシールドで2機の攻撃を防ごうとしているのだが、そもそも想定しているビームの威力が違うのか数発のビームを防いだだけでシールドは使い物にならなくなり、2機からの攻撃が盾を貫通してストライクダガーを破壊していく。また、ヴァイスセイヴァーのソリッド・ソードブレイカーも射出されており、敵機の背後や真下、真上等の死角になっている場所からレーザー弾を撃ち込んでストライクダガーを破壊している。
 もちろん連合軍側も黙ってやられている訳ではない。オーブ沖での戦いと違い、この宇宙では無重力だけに足場には困らない。それにあのオーブ沖での戦いから一月近くが経っている為、連合軍のMSパイロットもそれなりに練度が高くなっている。その証拠に数機ずつ固まって集団で襲い掛かってくるメギロートの体当たりをシールドで防ぎ、ビームライフルで反撃をしている者達もいる。
 だが……

「所詮一月は一月なんだよ」

 一月でどれだけ腕を上げようとも、相手は数世紀単位で戦闘データを蓄積してきたエアロゲイターの戦闘用AIが操るメギロートだ。機体を不規則に動かす事でビームライフルをかいくぐり、至近距離からサークル・レーザーを撃ち込んで撃破したり、振り下ろされたビームサーベルを回避してそのまま腕を噛み千切ったりしている。

「さて、俺もこうしては……ん?」

 ふと目に入ってきたのは、敵に攻撃を仕掛けようとしているメギロートの集団。その集団へと何かが飛んできて叩き付け、ひしゃげさせ、破壊する。
 チラリと見た限りでは鉄球……そうか、まだあいつが残っていたな。

「マリュー、オーブ沖で取り逃がした敵の新型が出てきた。さすがにあのレベルになるとメギロートだけじゃ対抗出来ないらしい。このままこっちの頭数が減らされるのも面白く無いから俺が片付けてくる。ここの指揮は任せてもいいな?」
「ええ、私もレモンやコーネリアに負けていられないしね」

 マリューの返事を聞き、レイダーのいると思われる方向へとグロウセイヴァーを向かわせる。だが……

「どこだ?」

 周囲に漂っているのは破壊されたメギロートの破片のみで、それを作ったレイダーの姿がどこにも見えない。
 その様子に奇妙な物を感じ、T-LINKシステムで周囲を探る。投薬や心理操作を使った結果、ブーステッドマンは攻撃性や凶暴性が極端なまでに高められている為に、この世界のMSならともかくグロウセイヴァーに使われているT-LINKシステムを使えばその存在を探るのはそう難しくはない。だが……

「近くにはいない、だと?」

 確かにレイダーのパイロットであるクロトの存在は察知する事が出来たのだが、その存在はここから……というよりも、グロウセイヴァーからどんどんと離れていっている。

「普通なら仲間2人を殺した俺を恐れて、と考える所だが……」

 ブーステッドマンであるクロトにそんな判断力があるか? それに同族嫌悪とも言える程にお互いの存在をある意味で憎み合っていた奴が、その対象を殺した俺を恐れるとは考えにくい。そうなると、残るのは俺と戦わないように命令されている可能性か。
 確かにその可能性はある。何せ連合軍の切り札とも言える後期GAT-Xシリーズ2機を殆ど瞬殺同然に撃破したのだから、これ以上の損耗を避けたいというのならグロウセイヴァーを避けるというのはおかしくないだろう。だが、あのアズラエルが自分を虚仮にした俺を避けろと命令するか?

「アクセルっ!」

 レイダーの事を考えていると、突然マリューからの通信が入る。その声は悲鳴にも似たようなものだった。

「どうした」
「クサナギが!」

 マリューの言葉にクサナギの方へと視線を向けると、そこにはワイヤーのようなものに絡まり、身動きの出来なくなっているクサナギの姿があった。
 先制として放たれたドミニオンの攻撃で破壊されたドックの部品か何かだろう。そう言えば原作でも同じような目に遭っていたが、こんな所まで原作通りにならなくてもいいだろうに。

「メギロートを何機か……いや、それだと時間が掛かりすぎるな。俺が行く」

 メギロートのサークル・レーザーはああいうワイヤーを切断するには向いていないだろう。噛み千切る事は可能だろうが、それとて多少の時間は掛かる筈だ。それならグロウセイヴァーのアダマン・ハルパーで切断してしまった方が面倒が無い。
 ストライクダガーを援護すべく連合軍艦隊からビームや砲弾が飛んでくるが、念動力の結界を作り出した俺にそんな攻撃が当たる筈も無く。

「アダマン・ハルパー、起動……はぁっ!」

 クサナギに絡まっているワイヤーを大鎌状のアダマン・ハルパーで斬り裂いていく。

「すまないアクセル、助かった」
「礼はいいから、同じようなミスはしないようにしてくれ。それよりもメギロートの数はどうなっている?」
「10機程度やられているが、全体的にみればまだまだこちらが優勢だな」

 カガリの言葉に頷き、戦場を見渡す。
 レモンとコーネリアはお互いがお互いをフォローするように見事なコンビネーションを発揮しながらストライクダガーの攻撃をいなしつつ、戦艦へと攻撃を始めている。
 アークエンジェルの周辺では護衛として配置された量産型ゲシュペンストMk-Ⅱがメガ・ビームライフルで遠距離狙撃を行っている。
 エターナル近辺ではミーティアを装備したジャスティスがその巨大なビームサーベルで敵艦を真っ二つにしたり、ストライクダガーを纏めて消滅させている。
 しかし……

「ドミニオンはどこに行った?」

 戦場にはレイダーとドミニオンの姿が見えない。見えるのはそれ以外の艦と、これだけ撃墜されてもまだかなりの数が残っているストライクダガーの群れだけだ。
 ちょっと待て。この展開は……原作で起こったメンデル周辺での戦い。そこでドミニオンは周囲の瓦礫に紛れてアークエンジェルの真上に現れて……

「マリュー、上だぁっ!」

 俺の通信が届いた時は既に遅かった。アークエンジェルの真上に浮かんでいた隕石の影からドミニオンが姿を現し、その真下にいるアークエンジェルへと向けたゴットフリートの砲口から4条のビームがアークエンジェルへと降り注ぐ。
 それをノイマンの神業的な操舵で回避したアークエンジェルだったが、そっちの回避した方向には前もって仕掛けられたミサイルがある。

「加速っ!」

 精神コマンドの加速を使用し、クロノスの追加ブースターも全開に。グロウセイヴァーの最大戦速でアークエンジェルと、それに反応したミサイルの間へと機体を割り込ませる。

「アクセル!?」

 マリューの焦ったような声は無視して、ジャマーを起動。アークエンジェルとグロウセイヴァーへと命中するかと思われたミサイルは、ジャマーの効果によってあらぬ方向へと飛んで行き、デブリへとぶつかって宇宙空間へと花火を咲かせた。 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:37
PP:320
格闘:258
射撃:278
技量:268
防御:268
回避:298
命中:318
SP:454
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:317 
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